電子レンジ掃除の簡単な方法って何? 汚れを落とす便利アイテムも必見!
日常生活で使う機会が多い電子レンジは、内部が薄暗くすぐに扉を閉めてしまうのであまり汚れを直視する機会が少ない家電です。
しかし、よくよく内部を見てみると気づかないうちに油汚れや食材の飛び散り跡が蓄積されているかもしれません。
電子レンジの汚れは放置しておくと思わぬ事故を招くこともある、危険な存在。
キッチンの清潔感をキープするためにも、電子レンジの効率的な掃除方法を知って安心・安全を保ちましょう。
今回は電子レンジ内部の汚れについて、その成分ごとにできる簡単なお掃除方法について解説したいと思います。
電子レンジの汚れを放置すると起こる問題
つい掃除を忘れがちな電子レンジですが、どうせしっかり火を通すのだからある程度汚れていても平気なのでは?
と思う方もいるかもしれません。
しかし、電子レンジの汚れというのは見た目や臭いの問題だけでは無く、様々な危険性をはらんでいます。
なぜ電子レンジを汚れたままにしておいてはいけないのかを確認し、汚れに対する認識を改めましょう。
発火・発煙が起こり火事の危険性がある
電子レンジ内には、食材を温めるためのマイクロ波照射口が存在します。
この周辺に汚れが蓄積すると、マイクロ波が集中的に汚れを加熱してしまいそこから発火・発煙が起こるという危険性があります。
発火や発煙は電子レンジの故障を招くだけではなく、最悪の場合家事に繋がるケースもあるので庫内の汚れには十分注意してください。
加熱の効率が落ちて電子レンジの機能が損なわれる
電子レンジの仕組みはとても複雑なのですが、簡単に説明すると食材の水分をマイクロ波によって高速振動させ熱を作り出すという方法が取られています。
電子レンジ内に汚れが多いと、その汚れにマイクロ波が反応し過熱を行ってしまい、本来温めたい食材に十分なマイクロ波が照射されない場合があります。
その結果、適正な加熱時間を設けているにもかかわらず、上手く食材が加熱されないといった事態が起こるのです。
加熱効率が落ちると、料理のスピードが遅くなるだけでは無く、電気代も多くかかってしまうかもしれません。
食品を不衛生な環境に置かなければならない
電子レンジは生の食材を入れることもあり、汚れが溜まっている不衛生な環境は好ましくありません。
加熱が不十分だった場合、庫内の汚れから雑菌が移り食材を傷めたり、食中毒を引き起こしたりする原因となることもあります。
電子レンジの汚れは食の安全面にも大きな影響を及ぼすのです。
電子レンジの「酸性汚れ」には重曹が効果的
電子レンジ内に溜まる汚れの中でも、「油」や「食材の飛び散ったカス」などの汚れは酸性の汚れといわれ、放置するとなかなか落としづらい頑固な汚れに変化してしまいます。
そんな酸性の汚れに効果的なものが、反対のアルカリ性である重曹です。
重曹を使用することで、アルカリ性成分が酸性の汚れを中和するので、電子レンジの頑固な汚れも比較的簡単にお掃除することが可能となります。
それでは、重要を用いた電子レンジの掃除方法を確認していきましょう。
重曹水を作って電子レンジでチンする
重曹はそのままチンするのではなく、水に溶かしてから使用します。
水200ml程度に重曹を大さじ3、4杯ほどいれて、重曹が溶けるまでよくかき混ぜてください。
その水を耐熱容器に入れて、電子レンジで沸騰するまで数分温めます。
家庭用の電子レンジの場合3、4分で温まることが多いのですが、ワット数によって異なるので様子を見ながら調整してください。
20分~30分放置して庫内の汚れを浮かせる
温め終わったら、20分~30分程度、扉を開けずに放置しましょう。
中で沸騰した重曹水が水蒸気となり、庫内に広がることで汚れを浮かせ掃除がしやすくなります。
重曹が得意とする酸性の汚れは頑固なものが多いので、放置時間は長めにとることをおすすめします。
濡れた布巾で庫内の汚れをふき取る
内部がよく蒸らされたら、濡れた布巾で庫内を綺麗にふき取りましょう。
ふき取っても取れないしつこい汚れがある場合は、重曹と水を3:1程度で混ぜたペーストを直接塗って、キッチンタオルでパックして拭き取ると取れやすくなります。
乾いた布巾で空拭き後しばらく乾燥させる
全ての汚れをふき取ったら、乾いた布で中を空拭きしてよく乾燥させてください。
水拭きのまま放置してしまうと、水分に雑菌が増殖し臭いの原因となる場合があります。
「アルカリ性汚れ」にはクエン酸・酢を使おう
