電子レンジでパンをおいしくできる! 加熱するときの4つのポイント

電子レンジ・オーブンレンジ

電子レンジは、さまざまな食べ物を温めることができる便利な商品です。

これをうまく利用すると、食パンをさらにおいしく食べることができます。

パンを焼くときはトーストを使うことも多いですが、電子レンジを使っても、普通に食べるよりぐっとおいしくなるのです。

では、電子レンジでパンを温めるときのポイントを紹介していきましょう。




加熱しすぎに注意

電子レンジで食パンを温めるなら、加熱時間には十分注意してください。

というのも、電子レンジでパンをおいしく温めるためには、適度な加熱が重要になるからです。

電子レンジで食パンを温めるメリットは、しっとりしてフワフワした食感になることであり、その状態をつくるには、ある程度の水分が必要になります。

ところが、あまり加熱しすぎると、水分がすっかりとんでしまい、カチカチのパンになってしまうのです。

そのため、むやみに長く加熱してはいけません。

フワっと仕上げるための理想的な時間は、約15~20秒なので、くれぐれもオーバーしないように気をつけてください。

適度な加熱であれば、水分がすべてなくなる心配はなく、フワフワ感をしっかり維持することができます。

ただし、食パン以外のパンを温めるときは注意してください。

しっとりした食パンはおいしいものですが、これがフランスパンやクロワッサンだった場合は、話が違ってきます。

そうした硬さが重要なパンの場合、本来の魅力が失われてしまう可能性が高いので、安易に電子レンジで温めるのはやめましょう。

むき出しにしない

電子レンジで食パンを温めるときは、水分を残しておくことがポイントになります。

加熱すれば水分はなくなっていきますが、適度に残っていれば、柔らかいパンにすることができるのです。

そのためには、加熱時間を長くしすぎないことも重要ですが、入れるときの食パンの状態にも注意しましょう。

温めるとき、食パンをそのまま入れてしまうと、どうしても水分はとびやすくなります。

できるだけ水分をとどめておくためには、むき出しのまま加熱するのではなく、何かに包むようにしましょう。

キッチンペーパーや乾いたふきんなどに包んでから温めると、水分の減少を抑えることができるのです。

むき出しのままだと失敗して硬くなることもありますが、包んでから温める方法なら、成功しやすくなります。

適度な加熱時間を守ることも大切ですが、うっかりオーバーしてしまったときのことを考えて、保険として包んでおくのも、ひとつの方法です。




温めるタイミング

電子レンジで食パンを温めるときは、そのタイミングにも注意してください。

温めて食べるだけなら、一見するとタイミングなど気にする必要はなさそうですが、これは重要なポイントになります。

なぜなら、温めたときのフワっとした感触は、あくまでも一時的なものにすぎないからです。

最初はとても柔らかいので、温めたあとに時間を空けないのであれば、食感を楽しみながらおいしく食べることができます。

しかし、もし食べるまでに時間が空いてしまう場合は、注意が必要です。

一度温めて時間が経った食パンは、温める前よりも、さらに硬くなってしまうことがあります。

こうした変化は、パンの中の水分子によるものです。

温めたパンが柔らかくなるのは、残った水分の働きだけでなく、電子レンジのマイクロ派で水分子が活性化されていることも影響しています。

ところが、冷めたときは水分子の動きが鈍ってしまい、柔らかさが失われたカチカチのパンになってしまうのです。

加熱は食べる直前に

温めて柔らかくした食パンは、時間が経てば経つほど、どんどん硬くなっていきます。

そのため、電子レンジで温めるタイミングは、できるだけ食べる直前を狙うのがおすすめです。

温めてからすぐに食べ始めれば、水分が多く、水分子も活発な状態なので、柔らかい食感を味わうことができます。

冷めて硬くなったからといって、そのパンが食べられなくなるわけではありませんが、柔らかいうちにおいしく食べたいのであれば、こうした細かい点もしっかり意識しておきましょう。

冷凍したものでも大丈夫

電子レンジを使うと、少しパサついたパンはもちろん、冷凍保存しておいたパンでも、しっとりと柔らかい状態にすることができます。

もちろん自然解凍でも構いませんが、その場合は、長い時間が必要です。

2~3時間あれば十分に柔らかくなりますが、それだけの時間をかけていられないときは、かなり不便な方法になってしまいます。

そんなときは、ぜひ電子レンジを使ってみましょう。

電子レンジなら、カチカチに凍った食パンでも、素早く柔らかい状態に戻すことができるのです。

ただし、やはり加熱しすぎには注意してください。

最初は凍っていても、延々と加熱すれば、乾いて硬くなってしまいます。

加熱しすぎないためには、15~20秒でいったん様子をみるようにして、慎重に温めていきましょう。

トースターを併用するのもアリ

冷凍した食パンを電子レンジで温めるなら、トースターを併用する方法もあります。

その方法だと、ただ解凍するよりも、さらにおいしく仕上げることができるのです。

電子レンジで温めるときは、少し冷たいくらいで加熱をやめ、残りはトースターを使ってください。

そうすると焼き立てのような風味になり、電子レンジやトースターを普通に使ったときよりも、おいしさがアップします。

ポイントは、電子レンジから出したあと、霧吹きで少し水をかけてからトースターに入れることです。

少量の水分を加えておけば、トースターでもふっくらと仕上げることができます。

電子レンジで焼ける

電子レンジだと、食パンを温めることはできても、カリっと焼くことはできないイメージがありますが、使用する商品によっては、焼くことも可能な場合があります。

それは、トースト機能がついた電子レンジを使った場合です。

トースト機能付きの電子レンジは、トーストを焼くための網がついており、そこに食パンを乗せて加熱することになります。

これをうまく使えば、電子レンジであっても、焦げ目のついた焼きたての食パンを食べることができるのです。

トースト機能の注意点

電子レンジのトースト機能は便利ですが、あくまでも付属した機能であるため、通常のトースターと比べると少し不便な点もあります。

まず、焼き上がるまでに時間がかかることです。

しっかり焼こうと思えば、古い商品だと10分以上かかることもあり、時間がないときは注意する必要があります。

また、トースト機能を使うことは、電子レンジに大きな負荷をかける場合もあります。

あまり頻繁に焼くと劣化を早める可能性が高いので、パンを焼く回数が多い場合には、普通にトーストを使うのがベストです。

ただし、先述のように電子レンジで解凍したものをさらに焼くときなどは、とても便利な機能になります。

いちいちパンを移さなくても、解凍したら、そのまま同じ電子レンジで焼くことができるのです。

また、ピザトーストを作りたいときなど、上からの加熱が重要になる調理の場合には、やはり重宝します。

使用頻度が多すぎると問題ですが、使い方によってはとても便利な機能なので、うまく活用していきましょう。

まとめ

電子レンジで温めた食パンは、ふっくらとしておいしいものですが、そのメリットを得るためには、温め方がとても重要になります。

正しい方法でなければ、柔らかくなるどころか、逆に硬いパンになってしまうのです。

しかし、ここで紹介したポイントを意識して適切に加熱すれば、失敗することはありません。

最もおいしくなる温め方で、普段の食事をより楽しいものにしていきましょう。