自分にぴったりのペンタブレットを探すための4つのポイント
ペンタブレットというとイラストやデザインをする人が使う専門的な道具というイメージが強いですよね。
実は現在は値段も5000円程度から揃っており初心者の方でも手軽に購入できるお絵かきツールになっています。
画面で直接操作のできる液晶タブレットも安価になってきましたが、安いものでも3万円ほどするので、パソコン上でイラストを描きたいのならペンタブレットから始めるのが良いですね。
ここからはおすすめの選び方と使用方法を紹介します。
ぴったりのパッドサイズを選ぼう
初めてのペンタブレット選びを失敗しないためにも、ツールを使用して何をやりたいかを考えることが大切です。
値段が安いからと適当に購入し後悔しないためにも事前に目的を明らかにしてから選びに行きましょう。
ポップなイラストなら小さめパッド
大は小を兼ねるので大きなサイズのペンタブレットが良いのではないかと思いますよね。
けれども描きたい絵によっては大きいパッド部分を持て余したり、作業の邪魔になってしまったりします。
グラフィックイラストや細かな作業を要しないポップイラストを描きたいという方は、ペンのストロークが短いので横幅20cm程の小型のタブレットで充分です。
WACOMのお絵描き入門モデルSサイズは手頃な値段でショートカットキーまで付いているので初心者の方におすすめです。
パッドに付いたボタンを押すだけで元に戻したりデリートしたりが自由自在です。
慣れてくると手元を見ずに作業できるようになり時間短縮になります。
持ち運びにも便利なので、専門学校などに通っている方にも荷物が重くならず良いですね。
大きめパッドは水彩やコミックイラストに
今流行りの美少女イラストや水彩タッチを描いてみたいという方には大きめのパッドがおすすめです。
髪の毛の陰影や線を引く時に、歪みが出ないように大きく手を動かすからです。
お絵かきソフトの手ぶれ補正でカバーすることも出来ますが、初めての方はソフトとツールのダブルカバーで手ぶれを防いだ方が失敗や挫折が少なく楽しく作業が出来ます。
漫画を描きたい方も横に大きくペンを動かす機会が多いので大きめが良いです。
またその時に、ペン先が交換できるタイプを選ぶのがおすすめです。
ペンタブレットのペン先は使うほどにすり減ってしまうのですが、漫画を描く場合は減りが顕著です。
丸くなったペン先は細やかな描写がし辛くなるので、思い通りの絵を描くためにも交換できるものを選びましょう。
ネットでペン先について調べると、食用の乾燥パスタを代用する記事が多く見られますが本体の故障に繋がるおそれがあるため、純正の替芯を購入することを強くおすすめします。
とりあえず触ってみたい人は何サイズ
ポップイラストや漫画など描きたいものによってタブレットサイズを選びましょうと提案しましたが、中にはとりあえずペンタブレットを使ってみたいという方もいますよね。
その場合は小サイズをおすすめします。
何より値段が安いですし、パッドが小さくても水彩風や漫画が描けないという訳ではありません。
何度も使っている内に描きたいものが見つかるはずなので、それを機に大型のタイプやグレードの高いタブレットに買い換えるのが良いですね。
使い始めは慣れないので、安いから使いづらいのでは無いかと製品を疑いがちですが毎日触っている内に大抵のタブレットはしっくりと来るはずです。
迷った時は小さいサイズから始めてみましょう。
安心できる購入方法を選ぼう
ネット通販で家に居ながら手軽に買物が出来る時代ですが、初めての製品は少し不安ですよね。
買物で失敗しないためにも自分に合った購入方法を選びましょう。
心配性は絶対対面購入
初めてのペンタブレット購入で絶対に後悔したくない!
