オーブンレンジの頑固な汚れ&臭いに効く!人気お掃除グッズの効果の秘密と使い方

電子レンジ・オーブンレンジ

オーブンレンジは様々な調理法に適している分、活用すればするほど汚れが酷くなるものです。

購入したての頃こそは都度きれいにしていたものの、だんだん面倒になってお掃除をサボりがち。

後々になって、時間の経ったガンコな汚れで頭を悩ませることも少なくありません。

ここでは、一般的に知られている便利なお掃除グッズに関する基礎知識と、使い方を紹介します。




オーブンレンジの掃除に使えるもの

卵の爆発・食材のハネなどで汚れてしまい、そのまま数ヶ月〜数年間経ってしまった汚れは、どうすればよいのでしょうか。

洗剤がわりに良いとされる、格安お掃除グッズについて検証してみます。

重曹

オーブンレンジ内に溜まる汚れの大半が、「油汚れ」です。

古い油は酸性へと変化し、水分や空気中の微細な埃などを含んで、固まってしまいます。

これを溶かすには、アルカリ性のものを使う他ありません。

そこで「キッチン周りの汚れに効く」とされているのが、重曹です。

100円均一ショップなどで大量に購入することができ、水に溶かす・スポンジにつける・汚れたものをつけおきする…などといった様々な使い方ができます。

しかも、口に入っても安全なので、お子様のいる家庭でも気にせず使えるのが嬉しい所。

これだけは常備しておいて間違いないと言えます。

お酢

重曹とお酢は、実は逆の性質を持っています。

重曹はアルカリ性、お酢は酸性。

そんなわけで、ガンコな油汚れにはあまり効果を示さないのが現実です。

この性質の違いを押さえた上で、なおオーブンレンジのお掃除におすすめする理由とはなんでしょうか。

それは、お酢の持つ強い消臭・殺菌効果です。

目に見える汚れをある程度落としたところで気になるのが、臭いと雑菌。

食事を作る道具なので、特に雑菌には注意したいところです。

重曹などのアルカリ性洗剤で汚れを一通り落としたら、少し時間を置いてからお酢を使うと、お掃除の効果が上がります。

お酢の賞味期限が気になる人には、クエン酸パウダーがおすすめです。

こちらであれば、業務用スーパーで大量に購入することもできますし、重曹と同様に100円均一ショップで入手することもできます。

マイクロファイバーふきん

テレビショッピングが人気の火付け役になった「マイクロファイバー製のふきん」。

特殊な不織繊維が汚れの隙間に入り込み、ごっそり落とすという仕組みです。

基本的には水拭きで効果を示しますが、洗剤と組み合わせることも可能。

汚れの性質や放置した期間によっては、このふきん一枚できれいに仕上げることができます。

ただしネックとなるのが、製品そのものの値段の高さ・消耗品であることの2点でしょう。

また、品質にも注意が必要です。

安いからと無名ブランドの製品を購入すると、効果がないどころか、ふきんの表面からボロボロと崩れてきた・洗濯中に微細な埃が大量に出てきたという報告も。

人気ブランドのマイクロファイバーふきんを、とりあえずお試しのつもりで買ってみるのがおすすめです。




メラミンスポンジは使えるのか

お掃除に大活躍と言えば、メラミンスポンジ。

近年はイオングループなどで安く売られており、入手の敷居が低くなっているのも魅力的です。

しかし、「使ってはいけない場所がある」などといったお話を耳にしたことも、少なからずあるかと思われます。

そこで、オーブンレンジ、特に内部の汚れに対して使えるのかどうかを検証していきます。

ツヤ加工していない部分なら使える

結論から述べると、オーブンレンジ内部には使えます。

ただし、外装部分には使ってはいけません。

メラミンスポンジは、触ると柔らかいのですが、その実は極めて硬度の高い繊維の塊です。

こすった部分を”削る”のが本質だということを心得ておきましょう。

