仮想通貨でよく聞くけど…ハードフォークってどういう意味なの?
仮想通貨ではよく「ハードフォーク」という言葉を耳にします。
でも、実際にハードフォークの意味を理解することができている方は、あまり多くはないのではないでしょうか?
別にこうした用語は、知らなくても仮想通貨の取引はできます。
しかし、知っておいた方が有利になることもあるのです。
そこでここでは、ハードフォークの意味について紹介していきます。
ハードフォークとは仕様変更のこと
すごくわかりやすく言うと、ハードフォークというのは、一つの仮想通貨が仕様変更されることです。
ただ一般的にイメージする仕様変更とは違うこともあります。
たとえばビットコインでは、ビットコインのハードフォークで、ビットコインキャッシュというものが生まれたことがありました。
しかしビットコインもビットコインキャッシュも、いまだに両方とも使用することができています。
だから、ビットコインがビットコインキャッシュに変貌したわけではありません。
つまりその場合には、ビットコインが仕様変更されて分裂したということになるのです。
ただの仕様変更ではなく、そうして分裂することもあるのが、ハードフォークです。
仕組み的にはあるところから別の列ができる
基本的には仮想通貨は、ブロックチェーン技術によりなりたっています。
ブロックチェーン技術では、ブロックごとに記録して、取引をつないでいます。
そんなブロックのあるタイミングから、突然仕様が変更されるようになるのです。
いうなればそこからのアップデートです。
そこで二つの列ができることがあるのです。
仕様変更された側の列と、そのまま列。
それが、ビットコインとビットコインキャッシュなのです。
ハードフォークでも分裂しないことはある
仕様変更された側のものと、されないまま残されたものの二つがあるということは、ハードフォークとは一つの仮想通貨が分裂することなのかと思う方もいます。
でも、実は分裂しないハードフォークもあります。
あるブロックから仕様が変更されるだけで、もともとの列はつかえなくなることがあるのです。
それはハードフォークではあるけれど、分裂ではありません。
だから、必ず分裂するわけではないと思っていたほうが良いでしょう。
分裂するほうが良いことは多い
どうせならユーザー側としては、分裂してくれた方が良いことは多いです。
なぜなら、ハードフォークするとだいたいその新しい列の仮想通貨ももらうことができるからです。
つまりビットコインの例で言うと、ビットコインのハードフォークのタイミングでビットコインを持っていれば、そのままビットコインキャッシュももらうことができたのです。
ビットコインキャッシュは、今では一つあたり20万円近くになっています。
それを考えると、ただビットコインを持っているだけで20万円もらえたことになるのです。
たしかにもしハードフォークによってビットコインの価値が20万円以上下がるのであれば、それは損になります。
でも、そこまで落ちることはありません。
だから、基本的には分裂しないハードフォークよりも、分裂してくれるハードフォークのほうがお得感は強いと考えてよいです。
もしハードフォークする仮想通貨を狙って買うのであれば、なるべく分裂するハードフォークの銘柄を狙うのがおすすめです。
ハードフォーク後にはどんな値動きをするか
問題は、ハードフォーク後にどんな値動きをするのかという点です。
先述の通り、もし20万円以上の下落をしてしまったら、やはりせっかくハードフォークで仮想通貨をもらうことができてもあまり得にはなりません。
また、ハードフォークで分裂しない場合で、ただただ20万円下落したとしたら、大損です。
だから、ハードフォークについて知るのであれば、ハードフォーク後の値動きについても過去の例を知っておく必要があります。
ハードフォークまではだいたい上昇する
まず基本的に、ハードフォークまではだいたいその仮想通貨は上昇していきます。
それはそうでしょう。
それを持っているだけでハードフォーク後に勝手に仮想通貨を増やしてくれるわけなのですから、それを持っていたいと誰もが考えるのは当然。
誰もがそれを持っていたいと考えたら、それの需要は高まります。
需要が高まれば値段が高くなるのは必然です。
だからハードフォーク前には価格が高くなることがほとんどです。
そしてそれは、ハードフォーク当日まで続きます。
ハードフォーク後には一時的に下がることが多い
ではハードフォーク後にはどうでしょうか?
ハードフォーク後には、その仮想通貨の価格は一時的に下がることが多いです。
それも感情を考えればわかる話です。
たとえば、ハードフォーク前は、それをみんなが欲しがることが誰にでもわかるので、それが上がるのは当然でした。
でも、それが終わったら、特にそれが上がる理由がなくなります。
そしてもらえるものももらえたわけです。
となれば、それの値段が少しでも高いうちに、それを売ってもっと値段が上がりそうな銘柄に移行したくなるのは当然です。
だから、それを売る人が続出してくるのです。
結果、値段はさげていくことが多いです。
ただその下げていくタイミングはまちまちです。
当日中に値段を下げていってしまいうこともありますし、何日かしてから下げていくこともあります。
いずれにしても下げていくことが多いというのは頭に入れておいた方が戦いやすくはなるはずです。
ハードフォークで大きく下げることもある
ハードフォーク前は基本的には期待値も上がるので価格も上がると説明してきましたが、それも100パーセントではありません。
当然あくまでも過去の例を見ているだけなので100パーセントではありませんが、ここで言っているのはそういうことではないのです。
ここで言っているのは、あるトラブルによって大きく価格を下げることがあるということなのです。
ハードフォークは、あくまでも予定です。
なので、確実にそのタイミングでハードフォークがされるというものではないのです。
場合によっては、延期になることもあります。
ただそれが、値動き的には問題なのです。
ハードフォークが延期になると、その仮想通貨に対しての不安感が高まっていきます。
では不安感が高まるとどうなるでしょうか?
誰だって、不安のある仮想通貨をずっと持っていたいとは思いません。
だから、ハードフォークが延期されたりしたら、不安から売りに出してしまう人が多くなるのです。
結果、その仮想通貨の価格は大きくさげていきます。
延期や中止には敏感に
だから、「ハードフォークが何日に予定されているから、そこまでは上がるはず」と思って仮想通貨を買って放っておくと、後悔することになる可能性は高いです。
ハードフォークする予定だからといって安心するのではなく、もしハードフォークする仮想通貨を買うのであれば、買った後にも積極的にその仮想通貨に対しての情報収集をしておくことをおすすめします。
そうすれば、延期や中止の際にも、値動きがある前に行動できるようになるでしょう。
まとめ
ハードフォークの意味は、簡単に言えばアップデートです。
そして分裂するものもあればしないものもある。
トラブルがなければ価格は上がることが多い。
そしてハードフォーク後には下げることが多い。
これをしっかりと覚えておけば、ハードフォークもうまく利用して稼げるようになるでしょう。
ぜひこれらのことを参考にして、仮想通貨で儲けていってください。