と思う場合、必ず現物を見たほうが良いです。
サイズや機能を文字で見ただけではやはり実際の商品とのギャップが出てしまいます。
デザインにも拘る方は特に販売店へ行ってみましょう。
画面で見ると薄いブルーなのに実際は濃い目のグレーだった、なんてガッカリすることもよくあります。
また販売店へ行くと、気になっていたペンタブレットを試し書き出来る場合があります。
専門学校などが密集する学生街にある電化製品店などは特に力を入れている場合があるので、実物を試してみたい場合は狙ってみるのが良いですね。
試食と同じで実際に試してから購入したほうが納得し満足した買物が出来ますよ。
安価で購入したいならネット通販で
近くに販売店が無い場合はネット通販が便利です。
また通販だと店頭価格より安い場合が多いので金銭面でも助かりますね。
中古品の購入も悪くはないですが、ペン先が摩耗していたり、ダウンロード用ディスクが抜けていたりするケースもあるので注意が必要です。
通販時に気を付けたいのはサイズです。
欲しいペンタブレットが見つかったら大きめの紙にサイズを写し取ってみましょう。
30cmと見ると小さいかな?
と思いますが、実際線を引いてみると結構大きく感じます。
通販で実物を確認できない分慎重に購入したいですね。
良いペンタブレットとは
好きなメーカーや友人が持っている物を使用し気に入った商品がある場合は良いですが、初めて使う場合は使いやすいペンタブレットの基準が分かりませんよね。
失敗を減らすポイントを紹介します。
手のサイズとパッドサイズは比例する
パッドやペンのサイズは標準的な手の大きさに合わせて作ってあるため、大抵の人はどの商品を使ってもぴったりです。
しかしペンを握ってパッド上で動かした時、手がパッドから何度も落ちる感覚がする人は大きめサイズのタブレットを選択しましょう。
数分使う分には気になりませんが、長時間使うとこの感覚は大変不快です。
実物を試すことが出来ない場合は、手のひら2つ分が入るサイズを選ぶと失敗が少ないです。
是非測って確認してから購入しましょう。
描き心地はペン先の種類
ボールペンのようにスルスルと紙の上を走るように絵を描けるのが理想的ですよね。
描き心地を左右するのはペン先の素材です。
金属製のペン先は丈夫で描きやすいのですが、ガラスや黒板を掻くような音に敏感な方にはリスクがあります。
フェルト芯だと柔らかで音の心配もありませんし、滑りも良いので快適です。
メーカーやモデルにより使用できるペン先が違うので、素材で選ぶのも選択手段としては賢いです。
オプションアイテムは必要か
初めてだとあれもこれも必要なのではないか?
とついつい余計なものを買ってしまいますよね。
余計な出費を減らすためにも見極めをしましょう。
グリップで疲れを減らそう
ペンタブレット用のペンは凹凸がなくつるつるしているので、長時間作業をすると指先に力が入り、手が疲れてしまいます。
腱鞘炎の原因にもなるので負担を軽減したいですよね。
おすすめなのは専用グリップです。
ゴムやシリコンで出来た柔らかいグリップを装着すると力が分散され、快適に作業が出来ます。
メーカーによってサイズが違うので間違えないように気を付けましょう。
滑らかな線にはスタンドを活用
ペンを使う際は少しパッドが斜めになっていたほうが、綺麗で滑らかな線を引きやすいです。
分厚い雑誌などを台にしても良いですが安定感に欠けるので、タブレット用のスタンドで角度を付けるのがおすすめです。
ペン運びが格段に楽になりますよ。
スタンドは少々高くても折りたたみが可能のタイプを選んだほうが、後の整頓や持ち運びの時に便利です。
まとめ
ペンタブレットは慣れると普段使っているペンのようにスラスラと画面上で制作ができる大変便利なツールです。
パソコンで絵を描きたいと思ったら思い立ったが吉日、操作に慣れる為に早目に購入して感覚を養いたいですね。
最初は慣れませんが吟味したお気に入りの一台と一緒であれば上達も早くなるはずです。
楽しいパソコンでのお絵かきライフを始めましょう。