電子レンジで焼き芋ができる?サツマイモを温めるための4つのポイント
電子レンジは、マイクロ派によって食べ物を温め、さまざまな調理ができる便利な商品です。
そして、電子レンジでできる食べ物の中には、焼き芋もあります。
焼き芋といえば、たき火をおこして作るイメージも強いですが、電子レンジをうまく使えば、とても簡単にできるのです。
では、焼き芋を作るために、サツマイモを温めるときのポイントを紹介していきましょう。
電子レンジを使うメリット
電子レンジで焼き芋を作るなら、そのメリットについても知っておきましょう。
焼き芋を作るなら、昔ながらに外で火をおこさなくても、トースターや魚焼きグリルなどを使う方法もあります。
それらを使っても、サツマイモを加熱することは可能なので、十分に焼き芋を作ることができるのです。
しかし、電子レンジとは異なる点として、「時間がかかる」というデメリットがあります。
例えば、トースターを使って焼き芋をつくろうとした場合、しっかり加熱するためには、約40分の時間が必要です。
加熱に40分の時間が必要だとすると、それ以前の準備の段階を含めれば、1時間近くはかかることも考えられます。
その点、電子レンジであれば、加熱にかける時間は、最初の約3分と、あとから加える約10分だけです。
合計すると、13分程度で焼き上げることができます。
それくらいであれば、あまり長い時間をかけられないときでも安心です。
基本的な作り方
電子レンジを使った焼き芋の基本的な作り方は、とても簡単です。
まず、サツマイモをよく洗い、新聞紙やキッチンペーパーなどで包みます。
このときのポイントは、洗ったあと、あまり丁寧に拭かないことです。
水分が残ったままで包むのが、成功のポイントになります。
というのも、サツマイモを始めとした芋類は、水分がとても少ないものだからです。
そのため、少し濡らしてから加熱しないと、水分が極端に少ないパサパサの焼き芋になってしまいます。
おいしい焼き芋を作るなら、この点には十分注意してください。
水分を残してしっかり包んだら、あとは加熱です。
加熱は2回
電子レンジで焼き芋を作るときは、2回に分けて加熱を行うのが特徴です。
まず1回目は、600Wで約3分の加熱を行います。
少し細いものや小さいようなサツマイモは、2分くらいでも構いません。
実は、この最初の加熱だけでも、焼き芋を作ることは可能です。
3分しっかり加熱すれば、サツマイモは十分に焼き上がっているので、食べるのに問題はありません。
しかし、それだけでは、甘さが足りないのです。
最初の加熱だけで作った焼き芋は、普通に食べることはできても、「甘くておいしい」と感じるには、物足りなさが残ります。
そこで、2回目の加熱が必要になるのです。
焼き芋は、時間をかけて加熱すれば、デンプンが麦芽糖に変わることで、甘さがどんどん増していきます。
そして、加熱して10分経った頃が、最も甘さが強くなるタイミングです。
10分以上加熱していても、あまり甘さの変化はみられません。
そのため、焼き芋の甘さをしっかり引き出すためには、最初の加熱のあと、約10分の加熱を行うことが重要なのです。
2回目は冷凍モードを
焼き芋に2回目の加熱を加えるときは、最初よりも弱い熱にしておきましょう。
あまり強い熱を加え続けると、失敗してしまいます。
そこでおすすめなのが、電子レンジの解凍モードです。
解凍モードは、普通より熱が弱い設定なので、焼き芋の2回目の加熱には最適なモードになります。
その少し弱い熱で、約10分じっくり加熱すれば、甘みのあるおいしい焼き芋を作ることができるのです。
加熱しすぎには注意
電子レンジで焼き芋を作るときは、適度に温めるのがコツになります。
くれぐれも加熱しすぎないように注意してください。
なぜなら、芋類を電子レンジで加熱するときは、やりすぎて煙が出たり、発火したりする事故が起こりがちだからです。
先述のように、芋類は水分が少ないものです。
サツマイモに限らず、ジャガイモや里芋なども同様ですが、あまり水分が少ないものを加熱しすぎると、わずかな水分までもすっかり蒸発してしまいます。
そうなれば、煙が出て焦げたり、電子レンジの中で燃えてしまったりするのです。
これを防ぐためにも、加熱するときの3分、10分という目安を忘れないでください。
また、最初に濡らしておき、水分を落とさないまま包むのも重要です。
これは、パサパサにしないだけでなく、発火などの事故を防ぐ効果もあるので、必ず行うようにしましょう。
ラップで包むのもおすすめ
サツマイモを安全に温めるためには、水で濡らしたあと、ラップで包むのも効果的な方法です。
これにより、サツマイモの水分が適度に残り、しっとりと焼き上げることができます。
場合によっては、少しべちゃっとした感じになることもあり、「むき出しのまま加熱した方がよい」と考える人もいますが、発火などを避けるためには、しっかり対策をしておくべきです。
ラップを使ってうまく焼き芋を作るためには、あまり密閉しすぎないようにしましょう。
ぴっちりとラップで包むと、水分がまったく逃げて行かないことで、べちゃっとした焼き芋になることも多いですが、ふんわりと被せるようにすれば、ある程度はとばすことができるのです。
また、密閉しない包み方は、水蒸気による膨張を抑えることにもなるので、破裂する心配もなくなります。
酒蒸しもおいしい
電子レンジで焼き芋を作るときは、酒を使った工夫をするのも、おすすめの方法です。
酒を少し加えて温めると、よりふっくらとした仕上げることができます。
まず、サツマイモをキッチンペーパーで包み、その上から、大さじ1杯くらいの酒と水をかけてください。
全体に染み込むようにかけたら、あとは先述の方法で温めるだけです。
この方法で作ると、お酒の効果で芯まで柔らかくなり、ほくほくとした焼き芋になるのです。
サツマイモはもともと水分が少ないので、最初に濡らしたとしても、柔らかさの面では、少し不満が残ってしまうこともありますが、この方法であれば、常にふっくらした焼き芋を作ることができます。
よりおいしく作りたいときは、ぜひ試してみてください。
新聞紙で包むとより完璧
酒を利用した作り方で、よりしっかり蒸し焼きにするなら、キッチンペーパーだけでなく、新聞紙も使ってみましょう。
キッチンペーパーに包んだサツマイモに、酒と水を染み込ませたら、それをさらに新聞紙で包むのです。
そのように二重に包むことで、理想的な蒸し焼きの状態ができ上がります。
この方法なら、焼き芋をもっとおいしく仕上げることができるので、酒を使うときには、ぜひおすすめです。
また、途中で箸や竹串などを刺してみて、柔らかさを確認しながら加熱すると、よりベストな状態に近づけることができます。
すんなり突き通すことができれば、十分に柔らかくなった証拠です。
ただし、その際は火傷に注意してください。
加熱した直後の新聞紙やキッチンペーパーは熱いので、箸を刺そうとしてそのまま触るのは、とても危険なことです。
柔らかさをチェックするときは、布巾やミトンなどを使い、熱さの対策をしっかり行うようにしましょう。
まとめ
電子レンジは、何かを温めるときには重宝する商品ですが、うまく利用すれば、おいしい焼き芋を簡単に作ることもできます。
ただし、そのためには、ここで紹介したようなポイントをしっかり押さえておきましょう。
水分の対策や加熱時間が適切でないと、思わぬ失敗をすることもあります。
正しい方法を意識しておけば、柔らかくて甘みのある、おいしい焼き芋にすることができるのです。