仮想通貨のアービトラージは現実的?それともしないほうが良い?
仮想通貨には、アービトラージというお金の儲け方もあります。
普通に投資をして稼ぐには、それがあがるのかさがるのか正確に推測しないとなりませんから、なかなか難しいところがあります。
でもアービトラージであればそういう難しい推測は不要です。
だからそれが現実的にできるのであれば、それをした方が良いでしょう。
では、仮想通貨でのアービトラージは現実的なのでしょうか?
そもそもアービトラージとは
まずそもそも、アービトラージとはどのようなものなのかがわからないという方もたくさんいるでしょう。
アービトラージというのは、仮想通貨の例でいうと、Aという取引所で購入した仮想通貨を、Bという取引所に送金して、そこで売るというものになります。
ただ送金して売るだけなのになぜそれが儲けにつながるのかというと、取引所ごとに各仮想通貨の価格が違うからです。
つまりAという取引所では10万円だった仮想通貨が、Bという取引所では11万円であることもあるのです。
なので、AからBに送金して売れば、1万円の儲けになります。
これであれば、相場の価格差さえ知っていればまず確実に儲けることができます。
今後相場が上がろうが下がろうが別に関係ないということになりますね。
だからこれが現実的に可能であれば、すごく楽なのです。
価格差はまずまず大きくなることもある
仮想通貨の場合、取引所ごとの価格差はまずまず大きくなることも多いです。
たとえば、10万円と11万円ということも現実的に起こりえます。
普通の金融商品ではやはりそれだけの開きが出ることはあまりありません。
それを考えると、仮想通貨はすごくアービトラージに向いています。
たとえば10万円のものを10個かっていて、それを10個とも11万円のところに送れば、それだけで10万円儲けることになりますから、たった1万円の差でも、実はすごく大きいのです。
送金がスムーズにいかないのが問題
アービトラージとは何かということを踏まえたうえで、現実的に仮想通貨でアービトラージをすることがありなのか、なしなのか見ていきましょう。
それを判断するにはまず、仮想通貨でアービトラージをする際の問題点についてみていかないとなりません。
仮想通貨でアービトラージをする際の問題点として一番大きいには、送金にかかる時間です。
仮想通貨の送金は、送金したらそのすぐ直後に着金するというような、国内同士の銀行振り込みのようなものではありません。
海外に送金するのでも国内に送金するのでもかかる時間が大して変わらないというのは仮想通貨の優れた点ではありますが、その代わりそもそも送金するのに時間がかかるのです。
早くて10分くらいかかるものが多いです。
長ければ、10時間単位で待たないとならなくなることもあります。
そこまではいかなくても、1時間くらい待つことは普通に良くあります。
送金をすごく急ぐ機会なんて、本来であればそんなにありません。
だから、それくらいの時間がかかったとしても、本来はそんなに問題はありません。
しかし、アービトラージの場合は話が別です。
送金に時間がかかると価格が変わってしまう
送金でもたもたしていると、その間に価格が推移してしまうことがあるのです。
高いところと安いところの価格が逆転してしまうということは、実は意外となかったりもします。
だから、多少なりとも儲けが出る可能性はあります。
でも儲けがすごく少なくなる可能性はあるのです。
たとえば送金に6時間かかったとして、儲けが2000円だったとします。
6時間も待ったのに、2000円しか儲けることができない。
これを時給にしてみたら300円ちょっとです。
もちろん何もしていないのにお金が増えるのですから、その点ではラッキーにはなります。
でも、それだけ待ったことを考えると、決して満足できる結果ではありません。
だから、これは問題なのです。
送金の早い仮想通貨は価格差が付きづらい
送金の早い仮想通貨というものも確かにあります。
でも、そういう仮想通貨は、あまり価格差が付きづらいものが多いです。
少なくとも10万円と11万円のように、10パーセント近い価格さが付くことはまずありません。
せいぜい2パーセント3パーセントになります。
だから、儲けを出すには頼りないのです。
仕組み的にはすごく楽に儲けることができるアービトラージですが、タイムロスの問題は厄介になります。
ある程度の元手が必要になる
アービトラージで儲けるためには、ある程度の元手が必要になります。
というのも、やはり元手が多ければ多いほどに、2パーセント3パーセントの差で入ってくる現金は増えるからです。
そのくらいの差であればスピーディーな仮想通貨でも起こるわけですから、元手がたくさんあればすごく楽に儲けを出せます。
また元手があることにはもう一つ利点があるのです。
それが、日々儲けを出すことができるという点です。
現金を出金しないとならない
アービトラージで儲けるためには、高いところに移動させた仮想通貨をいったん売らないとなりません。
いったん仮想通貨を売り、それで得た現金でまた仮想通貨を買い、そしてまた高いところに送らないとなりません。
でも、ある仮想通貨でAという取引所よりもBという取引所のほうが高い場合、ほかの仮想通貨もAよりもBのほうが高いことが多いのです。
つまり、Bで得た現金を利用してBで仮想通貨を買っても、それをより高いところで売るのが難しいということになるわけです。
なので、そこで得た現金は、一度出金して、それをAにまた振り込んで、それからまたAで仮想通貨を買い、Bに送って売ることになります。
でもそれには時間がかかります。
出金をしようとしてもすぐにはできないところが多いのです。
3日4日はかかります。
その間は儲けることができないのです。
それは問題です。
でも元手がたくさんあれば、簡単に儲けることができるんです。
現金の移動待ちの間に別の現金を投入できる
元手たくさんあれば、たとえば10万円を10回というやりかたでのアービトラージができます。
それであれば、現金の移動待ちの間にもどんどん新しい現金をAという取引所に入れて仮想通貨が買えます。
だから、日々儲けを出していけます。
ちょっとの利益でも、日々儲けを出していけば後々には大きな利益になるでしょう。
元手がある方には現実的
このように、仮想通貨のアービトラージは、ある程度元手がある方には現実的になります。
逆に元手がないと、あまりアービトラージで儲けを出していくのは難しくなります。
仮想通貨の出金では、手数料がやけに高いものもあります。
元手が少なければ少ないほどに、その手数料が占めるパーセンテージも高くなってしまいます。
でも元手あればあるほど、それは全く気にならなくなるのです。
だから頻繁に送金してもよくなります。
そういう点から見ても、仮想通貨のアービトラージは、ある程度元手がある方におすすめになります。
どのくらいあればよいかというと、やはり50万円以上は余剰資金が欲しいところです。
それくらいあれば、日々アービトラージである程度の儲けが期待できます。
まとめ
仮想通貨のアービトラージは、ある程度元手があればおすすめできるというのが、ここでの結論になります。
だからもし元手がないという方は、まずは元手を集めることに尽力した方が良いでしょう。
そのために仮想通貨投資をするというのも良いですね。
仮想通貨投資をしながらとにかく働き無駄使いを抑え、楽して稼げるアービトラージができるようになっていってください。