液タブを使うときのベストな環境とは? 注目したい4つのポイント

ペンタブ, 液タブ

液タブは、デジタルで絵を描くときに便利な商品であり、初心者でも使いやすいというメリットがあります。

ペンを動かす場所と、実際に線が表示される場所が一体になっているため、紙に描くときのような感覚で作業ができるのです。

ただし、液タブを使うときには、その環境にも注意しておきましょう。

使いにくい状態になっていると、気持ちよく作業することができません。

では、液タブを使うときの環境について、4つのポイントを説明していきます。




机の広さ

液タブを使うときは、作業する机のスペースを十分に確保することが大切です。

これは、単にサイズの問題だけではなく、液タブがパソコンとセットになることも関係しています。

液タブは、基本的に単体で使うものではなく、必ずパソコンと接続しなければなりません。

つまり、小さい画面をひとつ増やして、マルチモニタの環境にするのが、液タブの正しい使い方なのです。

多くの商品の中には、OSを搭載した単体で使用できる液タブもありますが、特に持ち運ぶ必要がない場合は、通常の液タブを使うことになります。

そのときは、接続するパソコンの分のスペースも、しっかり確保しておかなければならないのです。

また、ノートパソコンではなくデスクトップパソコンを使うのであれば、キーボードの設置場所も必要になります。

それらを余裕をもって置けるだけのスペースがある机だと、液タブの作業はより快適になるのです。

小さい机を併用してみよう

液タブを使用する際はスペースの確保が重要になりますが、もし足りなかったとしても、机をそう簡単に交換できるわけではありません。

これから机も購入するという人は、奥行きなどに注意して適切な商品を揃えれば済みますが、すでにある机で液タブを利用したいときは、スペースを広げるための工夫が必要になります。

そこでおすすめなのが、メインで使う机よりも少し小さいサイズの、もうひとつの机を使う方法です。

低い机をもうひとつ用意し、それを近くに設置しておくことで、キーボードや液タブを乗せる台として活用することができます。

そのようにしてスペースを広げ、余裕のある空間で作業を進めていきましょう。




スタンドをうまく使おう

液タブを使うときは、「置き方をどうするか」という問題もあります。

ペタッと平置きにする方法もありますが、それだと場所をとってしまうので、机が狭いときなどは、あまりよい置き方ではありません。

そのとき、サイズが大きい液タブを使っていたりすると、ただでさえ狭いスペースが、もっと狭く感じてしまうのです。

また、狭いだけなら何とか作業することもできますが、場合によっては、どうしても置き場所を確保できない可能性もあります。

こうした置き方のデメリットを解決するためには、専用のスタンドをうまく使うようにしましょう。

液タブには、専用のスタンドが付属しているものがあり、そこに立てかけて作業できるようになっているのです。

大きい液タブには大抵付属しているので、もし使っていないなら、ぜひ利用してみることをおすすめします。

スタンドを使って液タブを立てれば、大幅にスペースを節約できるので、たとえ狭い作の上でも、設置場所に困ることはありません。

角度の調節

液タブのスタンドを利用することで得られるメリットは、スペースの確保だけではありません。

スタンドの角度を調節することで、自分が描きやすいように設置することができるのです。

描きやすい角度も、快適な作業環境を考えるなら、外せないポイントのひとつになります。

机に平置きにして作業したときは、角度の問題で描きにくく感じることもありますが、そんなときは、付属のスタンドを利用して、自分に合わせた調節をしてみてください。

角度が変わるだけでも、作業のしやすさは変わってきます。

自分が最も描きやすいと感じる角度で使えば、余計なストレスを感じることもないので、よりスムーズに作業を進めることができるのです。

重さに注意

液タブで作業をするとき、作業環境に影響する要素のひとつに、本体の重量があります。

重量に耐えられる机でないと、揺れて安定しなくなるため、気持ちよく作業ができないのです。

液タブは、厚さはそれほどないため、一見すると軽そうに見えてしまうこともありますが、実はかなり重さのある商品になります。

大きいサイズのものだと25kgぐらいあったりするので、設置する場所には、その重さを支えられるだけの強度が必要です。

しかも、作業をするときは、本体の重さだけでなく、自分の腕の重さが加わることになります。

それらの重さに耐えられない机だと、描くときにグラグラと揺れてしまい、作業を妨げてしまうのです。

したがって、液タブを使う机は、できるだけがっしりとした、頑丈なものを選択するようにしましょう。

描きやすさを優先してサイズの大きい商品を使うなら、特に注意してください。

液タブ以外の重量も考慮しよう

液タブを快適に使うには、なるべく頑丈な机を選び、描きやすい環境を整えることが大切です。

その際は、「机に置くものは液タブだけではない」という点にも注意しておきましょう。

先述したように、液タブは基本的にパソコンとセットで使うものです。

そのため、液タブで作業をするなら、一緒に置くパソコンの重量が追加されることになります。

さらに、絵を描くためには、いろいろと資料が必要になることも忘れてはいけません。

特に、本を何冊も置いたりすると、その重量はかなりのものになります。

大量の紙はとても重いので、本がたくさん必要になるときは、机に大きな負荷がかかってしまうのです。

このように、作業する机に置くものは、液タブ以外にも多くあります。

それらをすべて含めて検討し、適切な机を選ぶようにしましょう。

確かな強度のあるものなら、多くのものを置いても、グラついたりする心配はありません。

光の対策

液タブを使うときの環境を考えるなら、画面を照らす光にも注意が必要です。

というのも、普通に照明をつけて使用していると、液タブの画面に映り込んでしまうことがあるからです。

また、光が画面に反射すると、眩しさを感じてしまう場合もあります。

そうなると、液タブの画面は見づらくなってしまい、スムーズに作業をすることができません。

これを防ぐには、照明の位置を工夫してみましょう。

例えば、真上から照らすような位置にあると、どうしても映り込みや反射は多くなってしまいます。

その位置からだと、画面に直接光が当たってしまうからです。

できるだけ画面に当たる光の量を減らすには、照明の位置を後ろに移動させてください。

それなら、後ろから照らすことになるので、映り込みや反射を軽減できます。

液タブを隠す

照明を移動させるといっても、それが可能なのは、せいぜい机のスタンド照明などです。

部屋の天井にある照明を動かすわけにはいきません。

しかし、画面への映り込みや反射は、天井の照明が原因になることも多いのです。

そんなときは、照明を動かすのではなく、液タブ自体を動かしてしまいましょう。

例えば、膝の上に液タブを置くなど、できるだけ照明の影響がない位置に移動させて使うのです。

液タブの位置を低くして描けば、自分の体が上からの光を適度に遮り、画面に当たる量を減らすことができます。

ただし、先述のような大きくて重い液タブだと難しい面もあるので、液タブを動かす方法をとるなら、軽い商品がおすすめです。

まとめ

液タブを使うときは、正しい使い方なども重要ですが、作業する環境についても、しっかり考えておくようにしましょう。

使い方が適切であっても、環境がよくなければ、どうしてもデメリットが出てきます。

ここで紹介したようなポイントを参考にして、なるべく作業しやすい環境にしてください。

それなら、普段の作業がより快適なものになります。






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