イラスト関連の仕事に就くためには専門学校と美大とどちらを選ぶといいのか
イラストレーターなどイラスト関係の仕事につくため学びたいときどんな方法があるでしょうか。
大きく分けると独学と学校に通うという方法があります。
さらに学校には美術系の大学かデザイン系の専門学校に通うか二つの方法があります。
この両者にはどんな違いがあってイラストの仕事をするにはどちらの方がよいのか考えてみました。
イラスト関係の仕事に就くためには
イラストレーターなどイラスト関係の仕事に就くためにはいくつかの方法があります。
一つは独学、もう一つはイラスト関連のことについて学ぶ事のできる学校に通う事です。
一般的に学校の方が独学より効率的に短時間でまた偏った癖や知識が付くことなく学ぶ事ができるので断然こちらがおすすめなのですが、学費がかなりかかるというデメリットがあります。
学校の場合は美術系の学校とイラスト関連の専門学校という選択肢があります。
ここでは大学と専門学校のどちらを選べばよいかについて考えます。
専門学校と大学の違い
まずは両者にどんな違いがあるのかを考えます。
卒業までの期間
まずこの両者は卒業までの期間が異なります。
美術大学は四年制ですが専門学校は二年制のところが多いです。
ただし専門学校の中には三年制や四年制の所もありますが数としては少ないです。
この年数の差により通常は専門学校の方が忙しいとされます。
美術大学の場合は大学ですので一般教養課程など美術やイラスト関係以外の事も多数学習しますが、専門学校ではより就職に役立つ知識・技能を学ぶ事になります。
入学方法
美大に入学するためには入学試験を受けてそれに合格しなければなりません。
入試には絵画デッサンなどの実技に加えて学力試験もあるので絵の勉強だけしていればよいというわけではありません。
一方専門学校の方は書類審査と面接での選考や入学試験があるところもありますが難易度はそれほど高くなく不合格になる事はほとんどありません。
大学より入学はしやすいと言えるでしょう。
学習内容と目的
先に述べたように専門学校ではより実践的な技術を習得する事が目的になっているのに対して大学は美術研究やそのための知識の習得が目的になります。
また大学では美術関係以外の一般教養知識も学ぶ必要があります。
この点だけ見ると専門学校の方が良い気がしますが実際の仕事ではイラスト描画の技術以外の様々な知識が必要とされる事が多々あるので、後になってその知識が生きてくることがあります。
したがって一概に専門学校の方が良いとはいえません。
取得できる資格
大学の学部を卒業すると学士の資格がえられます。
専門学校の場合は2年制で1700時間以上の授業を受けると専門士の資格が取得できます。
専門士は短期大学卒業者と同等以上の学力があるとみなされ短大卒と同様の扱いを受けます。
また4年以上通い、3400時間以上の授業を受けると高度専門士が与えられます。
こちらは、大学卒業者と同等以上の学力があると認められ大卒と同じ扱いを受ける事ができます。
卒業後の進路
専門学校の場合は出版社や関連企業とのパイプが太いところでは、それらの企業へ就職しやすいという利点があります。
美大の場合は広告代理店や制作プロダクションへの就職が多いですが大学の場合は専門学校と異なり業界以外の企業への就職や教員になるといったより幅広く就職先を選ぶ事ができます。
どちらを選べばいいのか
専門学校の場合、卒業後関連企業・業界で働くための様々な施策をしていますので明確に働きたい就職先や職種があるのならば大学よりこちらがおすすめです。
それに対してはっきりしたビジョンがないなら大学へ行くことをおすすめします。
大学在学中に実はそれほどイラスト関連の仕事をしたいわけではないと気づく事があるかもしれません。
そのような場合、大学の方が進路修正は容易です。
学校以外の方法はないの
さて美大にしても専門学校にしても学費が高いという大きなデメリットがあります。
またイラストを学びたいが仕事にしたいほどではないという場合、大学や専門学校は敷居が高すぎます。
このような場合は通信講座をおすすめします。
様々なものがあるので自分に合うものを探すとよいでしょう。
まとめ
イラスト関連の仕事に就くため学ぶ方法として美術関係の大学に進むか専門学校に行くか、おおきくわけて二つの方法があります。
専門学校の場合は就職に直結する、より実践的な知識や技術が学べるのに対して美大の方では美術研究よりの知識や直接は仕事に関係しないより広い知識・教養を学ぶ事ができます。
この事から就職先や職種について明確なビジョンがある場合は専門学校、そうでない場合には美大へ進学する事をおすすめします。