仮想通貨の取引をする際に知っておきたい6つの相場の格言

仮想通貨

相場による取引は日本でも江戸時代頃から既に存在しており、相場との付き合い方や、やってはいけない事を戒めるものなど、様々な格言が生まれています。

こうした格言の多くはずっと昔に生まれたものですが、仮想通貨の取引においても参考になるものが非常に多く、取引を進めていく上での気を付けた方がいい事がコンパクトにまとめられているため、非常に有用です。

今回は、仮想通貨の取引を行う際に覚えておきたい、6つの相場の格言についてまとめました。




格言は何を教えてくれるのか

相場に関連した格言は、古い物から新しい物まで様々な物がありますが、まとめると大きく分けて次のような点について言及したものが大半を占めています。

  • 休息はとても重要である事
  • 冷静さや慎重さが重要である事
  • 損失を小さくすることが重要である事
  • 利益を確定させる事は重要である事

などがあり、内容が共通している格言も多く存在しています。

一方でテクニカル的な事について触れているものは殆どなく、どちらかと言うと相場に参加するに当たって覚えておきたい心構えや基本的な知識などがメインになっています。

そのため、これから仮想通貨の取引を始めようと考えている人や、取引に参加して慣れてきた人など、特に技術的な部分よりもメンタル的な部分の足掛かりが欲しい人におすすめです。




知っておきたい格言その1「休むも相場」

仮想通貨を始めとした多くの取引においては機会損失と言う言葉が示す通り、相場に参加しないでいるとその間は一切の利益が出ません。

しかし、常に読みやすいチャートと言う事は無く、時には判断材料が少なく今後の方向性が殆ど分からないという時も珍しくありません。

そういった時には無理に参加して損失を作るよりも一旦は一歩引いた位置で相場の動きを見守りながら休むのも大切な事である、と言う事を表現した格言が「休むも相場」です。

この格言以外にも相場に参加する上で深追いを戒めるとともに、休みを重要視する格言は他にも多く、その中には「休むほど、相場の極意は他になし」という休みこそが相場で勝つために必要な事である、と表現する格言まで存在しているほどで、取引において退ける事の重要性が解る格言になっています。

知っておきたい格言その2「利食い千人力」

「利食い千人力」は相場取引において、利益の確定を行う事の重要性をよく表している格言です。

ショートにせよ、ロングにせよ、自分のエントリーしたポジションが予想した方向にスムーズに進んでいる時というのはどうしても欲が出てしまいやすく、既に含み益が十分ある場合でも「もう少し進むかも」という思考に陥りやすく、含み益がしっかりとあったにも関わらずそこから反転して損失に転じるという事は珍しくなく、利食いする事の重要性を分かりやすく表現した格言と言えます。

含み益はどこまで含み益であり確定されたものではないと言う事を覚えてくと言う意味でも重要性の高い格言の1つです。

仮想通貨の取引はその性質上反転からの一気に倍戻しと言う事が用意にあり得るため、この格言は頭に入れておき、含み益がある程度生まれた時はしっかりと利確する癖をつけるのがおすすめです。

知っておきたい格言その3「利食い金には休養を」

大きな利益を得た時というのは往々にして気が大きくなりやすく、その後の取引では雑な部分が目立つ取引になってしまいやすいという人は少なくありません。

そういった人は「利食い金には休養を」という格言を覚えておくのがおすすめです。

意味合いとしては、一般的なことわざである「勝って兜の緒を締めよ」に近いものがあり、利食いに成功して大きな利益を得た時こそ、一旦はしっかりと休養をとり頭をリセットした方がいい、という格言です。

仮想通貨の取引に触れたばかりで現状大きな損失を出していないという人はもちろんの事、取引に慣れてきて油断している人などはこの格言を頭の片隅に入れておくのがおすすめです。

知っておきたい格言その4「飛びつく魚は釣られる」

急にレートの大きな変動が起きると、乗り遅れたくないという意識からどうしても飛び乗る形の取引をしてしまいがちですが、これを戒める格言として「飛びつく魚は釣られる」という物があります。

読んで字のごとく、目の前にぶら下がった餌に安易に飛びついてしまうような魚はそのまま釣り上げられてしまうというところから来ている言葉で、急騰・急落が起きたからといって安易に飛びつくのは損する元であるため、利益を上げたいのであれば網を張って魚を待つようにエントリー出来るポイントが来るのをじっと待て、という意味合いの格言です。

利益を重ねるための格言というよりは大損しないための格言という部分が強く、特に仮想通貨は情報に過敏に反応して大きな値動きをするという事が珍しくないため、急騰や急落に対する精神的な慣れておくという意味でも、この格言を頭の片隅に入れておくのはおすすめです。

知っておきたい格言その5「当たり外れは世のならい」

相場の世界はレートが上下する原因となる物が非常に多い事から、どんなに腕のいいトレーダーや、高度な分析を持ってしても完全な予測というのは出来ず、常に当たり外れがついて回る事になります。

そうした様を表現した格言が「当たり外れは世のならい」です。

これは、相場においてはどんな予想であれば必ず当たる、必ず外れるといったものがないという文字通りの意味の他に、たかだか数度相場の読みをバッチリと当てたからと言って調子に乗って気を大きくしたり、あるいはその逆に数度読みを外したからと言って、極端に落ちこむという事は控えるべきである、という戒めも込められています。

仮想通貨に限らず多くの相場取引に参加するものは、常に平常心かつ平坦なメンタルで取引すべし、という点を思い出させてくれる格言です。

知っておきたい格言その6「利食い急ぐな、損急げ」

相場においては利食いと損切りのタイミングをどうするかで迷ってしまう事がありますが、そういう時に思い出したいのが「利食い急ぐな、損急げ」です。

含み益に関しては、既にある程度の利益が確定しているという性質上多少の放置をしても利益が増減するだけで済む反面、含み損に関しては既にある程度の損失が確定しているため、時間が経過して損失が肥大化してしまう可能性が生まれるよりも前に損切りした方が安全である、と言う点を示しており、利大損小が良いとされる相場をよく表している格言の1つです。

どうしても損切りが遅れてしまい、含み損が増してしまう傾向がある人にはこの格言は特におすすめです。

損切りのしすぎも良くない

損切り出来ずにずるずるとポジションを保有し続けると、含み損が増えるため、思い切った損切りに踏み切れる豪胆さは相場に参加する上で重要な要素の1つとされていますが、その一方で損切りの思い切りが良すぎるのも決していい方向性ではないという事を示す単語として「損切り貧乏」という言葉があります。

この言葉は文字通りの意味で、損切りを決めるタイミングを早くし過ぎる事で損切りの回数が大幅に増えてしまい、小さな損失が勢いよく積みあがってしまう様を表しています。

明確な損切ラインを設定し、それを遵守し続ける事も重要ではありますが、明らかに損切りの回数が増えているという場合には損切りのラインを見直したり、エントリーのタイミングを見直すなどの改善を試みるのがおすすめです。

まとめ

相場の世界で生まれた格言の多くは発生こそ古いものの、いずれも仮想通貨の取引を行う際に重要になる内容が含まれたものになっています。

テクニカル分析などとは異なり、あくまでも自分のメンタルに関連した内容が多いため、取引の結果に直結する類の物ではないものの、相場に参加する際に必要になる基本的な心構えなどを知るためには非常に有効です。

テクニカル分析などとはまた違ったアプローチで仮想通貨の取引に活かせるため、自分のメンタルが気になる人は格言を頭の片隅に入れて取引してみるのもおすすめです。






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