ペンタブレットの練習にトレースは効果的?それとも意味ない?

ペンタブ

ペンタブレットを買ったら、とりあえずトレースをして練習しようと考える方は多いでしょう。

確かにそうしてトレースをするのが良いといわれることはあります。

でもその逆で、トレースをするのは良くないといわれることもありますよね。

だから、どうしたら良いのかわからなくなることがあります。

実際のところ、ペンタブレットでトレースするのは効果的なでのでしょうか?




トレースは効果的な練習方法

まず結論から言うと、トレースをするというのは、ペンタブレットにおいて効果的な練習方法になります。

なぜなら、ペンタブレットで一番難しいのは、思ったように動かすことだからです。

自分で考えて線を引いてかくというよりも、この通りにかけという指示があったほうが、思ったように動かす力はついていきます。

完全にオリジナルのイラストでは、ちょっと思っていたのと違うけど、これはこれで結果オーライだという感じに仕上がることがあります。

でもそれはこの場合には効果的ではありません。

今は思った通りにペンタブレットを使いこなせるようになるのが目的なわけなのですから、トレースをするのが良いのです。

まずはそこから始めるべき

このように効果的な練習方法になるわけなのですから、ペンタブレットを買ったら、まずはここから始めてみるのはおすすめです。

もちろん最初の最初は、普通に線を引いたりすることを練習する必要があります。

それが出来たら、次にはトレースです。

もうそれくらいのペースで進んでいっても大丈夫です。

その方法がガンガンかけていくはずです。

やっぱりペンタブレットを上達させるためには、ガンガン描かないとなりません。

操作に慣れることが大切なのですから、ガンガン描かないとだめなんです。

ガンガン描くにはやっぱりトレースが効果的ですね。

線の数も多いですし、いろいろな線がありますから。




トレースばかりではだめ

トレースをするというのは、ペンタブレットの練習方法として、すごく効果的な方法ではあります。

でも、それではトレースばかりしていればペンタブレットでうまくイラストが描けるようになるのでしょうか?

もしそうならば、これからもひたすらにトレースをしていればいいことになります。

しかし残念ながら、そんなに単純なものではないんです。

トレースばかりしていても、ペンタブレットでのイラストはそこまで上達していきません。

それがなぜだかわかりますしょうか?

イラストのスキルが上がらないから

それはすごく単純な話です。

確かにトレースを繰り返していけば、それによってペンタブレットを動かす力はついていきます。

思ったように動かすことはできるようになるかもしれません。

でも、こういうイラストを描くにはどう描けばうまく描けるかというそのスキルに関しては、どれだけトレースをしてもつくことはありません。

いうなれば、トレースばかりしているというのは、漢字ドリルをなぞっているだけの状態になります。

でもいくらそれをしても、字はきれいにはなりません。

なぜなら、字には、そこでなぞったことがない字がたくさん登場するからです。

とはいえ、この世にある字をすべて何度もトレースするというのは現実的ではないですよね。

ではどうすれば字はきれいになるのか。

それは簡単です。

字は、自分で考えて書くようにすれば、うまくなるんです。

考えて書くようにしたら、字の全体のバランスを考えるのがうまくなったりします。

そうしてバランス感覚が良くなれば、その分だけ字をうまく描くことができるようになるんです。

ペンタブレットでのイラストだってまさにそれと同じです。

だから、トレースばかりしているのではだめなんです。

参考にして描くトレーニングをする

では実際、トレースをたくさんした後には、どんなトレーニングをすればペンタブレットでイラストが上手に描けるようになっていくんでしょうか?

それにはやっぱり自分でかんがえて描くというトレーニングをしないとなりません。

自分で考えて描くトレーニングとは、何かを参考にしつつ、それを模写するということです。

模写では考えていることにならないのではないかと思う方もいるかもしれませんが、それは違います。

模写だって、どこからどういう風に描けばいいのか、考えて描くことになります。

だから、考えて描いているといえるんです。

そもそも、頭の中でキャラクターを作りそれを描くのも、別に模写と大きな変わりはありません。

頭の中にキャラクターを作って描くとしても、頭の中のキャラクターを模写しているようなものですから。

なので、模写はすごく効果的なトレーニングになります。

模写はすればするほど良い

トレースは、すればするほど良いものではありませんでした。

ただただペンタブレットの扱いがうまくなるだけです。

だからそこまでたくさんするのはおすすめできませんでした。

では、模写の場合はどうでしょうか?

模写の場合は、すればするほどうまくなります。

というのもやっぱり考えて描いているわけですから、いろいろなものの描き方のコツがわかってきますし、そして何より、いろいろなイラストの特徴を把握できます。

だから、その分だけそれらのいいところを自分のスキルとして消化できるようになるんです。

結果、ペンタブレットでイラストを描くのがうまくなっていきます。

そういうことがあるので、模写をする対象はたくさんあってもいいです。

最終的には頭の中で考えて描くのが効果的

ただ、いつまでも模写だけしていたのではダメです。

本当の意味でイラストがうまくなりたいのであれば、頭の中で考えて描くことが必要になります。

別に練習の効果としては、頭の中で考えて描くのでも模写でも大差はありません。

ではなぜ、頭の中で考えて描くことが必要になるんでしょうか?

それは、頭の中で考えて描くことによって、オリジナリティを生み出すことができるようになるからです。

つまりここから先はスキルの問題ではなく、個性の問題だということです。

真似しているだけでは個性は生まれません。

でも個性がないと、そのイラストは人には評価されないものです。

だから、ただ真似しているだけではなくて、自分で考えて描いて、個性を出していくトレーニングをしないとならないんです。

求めるレベルにもよる

ただもちろんこれは、求めるレベルにもよります。

ペンタブレットを使って良いイラストが描けるようになりたいというのは、誰もが思う共通項です。

でもそのうまいのレベルがプロとしてもやっていけそうなレベルくらいにしたいのか、それとも何かのキャラクターを完璧に描ければいいというくらいなのか、それによって全然やるべきことが違うのは当然です。

前者ならばやっぱり自分で何かを生み出しながら描くことはすごく大切になります。

でも、後者の場合には、別に頭で考えて描く必要は全くありません。

模写だけしていればいいです。

その方が楽ですし、考える時間があまり要らない分だけ、たくさんイラストを描いていくことができますから。

ペンタブレットの練習をする際には、自分がどのレベルを求めているのか、よく考えてみてください。

まとめ

ペンタブレットの練習をするのであれば、トレースはたしかに効果的ではあるんです。

でもそれだけをしていても、ペンタブレットの扱いがうまくなるだけでイラストがうまくなるわけではない。

それはしっかりと頭に入れておかないといけません。

ペンタブレットの扱いがうまくなったところで、思ったようにイラストが描けないと意味がないですから。






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