電子レンジはどうなったら買い換える?寿命に関する4つのポイント

電子レンジ・オーブンレンジ

電子レンジは、食べ物を温めるときに便利な商品であり、かなり使用頻度が高いものです。

しかし、「よく使う」ということは、それだけ劣化も早くなることを意味しています。

そこで気になるのが、「電子レンジはどれくらいの寿命があるのか?」という点です。

では、電子レンジの寿命について、重要となる4つのポイントを紹介していきましょう。




温まらないときは要注意

電子レンジは、マイクロ派によって食べ物を加熱することができる商品です。

この機能のおかげで、いつでも温かい食事を楽しむことができるわけですが、劣化が進んでくると、その重要な働きが鈍ってくることがあります。

いつもどおりに作動させているのに、食べ物が温まらなくなってしまうのです。

この場合、いくら加熱したつもりでも、実際には温まっておらず、ぬるい程度にしかならなかったり、場合によっては冷たいままだったりします。

こうなると、電子レンジの寿命が近い証拠です。

そのまま使い続ければ、故障してしまう可能性が高いので、早めに買い替えることをおすすめします。

「もったいない」という気持ちがあると、なかなか決心がつかないことも多いですが、電子レンジに限らず、物はいつか使えなくなるときが来るものです。

寿命のサインを見つけたら、しっかり買い替えを検討するようにしましょう。

寿命以外でも温まらないことが

電子レンジの温めがうまくできなくなったとしても、それがすべて寿命のサインとは限りません。

中には、まったく別の理由で温まらないこともあります。

例えば、ターンテーブルがずれている場合です。

ターンテーブルは、食べ物を取りだすときなどに、本来の位置からずれてしまうことがあります。

それに気づかず、ずれたまま使っていると、加熱ムラが起きやすくなってしまい、うまく温められないことが多くなるのです。

また、ターンテーブルがずれていると、電子レンジから異音が聞こえることもあるので、この点には十分注意してください。

そして、食べ物にアルミホイルを被せているときも、温めが正常にできない場合があります。

これは、アルミホイルが電波を弾いてしまうことが原因です。

加熱のためのマイクロ波を跳ね返していたのでは、しっかり温まるはずがありません。

この場合は、アルミホイルを取り除いて、食べ物にマイクロ波を当てるようにすることで、すぐに解決することができます。

このように、寿命以外にも原因となるものはあるので、もし温まらないときは、慌てずによく確認してみましょう。




正しく動かないときも危険

電子レンジを長く使っていると、ボタンを押しても、そのとおりに動かないことが出てきます。

操作ボタンをいくら押しても反応がなく、時間の設定などができなかったりするのです。

また、電源がなかなか入らない、もしくは、まったく入らないということもあります。

こうした動作不良が起きてしまったときも、寿命のサインです。

動作がおかしいときでも、何度か繰り返すうちに正しく動くようになる場合があるため、「まだ使える」と考えて放置してしまうこともありますが、できれば早めに買い換えましょう。

急に止まるのも怪しい

電子レンジの動きがおかしいときの症状としては、「いきなり止まってしまう」というケースもあります。

最初は問題なく動いているようでも、温めている途中で、急に止まってしまうのです。

これも、電子レンジの寿命を疑うべきサインになります。

途中で止まったとしても、もう一度やり直せば問題ない場合もありますが、やはり使い続けるのはよくありません。

そうした状態が続いていれば、やがて本当に故障してしまい、慌てて買い替えなければならないこともあります。

急な対応を迫られて困ることになるよりは、余裕をもって買い換えておくようにしましょう。

電子レンジの寿命は約10年

上記のような電子レンジの不具合が多く出るのは、使い始めてから、だいたい10年くらい経過した頃になります。

この10年という期間は、主に電子レンジ内のマグネトロンの寿命です。

電子レンジがマイクロ派で食べ物を温めるときは、このマグネトロンという真空管が必要になります。

マグネトロンがなければ、電子レンジの加熱は、正しく行うことができません。

つまり、電子レンジの寿命には、マグネトロンの寿命が大きく影響しているわけです。

技術の進歩により、昔と比べてマグネトロンの耐久性も上がってきてはいますが、やはり一番酷使する部分なので、劣化を避けることはできません。

目安は10年と考え、不具合が出る様子などもしっかりチェックしておき、最適な時期に買い替えを行いましょう。

使い方によって違いがある

電子レンジの寿命は、基本的には10年くらいと考えておいて問題はありません。

ただし、使い方によって違いは出てくるものです。

電子レンジを使うといっても、人によってその頻度は異なります。

毎日何度も使用する人や、ときどきしか使わない人、毎日使っていても、あまり回数は多くないという人もいます。

その場合、使用する頻度が少なければ、やはり寿命も少しは長くなるものです。

また、マグネトロンの劣化はそれほどでなくても、他の部分が故障したことで不具合が出るケースもあります。

そうなると、10年という寿命が当てはまらないことも出てきます。

マグネトロンは約10年が寿命だとしても、他の部品は、それよりも早く壊れたりするのです。

5年くらいでタイマーが使えなくなったり、それよりも短い期間でトラブルが起きたりすることもあるので、電子レンジの不調には、常に目を光らせておきましょう。

なるべく長持ちさせるためには

電子レンジの劣化を少しでも遅くして、なるべく寿命を延ばすためには、普段から大切に使うことを心がけるようにしましょう。

こまめに掃除をしながら丁寧に使っていれば、電子レンジは長持ちします。

そのためには、専用のクリーナーをうまく活用しましょう。

いつでも使用できるように、電子レンジの近くに置いておくのです。

すぐに手が伸びる位置にクリーナーがあれば、ちょっとした汚れにもすぐ対応することができます。

しかも、洗浄成分が含まれた専用の商品なら、ティッシュで拭くよりもきれいになるので、おすすめです。

また、内部のこびりついた汚れなどは、中で水蒸気を発生させると、簡単に取り除くことができます。

水や蒸しタオルなどを入れて加熱すれば、内部に水蒸気が充満するので、その状態で汚れを拭き取ってください。

ただ擦るよりも、適度な水分が加わったことで、すんなりと汚れが落ちるようになります。

外側の汚れにも注意

電子レンジの汚れは、中だけでなく、外側にも蓄積されます。

埃などが通風口にたまると故障の原因になってしまうので、そちらの掃除も忘れないようにしてください。

電子レンジの埃汚れは、油を含んでいることも多いため、キッチン用のアルコールスプレーを使うのがおすすめです。

アルコールの効果で、頑固な汚れも拭き取りやすくすることができます。

ただし、通風口から水分が侵入するとよくないので、電子レンジ本体に直接スプレーするのはやめましょう。

使うときは、布やスポンジに染み込ませるのが、ベストな方法になります。

まとめ

電子レンジは、毎日頻回に使うものだからこそ、こまめな手入れが重要になります。

そうすることで、劣化を遅らせることができ、約10年という寿命を、少しでも伸ばすことができるのです。

ただし、それでもいつかは壊れるときがやってきます。

そのときは、ここで紹介した寿命のサインをよく見て、買い替えを検討してください。