どうして発行上限があるの?仮想通貨に発行上限がある理由

仮想通貨

仮想通貨の多くには、発行上限があります。

それはつまり、ある一定の枚数以上は仮想通貨が発行されなくなるということです。

でも、なぜそんなことをするのでしょうか?

それにはなんの意味があるのでしょう。

当然メリットがあるからそうしているのです。

ここではそんな、仮想通貨に発行上限がある理由についてみていきたいと思います。




発行上限がないとインフレになってしまう

仮想通貨に発行上限がある理由は、簡単です。

発行上限がないと、仮想通貨が出回りすぎてしまって、インフレになってしまうからです。

つまり、仮想通貨の価値が下がってしまうのです。

それは当然です。

簡単に、そしてすぐに手に入るものは、それがどんなものでもなかなか価値が上がりません。

プレミアのグッズなどを想像するとわかりやすいでしょうが、あれは、100個限定などで、世界中で100人の人しか手に入れることができないから、人気になるのです。

もし1億個くらいそれがあれば、だれでも簡単に手に入れることができますから、「なくなる心配もないしそのうち安くなったら買えばいい」とおもうでしょう。

誰だって何かを買うときには安く買いたいですから。

そうして、買われないから実際に価格が下がるのです。

仮想通貨だって、発行上限を設けないとそういうことがおこります。

だから、発行上限を設けているのです。

需要と供給のバランスが崩れるということ

つまり発行上限がないと、需要と供給のバランスが崩れてしまうということになります。

しかもそれは供給過多のほうに崩れてしまうのです。

そうなれば、価格が安く崩れてしまうのは当然です。

そのバランスを均等にするためにも、発行上限というのはすごく良いシステムになります




法定通貨に発行上限はない

それならば、法定通貨にも発行上限はあるのかと思うでしょう。

しかしそれは違います。

法定通貨には、発行上限はないのです。

発行上限がないと供給過多になってインフレになってしまうかもしれないのに、なぜ法定通貨には発行上限がないのでしょうか?

国がコントロールしているから

それは簡単なはなしで、発行上限を明確に儲けなくても、その発行枚数を国がしっかりとコントロールしているから、発行上限がなくても大丈夫なのです。

正確には多くの国の場合で、国がコントロールしているわけではなく「中央銀行」日本でいうところの日銀がコントロールしているわけになりますが、意味合いとしては国がコントロールしているようなものです。

政府の政策によって変わったりしますから。

国がしっかりとコントロールしていけば、たとえば景気が悪い時にはうまくお金の発行枚数を増やしてお金が回るようにして経済を活性化させたりとか、逆に景気が良くなってきたら、それ以上インフレが進まないようにある程度コントロールしたりとか、臨機応変に対応できるようになります。

それは確かに簡単なことではありません。

でも、それを専門に行う集団は、やはりエリート中のエリートですから、そのあたりはある程度安心できます。

つまりメリットをより活かせるからこそ、そういうやり方を取っているのです。

仮想通貨の場合は、まだあまり信用もありませんし、法定通貨とは違って影響力の範囲も難しいですから、発行上限を設けるほうがベターだったのでしょう。

国も失敗することはある

こうした発行上限がないせいで、国だって通貨のコントロールに失敗することがあります。

たとえば、ジンバブエでは、お金を発行しすぎてしまって、レートがとんでもなく天文学的な数字になってしまったことがあります。

何百兆とか何百億とかのジンバブエドルが、他国の1単位の通貨、たとえば1円だったりしたのです。

それでは当然買い物をするときにもとてつもなく不便になりますし、大変です。

だからそれは避けないとならないのですが、避けられないこともあるいのです。

国という大きな組織であっても。

そういうこともあるのですからやはり、仮想通貨の発行上限システムは正解なのです。

発行上限は少ないほうがよいのか

仮想通貨に発行上限がある理由を見ていくと、それぞれの仮想通貨の発行上限は、少なければ少ないほど良いのではないかと思ってしまいます。

たとえば、仮に100億という発行上限の仮想通貨があったとしたら、なかなかその上限には達さないように思えるでしょう。

それでは発行上限の意味をあまり成せなくなることもでてきます。

だから、発行上限は確かにあまり多くはないほうが良いです。

でも、少なければ少ないほど良いのかというと、そんなこともないのです。

少なすぎると価値が生まれない

なぜなら、少なすぎると逆に価値が生まれないからです。

たとえば、すごく極端な話ですが、発行上限が1枚という仮想通貨があったとしましょう。

その1枚の仮想通貨が、決済などに使用できるようにあると思いますか?

つまり一人の人しか使えないシステムのために、決済システムを導入するところがあるかということです。

まずないでしょう。

だから、それは価値が0になります。

持っていても使えない通貨なんて、価値は明らかに0です。

もちろん発行上限が1枚ということはまずないですが、ちょっと少なすぎると、これに近い減少が起こり、なかなか実使用が進まないことが出てくるのです。

今は、どんな仮想通貨も結局ほとんど実使用はできていません。

だから、期待だけで価格をつけています。

でもこれから徐々に実使用が進んでいったら、実使用できない仮想通貨の価値が下がることは明白です。

ずっと使えなかったらそのうち0になるでしょう。

なので、発行上限が少なすぎるというのも問題なのです。

発行上限のバランスを見て価値を見極めよう

仮想通貨に限らず、投資において大切なことは、価値を正確に見極めることになります。

このくらいの発行上限の仮想通貨は、どのくらいの価格が適切なのか、今の価格は高すぎないか、それとも安すぎないか。

そんなことを見ていけば、適正な価格を見極められるようになるでしょう。

もちろん要素はそれだけではありませんが、発行上限が一つのキーになることはまちがいありません。

だから、仮想通貨に投資をする際には、しっかりとその仮想通貨の発行上限についても調べることをおすすめします。

運だけで勝てる時代は終わった

仮想通貨は、2017年は、投資しさえすれば勝てるといわれていました。

しかし、今はそんな時代は終わりました。

投資しさえすれば勝てる時代ではなくなっているのです。

ではどうすれば勝てるようになるのか、それはやはり、しっかりと価値を見極めることです。

そうすればいつ買っていつ売れば正しいのかわかるようになりますから。

そしてそのために必要なのが、一つ一つの仮想通貨をしっかりと調べることなのです。

確かにそれは手間ですし、人によってはそういう勉強のようなことがすごく嫌いだという方もいるでしょう。

でも、それがお金につながるのですから、しないよりはした方が良いに決まっています。

しっかりと勉強する癖をつけていってください。

まとめ

仮想通貨に発行上限があるのは、仮想通貨の価値を落とさないようにするためでした。

なので、発行上限があるのはすごく良いことなのです。

そしてそれを指標にすることも、すごく大きなポイントになります。

ぜひしっかりとそれを頭に入れて、仮想通貨投資をしていってください。

少しでも儲けることができるように、日々勉強していきましょう。






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