電子レンジ、あなたはターンテーブル派それともフラットテーブル派?
温めるなどの調理の補助から、調理の仕上げまで幅広く活躍してくれる電子レンジは、一家に一台必須の家電になりました。
これがないキッチンがあったというのが、今では信じられないほどです。
まあ実際に、昭和の時代にはそれほど普及していませんでしたし、高級家電の代名詞であったことも事実です。
さてこの電子レンジ、ターンテーブル方式のものとフラットテーブル方式のもの、2種類が今では市場に出ています。
一体どちらが、おすすめなのか気になりますね。
電子レンジは高級家電だったことも
まだまだ電子レンジが普及していなくて、高価な家電だった頃、所謂主婦の三種の神器などとも呼ばれていたことがありました。
一般家庭では、あこがれの家電だったのですね。
テレビなどでCMで見たり、ドラマで見たりしているとできれば家にも欲しいものだと思った人も、当時は多かったはずです。
実際、スイッチを入れると庫内に明かりが灯り、テーブルがゆっくり回り出すのを見ると、凄いなあと筆者も思ったものです。
なんであの明かりだけで食べ物が温まるのだろうと、不思議に思ったのもまた事実です。
アメリカなどでは当たり前のキッチン家電になった頃も、まだ日本では中々お目にかかれない家電でした。
電子レンジの使用が必須の食べ物、冷凍食品の普及もまた、電子レンジの一般化を待つ必要があったのです。
その代わりと言っては何ですが、一旦普及した後はあっという間に、一般家電の仲間入りをした電子レンジです。
お値段もしっかりと、手に入れやすい価格に変わっていきました。
電子レンジが食べ物を温められるという不思議
使用する人の場合、使用方法はしっかりと把握しますが、では機械自体の仕組みはどうかというと、やはり中々そこまでは把握しづらいものです。
なので電子レンジも、この温めの場合はこのスイッチを押して何秒、と言うのはさくっと把握できるようになります。
しかしどうして温めが出来るのと言われると、マイクロ波が食べ物内部から温めてくれる、というところまでですね。
ガスコンロや焼き網を使用した場合、外部から熱量を加えて食品を温めます。
しかし電子レンジの場合は、マイクロ波で食品内部から温めていくと認識されています。
ではそのマイクロ波というのがどういうもので、どうしてそれで温めが出来るのかというと、使用するのにそこまでは必要ないと言葉を濁すことになります。
まあ実際に、単に電子レンジを使用するなら、技術者でない限りそこまでの把握は無くても問題ありません。
取り敢えず、食品の内部から温める機械だということを、憶えておけば充分ですね。
ターンテーブルとフラットテーブルの2種類がある
さてこの電子レンジ、発売直後は家庭用のものはターンテーブル方式が一般的でした。
実際、見た目に今でも、庫内で回っているお皿とそれに載っている食品で、ああ電子レンジを使用しているんだという実感を感じますね。
三つ子の魂と言いますが、ある意味刷り込まれている感じです。
しかしある時期から、フラットテーブル方式のものがお目見えしました。
と言うよりその前から、コンビニでお弁当を温めてもらう時など、あれあの電子レンジ動いていないと思った人もいるはずです。
筆者も、ターンしない電子レンジってあるんだと、ちょっと驚いたのを記憶しています。
コンビニやスーパーで使用されている電子レンジの場合、あれは一般家庭用でなく業務用のものです。
にしても、回らないテーブルというのは新鮮でした。
まあコンビニ弁当が普及して後、その謎の一つは解けました。
家庭用の、ターンテーブル方式の電子レンジだと、コンビニ弁当の角が当たって回らなくなるんですね。
家庭用の場合どっちがおすすめ
業務用だったフラットテーブル方式の電子レンジも、今は一般家庭用でも作られています。
というよりも、主流になってきました。
一体この2つの方式はどう違うのか
マイクロ波の出る位置が、一定の場所であった場合どうしても、温めむらができてしまいます。
なので庫内のテーブルをターンさせて、温めむらを解消しようとしたのが、ターンテーブル方式です。
内部でテーブルを回せば、均一にマイクロ波が当たることになります。
一方フラットテーブル方式の場合、マイクロ波は一定の位置からではなく、その機種によって違いはありますが、上下左右の色々な場所から出ています。
それを庫内で乱反射させたりして、均等に温めるようになっています。
他には単純に言うと、ターンテーブル方式の場合は重量にによって温めの時間を調整しています。
しかしフラットテーブル方式の場合、赤外線センサーでの判定になります。
なので、ターンテーブルだと料理を載せたお皿の重量も、時間調整に入ってしまうということです。
メリットとデメリットは
ターンテーブル方式の場合、何と言っても値段の安さです。
ちょっとしたものを温めたり、冷凍食品を準備したりするだけなら、この手の電子レンジで充分です。
無駄なの機能もついていないので、シンプルで故障も少なく済みます。
しかし一人暮らしでコンビニ弁当常連の人の場合、サイズ的にお弁当の角が当たってターンテーブルが回らないという問題が浮上します。
温めむらがしっかり出来てしまうわけです。
面倒でもお皿に移し替えて、などの工夫が必要になってきますね。
フラットテーブルタイプのものなら、お弁当の温めに問題はありません。
しっかりとむら無く温めてくれるので、急いで帰宅して大急ぎでご飯などという時にも、即対応してくれます。
しかしターンテーブルタイプのものよりお値段が高く、また機能も多彩なのも特徴です。
機能を使いこなせれば断然お得ですが、それこそお弁当の温めだけではコスパ的にもあまりよろしくないと言わざろう得ません。
手入れについてはどちらがおすすめ
庫内の手入れという点では、フラットテーブルのほうが優れています。
ターンテーブルタイプだと、回っている分どうしても食品がはねたりして汚れやすいのです。
マメな掃除が必要になります。
まあどちらにしても、食品を扱う家電ですので、こまめに内部の掃除はしてください。
結論的にどちらがおすすめ
勿論個人差もまた家族の人数でも違いは出てきます。
しかし現在の状況から見ますと、おすすめなのはフラットテーブル方式のものです。
いささかお値段は高額になりますが、手入れにしても使い勝手にしても、また温めのむらのなさにしても使用感は優れています。
ただ問題としては、機能が多彩過ぎる機種が多いことです。
料理が趣味でお菓子もよく作る、と言う人は機能的にも大変に満足できます。
しかし、日常の温めが中心という人の場合、多彩な機能が宝の持ち腐れになってしまうことがあります。
なのでおすすめとしては、フラットテーブル方式のもので機能はシンプルなものが、使い勝手もお値段的にもコスパがいいということです。
特に一人暮らしの場合、それほど多くの料理を作らなければ、シンプルなもので充分ですしフラットテーブルならお弁当の温めも問題ありません。
大家族の場合だとまたちょっと違いも出てきますが、一般的には機能がシンプルなフラットテーブル方式のものが、おすすめになります。
まとめ
筆者の場合、長年ターンテーブル方式のものを使用してきました。
特に問題なく過ごしてきたのですが、やはり不便に感じたのはお弁当の点でした。
コンビニ弁当が普及した丁度その時代、忙しくて料理の暇がなくコンビニで購入して帰宅というのをよくやったのです。
その時に引っかかって回らないテーブルに、絶望感を憶えたのを記憶しています。
電子レンジ購入の時に、どちらの方式にしようと悩んだらまず、生活スタイルから導き出してください。
加えてその先のことも計算に入れておくと、長年愛用できますのでコスパ最高ということになりますよ。