電子レンジを選ぶ際に注意したい点はある?失敗しないための選び方ポイント
毎日の生活において欠かせない家電品は色々ありますが、食材や食品の温めや調理に欠かせないものと言えば、電子レンジです。
現在電子レンジは大変バリエーションに富んでおり、選ぶ際には迷う方も多いでしょう。
例えば機能面では、シンプルな温め機能のものもあれば、オーブン機能付きや蒸気を利用した最新機能のものまで広く揃っています。
また大きさや形状も様々ですから、個々の使い方をよく考えて選ばないと、購入後に後悔することもあるようです。
そこで今回は、電子レンジ選びで失敗しないためのポイントをご紹介します。
機能面における電子レンジ選びのポイント
電子レンジを選ぶ際に重要なポイントになるのが、どんな機能があるかです。
また自動温めなどに大きく影響する、温度センサーの違いも重要になります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
使い方に合わせて最適な機能レベルで選ぼう
電子レンジと言えば、あたため機能がメインであるシンプルなものを基本に、オーブンと一体型になったものもあります。
単身者の方で料理をしない方や、お惣菜を温めるだけの目的で電子レンジを使いたい方は、シンプルなあたため機能のもので充分でしょう。
この単機能の電子レンジは1万円前後と、単身者の方でも揃えやすい価格です。
手動で時間や出力を合わせる方式や、庫内がターンテーブル方式のものが多くなっています。
解凍機能や選択可能なワット数などの機能があると、冷凍食品の扱いに便利です。
一方、オーブンと一体型のものはオーブンレンジとも言われています。
オーブン機能があることで焼き物にも対応し、パンを焼きたい・・お肉や魚を焼きたい・・といった使い方が可能になります。
オーブン付きの電子レンジはファミリー世帯を中心に人気がありますが、単身者の方でも料理が好きな方やお菓子作りをする方なら、こちらがおすすめです。
最近は蒸し料理にも活躍するスチーム式のオーブンレンジや、ヘルシー調理が可能なウォーターオーブンレンジなども登場しており、注目を集めています。
個々の使い方に合わせて、最適な機能が付いたものを選ぶようにしましょう。
温度センサーの違いを知って選ぼう
電子レンジを比較すると、それぞれに温度センサーの違いがあることが分かります。
自動あたため機能がある電子レンジの場合、時間の設定をしなくても食材が温まったら自動で止まります。
これは温度センサーが働いて自動で温めてくれますが、そのセンサーの方式には違いがあります。
その種類は4つあり、庫内の重さで判断する重量センサー、庫内の温度で判断する温度センサー、食品から出ている蒸気で判断する蒸気センサー、赤外線で食品温度を図る赤外線センサーです。
赤外線センサー以外はいずれも正確さに欠ける傾向があり、比較的低価格の電子レンジに多く採用されているセンサーです。
例えば自動温め機能を利用しても、まだ温めが足りないケースや温め過ぎのケースがありますが、センサーの性能によりこのようなことが起こる可能性があるでしょう。
中価格帯以上の電子レンジの多くには、赤外線センサーが採用されています。
自動あたため機能はよく使う機能ですから、正確さにこだわりたい場合は温度センサーのタイプを確認して選ぶようにしましょう。
置く場所や環境を考えた選び方のポイント
電子レンジ選びで注意したいのが、置き場所を考慮して選ぶことです。
他の部分に目が行ってしまい、置き辛さや使い辛さを感じる電子レンジを選んでしまったら大変です。
電子レンジ選びで失敗しないためのポイントとして、詳しくご紹介します。
置き場所のスペースを考えた大きさで選ぼう
電子レンジは棚の上や専用のテーブルなどに置くケースが多いのですが、そのサイズ内の外寸で選ぶことが必須です。
サイズ内でもギリギリでは、開け閉めの際に動いてしまうと危険です。
また電子レンジは過熱により熱くなりやすく、空間に余裕がないと危険が伴います。
必ず空いているスペースと電子レンジのサイズを比較して、なるべく余裕がある範囲で選びましょう。
しかし置く場所に余裕がある場合は、使い勝手を考えて電子レンジの大きさを選ぶことも大切です。
外寸が大きいほど庫内も広く、大きめの容器でも楽に使えます。
コンビニのお弁当などには大きなものもありますから、単身者の方でも置く場所に余裕があれば、少し大きいサイズで選んでおくと便利です。
ファミリー世帯では調理するものも多くなりますから、庫内が大きい方が使いやすいのではないでしょうか。
電子レンジの庫内の大きさは容量として表記されており、20L、25L、30Lなどです。
置き場所と使い勝手の両方を確認して、最適な大きさの電子レンジを選ぶようにしましょう。
扉の開閉方向は使いやすさを考えて選ぼう