ワックスがけしてある部分は勿論、薄いガラスで表面をコーティングしてあるもの・その他ツヤ出し加工をしてある部分に使用するのは厳禁です。

オーブンレンジの表面は、マイクロファイバーふきんなどを使ってきれいにしましょう。

組み合わせできる洗剤

メラミンスポンジと組み合わせられる洗剤は様々あります。

キッチン用の市販の洗剤は勿論、重曹やお酢・クエン酸、石鹸も洗浄効果に貢献します。

注意すべきなのは、研磨剤入りの洗剤です。

前項でも述べた通り、メラミンスポンジ自体にも削る効果があります。

洗剤に入っている研磨剤も削ることでツヤを出す効果があり、双方の組み合わせで危険な状況になることも。

よくあるのが、メラミンスポンジから細かい破片が大量に出てきた…というトラブルです。

研磨剤に負けてしまい、砕かれてしまっているのです。

この破片が誤って口に入ってしまったり、吸い込んでしまったりすると、胃腸や呼吸器の粘膜を著しく痛めてしまうことになります。

こうした危険性を考慮して、キッチン用の洗剤でも、シンク用などの研磨剤入りのものは避けましょう。

おすすめの掃除法

重曹・お酢またはクエン酸を組み合わせる場合、50度程度のお湯・メラミンスポンジまたはマイクロファイバーふきんも一緒に用意しましょう。

お湯はポットやヤカンなどで沸かしても構いませんが、容器でチンをしても構いません。

お湯のなかに重曹を入れて攪拌すると、いよいよお掃除開始です。

この重曹水にメラミンスポンジまたはふきんを浸し、オーブンレンジ内の特に汚れがひどい部分からきれいにしていきます。

こするというよりも、重曹水をたっぷりと汚れに吸わせてから一気に落とす…というイメージで作業するのがおすすめです。

目に見える汚れが消えたあとは、軽く水拭きをしてから乾拭きで乾かしましょう。

お酢またはクエン酸は水で希釈をし、霧吹きを使うか・雑巾を浸してオーブンレンジの中を拭うのがベスト。

ここで臭いも消えて、お掃除は完了です。

簡単で効果抜群の消臭方法

最後に、「普段から頻繁に掃除をしているけれど、どうしても臭いだけは取れない」と悩んでいる人におすすめの消臭成分を紹介します。

それはずばり、オレンジピール。

とはいえ、柑橘系の皮であれば問題ありません。

この成分を含んだルームスプレー・みかんの皮を濡らしてレンチンしたものが、消臭に役立ちます。

他にも、食品添加物で作られたアルコールスプレーもおすすめできます。

臭いの原因菌を根こそぎ退治して、オーブンレンジの内部を綺麗に保ってくれます。

他の意外な消臭グッズとしては、使用済みのティーバッグ。

鍵となるのは、紅茶に含まれるカフェインです。

カフェインと言えばコーヒーなのでは?

と思いがちですが、実はコーヒー豆よりも紅茶葉のほうが、カフェイン含有量が高いのです。

消臭方法としては簡単で、使用済みティーバッグでそのままオーブンレンジ内を拭きあげるか、もしくは十分水で濡らした状態で1~2分チンするだけ。

温めすぎると爆発してしまうので、蒸気が広がったと確認できたら取り出しましょう。

これだけで長期的に臭いの発生を抑えることができるので、おすすめできる方法です。

除菌・消臭効果のあるスプレーや洗剤は様々ありますが、お掃除にかかるコストをなるべく抑えたいというかたは、こうした日用品を活用するのがベストと言えます。

まとめ

重曹・お酢またはクエン酸は100円均一ショップでも手に入りますし、メラミンスポンジやマイクロファイバーふきんも価格破壊が進んでいます。

いずれも手元に一つあると、非常に便利と言えます。

一回のお掃除でオーブンレンジ内を綺麗にするコツは、それぞれの洗剤・用具の性質を理解しておくことと、汚れと臭いへの対応を分けること。

高級な洗剤やグッズの検討前に、まずは身近なものを使ってみてください。