電子レンジでじゃがいもを温めるときのコツは? 4つのチェックポイント
電子レンジは、食事を温めるためには便利な商品であり、じゃがいもを温める際も、とても役立ちます。
ただし、じゃがいもを加熱するなら、いくつかのポイントを押さえておかなければなりません。
電子レンジによる加熱は、一見すると簡単なようですが、適当な方法では、失敗してしまうことがあるのです。
では、じゃがいもを電子レンジで温めるときのポイントについて、詳しく説明していきましょう。
焦がさないためのコツ
じゃがいもを加熱するときによくある失敗とえいば、「やりすぎて黒焦げになった」というものがあります。
そうした失敗が起きてしまう原因は、じゃがいもの水分が少ないためです。
じゃがいもに限らず、芋類は基本的に水分が少ないので、加熱によってすっかり乾燥してしまうことがあります。
そのため、「気がついたら真っ黒になっていた」という失敗も起こりやすいのです。
しかし、黒焦げになる程度ならまだよい方で、ひどいときには、発火してしまうこともあります。
そうなれば、ただ食べられないだけでなく、火災に発展してしまう危険もあるため、対策には十分注意しなければなりません。
濡らしてラップで包む
じゃがいもを電子レンジで温めるなら、足りない水分を補う必要があります。
失敗の理由が水分不足であるなら、そこをしっかりカバーする工夫さえしておけば、電子レンジで温めでも問題はありません。
具体的には、いったん水にくぐらせて、ラップで包むという方法がおすすめです。
このときは、水を拭き取ってしまうのではなく、水がついたままで包むようにしてください。
それにより、適度に水分を確保することができ、焦げたり発火したりする失敗を防ぐことができます。
また、ラップで包むときは、なるべくふんわりと包むことを意識しましょう。
密閉してしまうと、内部で水蒸気が膨張し、爆発してしまう可能性があります。
ゆるく包んでおけば、水蒸気の逃げ道があるので、爆発したりはしません。
パサパサにしないためのコツ
じゃがいもを電子レンジで温めるなら、濡らしてラップで包んでおけば、まず焦げる心配はありません。
ただし、加熱する時間によっては、水分がとびすぎてパサパサの状態になってしまいます。
そのため、温める際には、適切な加熱時間を意識することが大切なのです。
時間の目安は、150gのじゃがいもなら、600Wの電子レンジで約3分になります。
このとき、途中で裏表を逆にして、ムラなく熱が加わるようにしましょう。
また、150gより重い場合は時間を少し長めに、150gよりも軽い場合は少し短めに調整すると、よりうまく温めることができます。
電子レンジに根菜モードがあれば、それを利用するのもおすすめです。
ペーパータオルも便利
じゃがいものパサつきを少なくするためには、ペーパータオルで包む方法もあります。
濡らして軽く絞ったペーパータオルでじゃがいもを包み、そこにラップを被せて加熱していきましょう。
これなら、じゃがいもに水分がしっかり残るため、とても柔らかく仕上がります。
ただ加熱するというより、蒸したような状態になるので、ホクホクとしたじゃがいもを楽しむことができるのです。
ただし、このときのペーパータオルは、電子レンジで使用できるものを選んでください。
もし電子レンジ使用不可の商品だった場合は、加熱によって発火することがあるのえ、使う前に必ず確認しておきましょう。
適度な固さを見極めるコツ
電子レンジでじゃがいもを温めるなら、一度スイッチを入れてそのまま放置するのではなく、ときどき様子をみるのがおすすめです。
じゃがいもの大きさによって、加熱時間は微妙に違ってくるものですが、そこで失敗しないためには、「じゃがいもが今どんな状態なのか」という点が重要になります。
そこで、竹串を使った固さの確認方法に注目してみましょう。
竹串をじゃがいもに刺してみて、すんなり通るようであれば、それは十分柔らかくなっている証拠です。
もしスムーズに通らないようなら、もう少し加熱してから、再度試してみてください。
そうした微調整をしっかり行っていれば、どんなじゃがいもを加熱するときでも、適切な固さにすることができます。
火傷に注意
竹串を使った固さの確認方法では、注意点もあります。
それは、火傷をしないように気をつけることです。
じゃがいもに竹串を通すとなれば、包んでいるラップやペーパータオルなどを少しずらして、中身を露出させなければなりません。
しかし、一度加熱した後のじゃがいもは、とても高温になっているため、うっかり触ろうとすると火傷をしてしまいます。
そのため、布巾で覆うか、もしくはオーブンミトンを使うなどして、必ず熱さの対策を行ってください。
皮をむくためのコツ
電子レンジでじゃがいもを温めたときのメリットは、おいしくなるだけではありません。
皮がむきやすくなることも、ポイントのひとつです。
じゃがいもの皮をむくときは、普通はピーラーや包丁などで地道に行うものですが、温めることにより、器具を用いなくてもスムーズにむくことができます。
ただし、注意しなければならないのは、「むきやすいのは熱いうちだけ」ということです。
加熱後すぐのじゃがいもは、スルスルと面白いように皮がむけていきますが、冷めてしまえば、またむきづらい状態に戻ってしまいます。
そのため、なるべくきれいに皮をむくには、あまり冷めないうちに行うのがベストですが、熱いじゃがいもは、素手で触るのが難しいほど高温になっているものです。
こうした問題を解決するためには、電子レンジで加熱する前に、ちょっとした工夫を加えておくようにしましょう。
切り込みを入れよう
加熱したあと、きれいに皮をむくためには、じゃがいもをただ温めるのではなく、切り込みを入れておくのがおすすめです。
まず、じゃがいもの周りを囲むように、くるりと浅い切り込みを入れていきます。
次に、その切り込みと垂直になるように、もうひとつの切り込みを加えてください。
ちょうど十字になる形で切り込みができていれば、準備は完了です。
あとは、それを加熱してやれば、切り込みの部分からスルリと皮がむけていきます。
しかし、この方法だけでは、まだ熱さの問題が解決できません。
切り込みによって、さらに皮がむけやすくなっているとはいえ、熱いものをつかむのは危険です。
そんなときは、キッチンペーパーをうまく使っていきましょう。
キッチンペーパーでじゃがいもを持ち、そのまま皮をむいてしまえば、熱さを軽減することができます。
普通なら、キッチンペーパーでスムーズにむくのは難しいものですが、切り込みを入れたじゃがいもなら、問題はありません。
皮がキッチンペーパーに引っかかるような状態になり、スルスルとむけていくのです。
また、このような方法は、じゃがいもの栄養をしっかり保護することにもなります。
包丁でむいた場合、かなり厚くむけてしまうこともあるため、栄養のある部分まで削ぎ落してしまいますが、加熱で柔らかくしてむく方法なら、その心配はありません。
柔らかくなった皮は、とても薄くむけていくため、余計なものを巻き込んでしまうことがなく、じゃがいもの栄養がしっかり残るのです。
まとめ
電子レンジでじゃがいもを温めるといっても、ただ入れて加熱するだけでは、失敗してしまいます。
ポイントをしっかり意識しておかないと、焦げてしまったり、パサパサになったりするのです。
そうした失敗を防ぐためには、ここで紹介したコツを参考にしてみてください。
うまく温めることができれば、普段の食事がもっと楽しくなります。