庫内には油やたんぱく質の汚れだけでは無く、食材を加工した時に発生する水分による水垢による汚れも多くこびりついています。
この水垢などの汚れは、アルカリ性の汚れ。
そのため、アルカリ性の重曹では上手く掃除できない場合があります。
そんな時に活躍するものが、酸性の強いお酢やクエン酸と言った存在です。
掃除方法は重曹水と変わりませんが、一緒に行うことでより効果的に電子レンジの掃除が可能となるので、合わせて方法をチェックしておいてはいかがでしょうか。
お酢・クエン酸水をレンジでチンする
まずは汚れを浮かせるためのお酢・クエン酸水を作りましょう。
お酢を使う場合は、水に対し4~5倍程度に薄めてください。
クエン酸の場合は水100mlに対して小さじ1、2杯程度が適量となります。
水とお酢・クエン酸を良く混ぜ合わせたら耐熱容器に入れて電子レンジで3~4分程度温めてください。
電子レンジのワット数によって暖める時間は変わります。
蒸気がしっかりと庫内に広がらなければ効果が薄くなってしまうので、中の様子を見ながら時間を調節しましょう。
扉を閉めたまま10分~20分程度放置する
温め終わったら、電子レンジの扉は開けずにそのまま10分~20分放置してください。
重曹水での掃除と同様に、中の汚れを蒸らすことでより簡単に掃除ができるようになります。
濡れた布巾で汚れをふき取ってから空拭きする
蒸らし終わったら扉を開けて、耐熱容器を取り出してください。
そして清潔な布巾で庫内の汚れをふき取りましょう。
拭きとれない頑固な汚れがある場合、使わなくなったポイントカードやプラスチックのヘラでこそげるように削り取ると綺麗に落ちることがあります。
金属や硬いヘラを使うと庫内に傷が付き、故障・火災の原因になるので無理やり汚れを取ることは避けてください。
お酢は臭いが強いので注意して使おう
説明した通り、アルカリ性の汚れにはお酢やクエン酸の酸性成分が効果的なのですが、お酢はチンした後にしばらく庫内や部屋に独特のお酢臭が残ってしまうことがあります。
換気を十分にしていればやがて臭いは薄れていきますが、お酢の臭いが苦手という方はクエン酸を用意しておくことをおすすめします。
掃除に使えるクエン酸はホームセンターや薬局、スーパーなどで購入できます。
こまめな掃除が臭い・汚れ予防のポイント
徹底的に電子レンジを掃除する大掃除タイムもいいですが、やはり臭いや汚れを未然に防ぐには日頃からこまめに掃除しておくことが大切です。
電子レンジが臭く、汚くならないために毎日の習慣にしたいポイントをチェックしておきましょう。
電子レンジ使用後は布巾で庫内を水拭きしよう
頑固な汚れを作らないためには、使った後掃除してしまうのが一番の作戦です。
電子レンジを使った後は、清潔な布巾でさっと庫内を水拭きしておきましょう。
見えないくらい細かな汚れでも積み重なってしまうと、なかなか落ちない頑固な汚れになってしまいます。
汚れていないなと思った時でも忘れずに水拭きすることで、綺麗な電子レンジをキープできるでしょう。
月に1、2回は水蒸気掃除を取り入れると綺麗が長持ち
使った後の軽い掃除に加えて、月に1回から2回程度、水蒸気を使った定期ケアを取り入れるとより清潔に電子レンジを使用できます。
水蒸気掃除は、耐熱容器に水を入れたものを2、3分電子レンジで温めるという非常にお手軽な方法です。
水が沸騰することで起きる水蒸気が、電子レンジ内部にたまった汚れを浮き上がらせてくれるので、すこし放置してから水拭きすれば完了。
薬剤等を使わないので、掃除後すぐに電子レンジを使いたい!
という時でも安心です。
汚れが溜まりやすい電子レンジの外回りも要チェック
庫内の汚れはもちろんですが、案外見逃しがちな部分が、電子レンジの周辺です。
庫内を掃除する時は周りの汚れもよく見て、きれいにふき取りましょう。
特に電子レンジの下は加工した時に起きる液だれが溜まりがちで、気付かないうちにカビが生えているなんてこともあるんですよ。
衛生的なキッチンをキープするために、まめにチェックしてくださいね。
まとめ
冷たくなった料理を温めるだけでは無く、電子レンジだけで美味しい料理も作れてしまう今だからこそ、電子レンジの掃除はまめにしておきたいものですよね。
汚れを放置していると、見たくない気分が強くなりつい知らんぷりしてしまうこともあるでしょう。
けれど、一度徹底的に掃除してから毎日のケアを習慣づければ、綺麗な電子レンジをキープするのは簡単です。
時間がある時に、電子レンジ大掃除タイムをつくって家の電子レンジを新品同然によみがえらせましょう。