イラストの専門学校を学んだ場合の末路は悲惨? その理由を紹介!
インターネット上では『イラストの専門学校で学んだ方の末路は悲惨』と書き込まれています。
実は、イラストの専門学校で学んだ方たちの中には、プロのイラストレーターになれた方もいれば、プロになれなかった方もいます。
そのため、イラストレーターを目指している方は専門学校へ入学するべきか躊躇(ちゅうちょ)してしまうと思うので、入学した場合のメリットや末路などを紹介するので参考にしてみて下さい。
イラストの専門学校のメリット
イラストの専門学校に関しては、否定的な書き込みがされていますが、様々なメリットがあります。
そこで、独学や大学で学んだ場合と比較してみて、どのようなメリットがあるのか解説しましょう。
独学と専門学校
自宅で、イラストを制作している場合には、多くの方たちが書籍を見ながら作品を制作しているでしょう。
しかし、自分だけで制作している場合には、間違っている所を把握する事が難しいので、無駄に時間や労力を使ってしまうケースがあるのです。
実際に、キャラクターを制作している場合には、少しでも間違っている所があれば、違和感を抱いてしまいます。
なぜなら、私たち人間は他人とコミュニケーションを取る機会が多いので、バランスが崩れたキャラクターを見たら、その違いを見つけやすいからです。
しかし、作品を制作している場合には、間違っている所が、どこなのか把握する事は難しいので注意しなければいけません。
専門学校の場合には、講師が間違っている所を指摘してくれるので、独学に比べて短期間でスキルアップする事が可能です。
美大と専門学校
美大の場合であれば、講師が的確な指導をしているので、独学よりもスキルアップしやすいです。
しかし、美大の場合はレベルの高い生徒ばかりなので、途中で挫折してしまう可能性が高いので気を付ける必要があります。
さらに美大の講師は厳しく指導してくるので、途中で授業を受ける事が嫌になってしまうケースもあるのです。
専門学校の場合には、美大ほど厳しく指導する事もなければ、レベルの高い生徒が多い訳でもないので、挫折をしないで学びやすくなっています(個人差があるので注意)。
イラストレーターを目指す場合の末路
イラストの専門学校はメリットが多くありますが、残念ながら、卒業生たちの中には思い描いた未来とかけ離れた人生を歩んでいる場合もあるのです。
末路とは人生の終わりを意味していますが、最近では苦しい生活を歩んでいる方を指摘する時にも使う言葉なので、どのような人生を送る可能性があるのか解説します。
生活苦に陥るケース
業界に詳しい方たちの中には「安易にイラストレーターは目指すものではない」と指摘をする方がいます。
なぜなら、イラストの価格が安くて、生活苦に陥ってしまうケースがあるからです。
実際に、日本イラストレーター協会のWEBサイトではモノクロイラストが3,000~10,000円で、カラーイラストでも5,000~20,000円程度の相場だからです。
多くのイラストを制作すれば問題はないと思うかもしれませんが、クライアントの方と打ち合わせをしなくてはいけないので、時間をかけてしまいますし、不採用になってしまうケースもあります。
そのような事を考えたら、相場が安くなっている事はよく覚えておいたほうが良いでしょう。
副業をするケース
生活苦に陥ってしまったイラストレーターの場合には、副業をする必要があります。
イラストの仕事を副業にするべきか、アルバイトのほうを副業にするべきかで、収入は大きく違うので注意しなければいけません。
例えば、イラストと関係のない企業へ入社した場合であれば、生活費に困らずに、イラストの仕事で副収入を得られるので、生活にゆとりが生まれます。
しかし、イラストの仕事を本業にして、足りない部分をアルバイトでカバーしようとしたら、生活費を払いきれない可能性もあり得るので注意して下さい。
イラストの専門学校の問題点
イラストの専門学校には、いくつか問題点もあるので、選ぶ際には注意しなければいけません。
そこで、どのような所を注意すれば良いのか説明するので、みていきましょう。
入学が容易
イラストの専門学校は、美大ほどレベルが高くないので、簡単に入学する事ができます。
それに引き換え、美大はレベルが高い事から、デッサン力が高くなければ、入学する事ができません。
美大生になる方たちは、入学するために、必死になってデッサンをしていくので、画力が高くなっていきます。
専門学生の場合には、そのような事をする必要がないので、あまり画力が高くなくてもスタートできるのです。
ただし、授業で真剣に取り組まなければ、画力が低い状態で卒業する事になるので気を付けて下さい。
中級者以上には不向き
画力が高くない方でも入学できるので、専門学校では初歩的なスキルから指導している所が多くあります。
そのため、中級者以上の方が学ぼうとしたら、知っている事を学ぶ事になってしまって、退屈に感じてしまうケースもあるのです。
覚えている所を勉強していたら時間を無駄に使ってしまうので、中級者や上級者たちは、専門学校ではなく、美大を目指してみるのも悪くはないでしょう。
ミスマッチ
専門学校によっては、イラストに関係のない授業まで行っている所もあるので、注意する必要があります。
関係のない授業を受けている生徒と、イラストに関連する授業だけを受けている生徒では、後者のほうがプロになれる可能性は高くなってしまいます。
そのため、専門学校によっては、短期間のうちにスキルアップできない可能性もあるので、注意して下さい。
イラストの専門学校を選ぶ際のポイント
イラストの専門学校には、いくつか問題点もあるので、どのような学校を選べば良いのか覚えておく必要があります。
入学してから後悔する事がないように、選ぶ際のポイントをいくつか解説します。
カリキュラム
専門学校を選ぶ際には、どのような『カリキュラム』が用意されているのか把握する事が重要です。
なぜなら、自分が学びたいと思っている画材を扱う学校もあれば、扱わない学校もあるからです。
イラストは、大きく分けて2つのタイプがあって、それが『アナログ』と『デジタル』になります。
アナログとは、色鉛筆・水彩絵の具・アクリル絵の具・ポスターカラー・カラーインク・パステルなどの画材があって、デジタルでは、パソコンや液タブを利用しながら専用ソフトを操作していきます。
アナログのほうが、温かみのある作品を制作する事はできますが、色を塗り間違えてしまえば、簡単に修正する事ができません。
それに引き換え、デジタルは、温かみのあるイラストを制作する事は難しいのですが、修正が容易になっています。
目指せる職業
イラストのスキルを指導している専門学校でも、イラストレーターになるためのスキルを指導している所もあれば、デザイナーになるためのスキルを指導している所もあります。
デザイナーのスキルを習得した場合でも、イラストレーターになる事は可能ですが、イラストに関連するスキルを多く習得できないので注意しなければいけません。
そのような理由から、専門学校を選ぶ際には、どのような職業を選べる学校なのか確認してみる事をおすすめします。
まとめ
イラストの専門学校について、否定的な書き込みがあって、末路が悲惨と言われていますが、成功をした方もいます。
そのため、入学したからと言って、必ず失敗する訳ではないので、短期間のうちにスキルアップしたい場合には専門学校を検討してみる価値があります。
スキルアップできた後は、何枚もの作品を制作していって、夢を叶えられるように頑張ってみましょう。
参考URL・参考文献・根拠など
https://note.mu/piroshi3/n/nbce66fdf96f7
https://ima-color.net/2018/07/01/school_kannsou/
https://skima.jp/antenna/column/irasuto-gazai