仮想通貨のリスクなの?最近起きた大きな事件とは!?
最近テレビや広告はど何かと話題の仮想通貨。
しかし投資に向いているなどメリットだけではなく、実はリスクについても騒がれています。
特に最近は仮想通貨流出事件など起きています。
では具体的にどのような事件でなぜ起こってしまったのか?
また未然に防ぐことは出来ないのか?
今回はその事件についてご説明したいと思います。
ネム流出時間
こちらの事件も今年なので記憶に新しい方もいるのでないでしょうか。
この事件は2018年1月26日、国内大手の仮想通貨取引所であるコインチェックが不正アクセスを受け、取扱仮想通貨のネムを約580億円分流出させてしまったものです。
今回の事件で、コインチェックで取り扱っているすべてのネムが流出しました。
しかも不正アクセスから流出までわずか20分の犯行と言われています。
では何故そのようなことが可能だったのでしょうか。
今回の事件の一番の原因はコインチェックのセキュリティ管理の不備にあるいと言われています。
仮想通貨取引所は金融庁より、コールドウォレットを使った仮想通貨の管理方法を推奨しています。
コールドウォレットはネットに接続されていないため、ハッキングやサイバー攻撃を受ける心配がないのですが、コインチェックすべての通貨をコールドウォレットで管理しているのではなく、ホットウォレットという管理方法を使って管理していたことが発覚したのです。
反対にホットウォレットとは、インターネットに繋がれたままオンライン上で仮想通貨を管理する方法です。
反対にホットウォレットはセットに接続されたままオンラインで管理されるため外部からの不正アクセスやハッキングのリスクが上がります。
これにより580億という莫大な額のネムが流出してしまったのです。
モナコイン
最近起きた事件と言えばモナコイン事件です。
このモナコインとは2013年末に公開された日本産の仮想通貨です。
このモナコインが1018年5月15日までにロシアの仮想通貨取引所Livecoinで攻撃を受け、1000万円ほどの損失が発生しまたし。
これは悪意のあるマイナーがSelfish Miningと言われる攻撃手口を用いてブロックチェーン上の記録を書き換えたのです。
ブロックチェーンを悪用した攻撃は以前から理論上可能だと指摘されていたのですが、過去に行われた例がほとんどありませんでした。
そのため今回のモナコイン攻撃はブロックチェーンの安全性に疑問を呈す事件となったのです。
では何故モナコインが狙われたのでしょうか。
実はビットコインやその他主要仮想通貨よりブロック承認作業における難易度が低かったことがあるようです。
モナコインの価格は事件発覚を受け14%近く下落しています。
海外の事件
事件は日本だけではありません。
海外の事件も見てみましょう。
ナノ流出事件
2018年 2月10日.イタリアでも事件が起きました。
仮想通貨交換業者ビットグレイルで「Nano(ナノ)」と呼ばれる仮想通貨が流出したのです。
このNANOは現在時価総額ランキング24位につける仮想通貨で流出した金額は約1億7千万ドル、約200億円相当にもなると言われています。
では何故このような事件が起きたのでしょうか。
NANOの仕組みそのものには問題がなく、実はBitGrailのソフトウェアに問題があったということです。
全額保証は不可能とされており、損害ははかりしれません。
マウントゴックス社破綻事件
仮想通貨の最大の事件と言えばマウントゴックス社破綻事件かと思います。
これは2014年に65万ビットコインと28億円を消失したとして会社が破綻したとう事件です。
原因ですが、ハッキングにより流失してしまうオンラインでビットコインを管理していたこと、またビットコインと預かり金を簡単に横領できてしまう管理体制にあると言います。
当時は、社長のマルク・カルプレス氏が横領してて顧客のビットコインを盗んだとされていたんですが、本当はハッキングされており、2017年7月にギリシャで犯人が捕まっています。
日本でもかなりニュースで取り上げられたので知っている方も多いのではないでしょうか。
ネクストコイン流出事件
こちらは中国に拠点を置くビットコイン取引所BTERが2014年にネクストコイン5100万NXTをハッキングにより盗まれ、更に2015年にはビットコイン7170BTCをハッキングされ盗まれた事件です。
2回もハッキングに合うほど管理体制が甘く、またオンラインで管理していたためシステム開発者の個人情報をとられ不正アクセスされたのです。
リスクの回避方法
それではこのような事件に巻き込まれないために、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
アカウント管理
まず個人で出来ることはこのアカウント管理です。
ウォレットにアクセスするためのアカウントやパスワードを紛失してしまうと、保管した仮想通貨を取り出せなくなります。
自分以外だれもアカウント情報を知らないからこそセキュリティが高いというメリットがありますが、紛失すると誰にも取り出せないというデメリットもあるのです。
そのためしっかりとアカウントを管理することが大切です。
パスワード管理
ウォレットのアカウント情報を誰かにハッキングされてしまうと、保管している仮想通貨を盗難されてしまうことになります。
危険なのが生年月日です。
わかりやすいパスワードにしていると、ハッキングのリスクが高くなるので出来るだけ避けるようにしましょう。
第三者にはわからない、パスワードの設定が大切なのです。
またそういった情報は家族や親しい人であっても伝えないようにしましょう。
取引所を分散
上記で触れたコインチェックでのネム流出事件のように、仮想通貨の取引所がハッキングの対象となることもあります。
そのため1カ所の取引所のみで全ての仮想通貨を保管するのはリスクがあるので避けるようにしましょう。
取引所は1カ所の登録だけでなく、数カ所を登録し、仮想通貨の保管場所を分散させることがリスク回避に繋がります。
またその際は、パスワードの使いまわしは避けた方が無難です。
同じパスワードやIDだと、1カ所突破されればその他の取引所でも突破される可能性があるからです。
余剰資金を充てる
仮想通貨の価格は大きく変動します。
この価格の大きな変動が投資先として魅力的なのですが、リスクが高いことは否めません。
そのため初心者の方はとくに余剰資金で運用することをおすすめします。
ICOに手は出さない
これはクラウドファンディングのように仮想通貨を発行してお金を集める仕組みです。
このICOは上手く行っているところがあまり無いのが現状なので、ICOの仮想通貨に手を出すのは避けることをおすすめします。
資金を集めたはいいけどプロジェクトが上手くいかなかったり、資金だけ集めて持ち逃げしたりする事件も起こっています。
ICOに手を出す場合は、そのプロジェクトをよく調べ、そのプロジェクトに対して投資できると判断できない場合は、やめておいた方が安全です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
中にはネットニュースなどで知っていた方もいたのではないでしょうか。
仮想通貨をめぐる事件は今後も起きる可能性が十分にあります。
仮想通貨の購入を考えている方は、これらの事件から個々のリスク回避について考える必要があるのです。
上手にリスク回避をしながら仮想通貨の世界を楽しみましょう。