なぜペンタブが良いの?プロがペンタブを使う5つの理由

ペンタブ

パソコンにはキーボードやマウス等、色々な周辺機器やデバイスがありますが、漫画やイラストを描く時によく使われているデバイスがペンタブです。

パソコンのマウスを使っても絵を描くことが出来ますが、ペンタブにはマウスには無い良さがあるためプロ御用達となっています。

なぜ、ペンタブがプロ御用達なのか、詳しく見ていきましょう。




そもそもペンタブはどんなものか

ペンタブとは、タッチペンとタブレットがセットになった「ポインティングデバイス」です。

パソコンに接続して使用し、タッチペンをタブレット上で動かして操作を行います。

マウスの場合はマウスをドラッグさせると、マウスポインタがパソコンの画面上を移動しますが、ペンタブはペン先をタブレットから少し浮かせて移動させるとマウスポインタを動かすことが出来ます。

基本的にマウスで出来ることは、全てペンタブで行うことが可能です。

ただ、マウスよりもペンタブのほうが繊細な動きを認識させられる点が違います。

マウスで円を描こうと思っても、綺麗な円は描きにくいですが、繊細な動きが出来るペンタブなら、紙にペンで円を書くように滑らかな円、曲線を描く事が出来るのです。

ですから、細かい線を描くとか繊細なタッチが必要な漫画家やイラストレーターは、ペンタブを使っている方が多いのです。




ペンタブをプロが使う5つの理由

ペンタブはパソコン上で漫画やイラストを描くデジタル制作では欠かせない存在となっていますが、プロがペンタブを使う理由は5つあります。

これからペンタブを購入する前に、なぜ、プロがペンタブを使うのかを抑えましょう。

ペンを持って描くという感覚

昔ながらのアナログな方法で絵を書く時は、鉛筆や筆を使いますが、ペンタブはそれらのペンを使って絵を描く方にとって非常に扱いやすいです。

マウスをカチカチとクリックして描くよりも、タッチペンを使ったほうが直感的な操作ができ、イラストを描いているという感覚を得られます。

絵を描く時にはペンを使いたいという方にとって、ペンタブは無くては無くてはならないものです。

筆圧を感知してくれる

マウスとペイントソフトを使って、何か線を引く時は筆圧で線の太さを調節することが出来ません。

しかし、ペンタブの中には「筆圧感知機能」を持つものがあり、筆圧を強くすれば太い線を、弱くすれば細い線を描くことが出来ます。

筆圧を感知してくれるからこそ、筆で絵を描くような感覚で直感的な操作が可能となります。

例えば、漢字を書きたいときにも、マウスだとどうしても「はね」や「はらい」を表現できませんが、ペンタブなら手書きとほとんど変わらない表現が出来ますので、綺麗に漢字を描く事も出来ます。

ちなみに、筆圧感知機能を使いたい場合は、対応するアプリケーションを使う必要がありますので、ペンタブを購入したら、専用アプリケーションをインストールして使いましょう。

傾きも感知

ペンタブは傾きの感知機能を持っている商品もあります。

筆ペンを使ってイラストを描く時を想像してもらえば分かりますが、ただ筆圧の強弱だけで線を引くのではなく、ペンの角度や手首の動かし方で繊細な線を描いていくのが普通です。