お店で電子レンジを比較していると、製品によって扉の開閉方向に違いがあることが分かります。
上下開閉、左右開閉とあり、その違いによって使い勝手が違ってきます。
そのため注意したいのは、置く場所で使いやすいかどうかです。
左右に壁が迫っている場合は左右開きの扉は使い辛いこともありますから、置いた状態を想定してみることが大切です。
電子レンジ選びでは、どうしても機能面や性能に目がいきがちですが、置く場所を考えた大きさや扉のタイプにも気を配って選びましょう。
2タイプある庫内形状の選び方ポイント
電子レンジの庫内の形状には、ターンテーブル式とフラット式の2タイプがあります。
機能的には同様ですが使い勝手が違いますから、選ぶ際の大きなポイントとして詳しくご説明します。
回転式とフラット式の違いとは
回転式の電子レンジは、専用の丸いテーブルが回転することでムラのない過熱ができます。
これに対して庫内にテーブルが全くないものがフラットタイプの電子レンジで、お皿などに乗せた食材をそのまま置いて使います。
こちらは回転しませんが、センサーを使ってムラのない過熱を行っています。
電子レンジとして温める機能は同様と言えますが、使い勝手が大きく異なります。
ターンテーブルの場合、大きなものを入れると回転しないことがあり、過熱にムラが出てしまいます。
同じ大きさの電子レンジでも、フラットタイプの方が大きなものも温めやすいのでおすすめです。
また掃除のしやすさにおいても、大きな違いがあります。
フラットタイプは邪魔になるものがなく楽に掃除できますが、回転式の場合は専用の皿を取り除いても回転するテーブルが邪魔になり、掃除しにくい傾向があります。
人気の庫内形状は、フラットタイプ
庫内が広々使えて、しかも掃除が楽であるため、人気があるのはフラットタイプです。
電子レンジの置く場所が限られている場合、仕方なくサイズを下げて選ぶことがありますが、庫内がフラットなタイプを選ぶことで広々と使うことが可能です。
また掃除のしやすさは歴然とした差がありますから、フラットタイプが人気なのも当然かもしれません。
しかし安い電子レンジの場合は、ターンテーブルのタイプが多く、なっています。
温める機能には問題がないので、安さを優先して電子レンジを選びたい場合は回転式でも良いでしょう。
電子レンジは庫内形状の他、機能やセンサーの種類、大きさなどによって価格が幅広く揃っています。
人気のフラットタイプのものでも比較的安い価格のものもありますから、お店や通販などで色々探して予算にあったものを探してみましょう。
その他、電子レンジ選びで注意したいポイント
電子レンジ選びで大切なポイントをご紹介してきましたが、その他にも、ここだけはチェックしたいポイントがありますので最後に押さえておきましょう。
扉の開けやすさは重要なチェックポイント
電子レンジを実際に見に行った際には、ぜひチェックして欲しいポイントがあります。
それは、扉の開閉がスムーズかどうかです。
色々な電子レンジを開け閉めしてみると、製品によって開閉のしやすさに差があることが分かります。
扉の開け閉めの状態は、毎日の使用において重要なポイントになりますから、自分にとって使いやすいかどうか確かめてみましょう。
特に安い価格のものや海外製のものの中には、開閉の際にガタつきがあるものや開け辛いものもあるようです。
毎日開け辛いとストレスになりますから、大切なポイントです。
周波数の違いで使えない場合があるので注意しよう
温めのみの単機能の電子レンジを選ぶ場合、気を付けたいのが周波数です。
単機能の電子レンジには、西日本と東日本で周波数の区分が違う製品が一部あるため、使用する地域に適したものを選ぶ必要があります。
具体的には電子レンジに「東日本50Hz専用」あるいは、「西日本60Hz専用」と言った表記がある製品で、居住地に合わせて選択しないと使うことができません。
特に引越しの際などには地元で電子レンジを購入して他のエリアに持っていくケースもありますから、そんな時は注意しましょう。
よく分からない場合は、お店の人に確認してみると良いでしょう。
まとめ
電子レンジは機能や大きさや使い勝手などによって、選ぶ際に注意したいポイントがたくさんあります。
たとえ温めのみの単機能の電子レンジでも、置く場所や使い方を考えた選び方のポイントがありますから、値段やデザインだけで決めるのは避けた方が良いでしょう。
また電子レンジは長らく使うものとして、当面の使い方をよく考えて選ぶことも大切です。
特に女性の場合、最初は単機能の電子レンジでよくても、そのうちオーブン機能が使いたくなることもあるでしょう。
オーブン付きのレンジでもお手頃価格のものもありますから、オーブンも使う可能性がある場合は、最初からそちらを選んでおいた方が無難かもしれませんね。