世界で、そして日本でも実績がありシェア率が高いRPAツール4選
今世界的に導入が進められていて、殆どの業務が変わりつつあると言われているのがRPAというソフトウェアです。
別名RPAツールとも呼ばれ、様々な業種の人がそれぞれ自分の企業に合ったRPAツールをどんどん導入しています。
今回はそんなRPAツールの中でも特に日本、そして世界でシェア率が高く、実績がある物を4つ紹介したいと思います。
WinActor
国内で1番のシェアを誇るRPAツールです。
2010年にNTTが開発し、国内の2,000社以上の企業で使われています。
単純な入力作業を自動で行うようにする「デスクトップ型RPA」が始まりではありましたが、今はサーバー上で動作する「サーバー型RPA」の提供もしています。
このRPAツールの大きな特徴としては、日本企業が開発したので完全に日本語に対応している点です。
なので欧米産のツールの時に起こりがちな言語によるトラブルが起きません。
またExcelやWordなどのOffice製品はもちろん個別システムや共同で利用しているシステムなどのWindowsOSから操作が可能な全てのソフトウェアに対応にしている所も利点の1つです。
更にRPAツールの中ではかなり安く利用出来るというのも特徴でもあり、その結果大手中小関係なく幅広い企業で使われています。
自動化シナリオを作成し、実行する「WinActorフル版」作成した自動化シナリオを利用、実行することに特化した「WinActor実行版」作成したロボットツールを一元的に管理する「WinDirector」の3つのソリューションラインナップがあります。
導入されている事例
このRPAが主にどういった場所で利用されているのかと言うと、クレジットカード関連がかなり多いです。
まずクレジットカードの契約書を作る時の補記業務でかなり役立っているそうです。
またクレジットカード利用者の情報を更新する業務の時もロボット化されており、RPAツールによってかなり利便性が向上しています。
他の場所ですと、家賃契約し転居した後の住所情報を転記する際にもこのRPAツールは使われているそうです。
更に日報のダウンロードやサブシステムへのダウンロードを行う際も活躍しており、人間の手を使わずに定期的に行う単純業務はほぼ取り変わって行ってくれるそうです。
BizRobo!
RPAテクノロジーズ株式会社という本社が日本にある企業から販売されている、400社に10,000体を導入している実績を持つ国内RPAの中でも特に信頼性高いRPAツールです。
日本でいち早くRPAの導入と運用を支援をしている老舗中の老舗であり、豊富な知識と実績、そしてその品質の高さからかなり人気があります。
初心者向けRPAという立ち位置にもおり、RPAを初めて導入するのに不安のある企業でも安心して導入出来るようにサポートも充実していて初心者にはおすすめです。
またパートナーがソフトバンク、日立システムズと大きな企業な点でも安心感があります。
大きな特徴としては、サーバー1つで、複数のロボットを作成可能な点や、同時に運用したりすることが出来るといった点があります。
更に業務フローの作成が簡単なので、現場の人でもロボットを手軽に作れます。
また日本語のコンテンツが豊富にあり、いろんな要望にも応じられるようにもなっています。
導入されている事例
情報の調査や不正を検知するロボットとして価格や保険料の調査現場や特許を検索する場に使われています。
マーケティングロボットとしてはコンシェルジェの部分やレコメンドのロボット、ブログ・SNS投稿用のロボットがあり、特にブログやSNS投稿用のロボットはかなり活躍しています。
ビジネスプロセスとして契約や顧客の管理、コールセンター対応業務などの部分でも取り入れられています。
電子取引業務代行も行えるので、通販などの商品の登録から受注、売上の計上と在庫の連携もロボットが使われています。
NICE
グローバルに展開して400社以上で導入されている手間と時間をロボット化してくれるRPAツールです。
販売しているのは本社がイスラエルにあるナイスジャパン株式会社という会社。
世界各国でのソリューション提供とサポート体制があるグローバル化した今の世の中にはかなり強いツールでもあります。
大きな特徴としては千単位の大規模なコールセンターやオペレーターの環境に対応出来るという点であり、操作画面の手順に応じながらリアルタイムでロボットが必要な情報を表示する事が出来ます。
その結果効率化が進み、人の手で行われる業務の半分が自動化可能です。
またデスクトップモニタリング機能というのもあり、顧客との対話音声を把握し、顧客の属性、ステータス、購入データを自動で入力可能なのも他にはない強みでもあります。
導入されている事例
主に導入されているのはコールセンター業務、顧客メール管理などのカスタマーサービス分野です。
様々なプラットフォームから顧客データを集め、それをまとめるというのをロボット化してくれているのでカスタマーセンター系では広く使われています。
また重要度の低い単純作業にも使われており、雑務を自動化してくれています。
Automation Anywhere
RPAリーディングカンパニーであるオートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社が販売しているRPAツールです。
アメリカおけるシェアでは1番であり、世界的大企業も使っています。
パートナーもすごい企業ばかりでDeloitte社、日立ソリューションズ社、日本IBM社などがパートナーに名前を連ねています。
そんな世界的なRPAツールは一体どんな特徴があるのかというと、ロボット特有の定型的な業務を行うというだけでなく非定型的な業務、つまりはランダム的な業務でも自動化出来るという所が最大の特徴となっています。
具体的にはディープラーニングでお馴染みの機械学習と言語処理の技術を取り入れており、膨大なデータの中から学習した内容と言語処理とを用いて一定の法則を見つけ業務を行うという人間さながらの行いが出来るという訳です。
また高いセキュリティの基準にも対応した仕組みを備えていて、中央管理型のシステムを使ってロボットによる情報の一元管理が出来るという特徴もあります。
これにより大企業のシステムでもかなり高度なセキュリティを保つ事が可能です。
導入されている事例
主に導入されているのは高いセキュリティを有したり、高度な業務を行う事を前提としている企業や分野です。
まず世界的企業であるGoogleで導入されております。
Googleの強固なセキュリティや機械学習や言語処理を用いた業務に活用されており、その恩恵を一般の利用者も受けています。
またDellも導入しており、やはりGoogle同様に中央管理型のシステムをしっかり活用しているようです。
IT分野だけではなく、GMなどの企業もこのRPAツールを導入しています。
世界的に人気はありますが主にはやはりアメリカの大手企業が導入しているみたいではあります。
まとめ
日本で、そして世界で使われているRPAツールを4つ紹介しましたが、それぞれがそれぞれの得意な分野があり、特徴も大きく異なっています。
自分の企業にはどのRPAツールな合うのか、またどんなサービスがあるのかを把握しておかないと大変です。
RPAツールはこれからもどんどん導入されて行きますし、今のうちにどんな物があるのかだけでも知っておいた方が良いです。