筆圧と傾きの両方を感知する事で、更に表現豊かな線が引けるようになります。

一般的なマウスには筆圧も傾きも感知する機能はありませんので、それがあるだけでもプロがペンタブを使う理由が分かります。

簡単に消しゴムが使える

絵を描く時によく使う機能が「消しゴム」です。

一枚のイラストを描く時に、何回、何十回と消しゴム機能を使って、訂正や修正を繰り返す事はよくあります。

一般的なペンタブはペンをひっくり返すと、消しゴム機能を使えるようになります。

消しゴム付き鉛筆と同じ要領で、ちょっと修正したい時にはペンをひっくり返し、修正したい部分をなぞれば、その部分を簡単に消せる訳です。

中には消しゴム機能が付いていないペンもありますが、付いていれば、アプリケーションの消しゴムボタンをいちいち押さなくても、直ぐに消せるので作業の効率化を図れます。

スキャナー要らず

デジタル形式のイラストを作りたい場合、アナログでイラストを描き、それを後からスキャナーでスキャンをしてデジタル化する方法があります。

しかし、その方法はスキャンをするという一手間が必要です。

パソコンで修正をすることが出来る方なら良いですが、パソコンでの修正が出来ないとなると、修正をしたい時にいちいち修正してスキャンをし直す必要が出てきます。

一方、ペンタブを使って直接パソコンで絵を描く方法なら、スキャンをする手間要らずです。

また修正をするときにも、そのままパソコン上で修正をすることが出来ます。

ペンタブで快適に絵を描けるようになるまで、最初は時間がかかりますが、一度慣れてしまえば、スキャンをしてデジタル化する方法よりも手間暇がかかりません。

その他のペンタブの機能

プロがペンタブを使う理由は、上記に挙げる機能やメリットがあるからですが、ペンタブレットにはその他にも色々と便利な機能が備わっています。

例えば、手ぶれ補正機能です。

線を描く時に、手ブレがあると線が曲がってしまい、思うような線が描けなくなりますが、手ブレ補正機能があれば手ブレを押さえて思い描く線が引けるようになります。

また、ペンタブはタブレット本体にファンクションキーが付いている商品があります。

タブレットのファンクションキーを押すことで、すばやく設定を変えたり、特定の機能を呼び出したりする事が出来ます。

マウスと比べものにならないほど、非常に多くの便利な機能が備わっていますので、ペンタブはかゆいところに手が届く商品です。

ペンタブの価格

ペンタブの価格については、一般的に市販されている素人向けのものなら、一万円前後の価格帯で販売されています。

何十万もするような高価なものでは無く、家電量販店に行けば、大抵取り扱っているのもポイントです。

また、メーカーによっては、ペンタブを購入すると特典としてペイントや写真編集ソフトが無料でダウンロード出来るものもあります。

ソフトウェア付きのペンタブを購入すれば、初期投資もかなり安く抑えられます。

ペンタブを選ぶ時のポイント

ペンタブを選ぶ時には、「扱いやすさ」「筆圧レベル」「入力範囲」の3つはよく確認して選ぶことが大切です。

商品によってペンを持った時のフィット感、描きやすさが違いますので、扱いやすいペンタブを手に入れたい方は、大手家電量販店などに行き、そこに置いてあるデモ機を使って実際に使い勝手を確かめるのがおすすめです。

また、ペンタブには筆圧レベルというものがあり、筆圧レベルが高い商品ほど、筆圧を性格に感知して繊細な線が引けるようになります。

筆圧レベルは1024から8192レベルまでありますので、価格を見ながら筆圧レベルを選んでいきましょう。

そして、入力範囲も見ていくのがおすすめです。

ペンタブはSサイズやMサイズとサイズが幾つか分かれていますが、使っているパソコンのディスプレイサイズに合わる事が大切です。

ディスプレイサイズが15インチ未満なら、入力範囲の目安は幅150mm、奥行きは100mm程度が好ましいとされていますので、使っているディスプレイサイズも考慮して選んでいきましょう。

入力範囲の目安については、お店のスタッフに相談をして教えてもらうのも良い手段です。

まとめ

イラストレーターや漫画家がペンタブをよく使うのにはこのような5つの理由があるからです。

また、プロではなくても趣味でイラストや漫画を描く時には、マウスよりもペンタブを使って方が描きやすいので、趣味でデジタルイラスト作成をしたいと考えている方もペンタブを使ってみましょう。

ペンタブを使うことで、パソコンで簡単にイラストが作れるようになるだけでなく、表現の幅が広がったり、より綺麗なイラストが作れるようになったりします。






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