加熱のムラをなくす!電子レンジを上手に使って温めるコツとは?

電子レンジ・オーブンレンジ

コンビニやスーパーなどで買ってきたお弁当やお惣菜をそのまま食べても良いですが、電子レンジで温めることによって更に美味しく食べることができます。

また、電子レンジは簡単な調理を行うこともできます。

そのように便利な電子レンジですが、上手に使うにはコツがいります。

ここでは、そのコツについて説明していくので参考にしてください。




電子レンジが食べ物を温める仕組み

あなたは、「電子レンジでチンすると、なぜ食べ物が温まるのか?」などと考えたことはないでしょうか?

電子レンジは電磁波を利用しており、その電磁波で水の分子を震わせます。

水分子が振動することにより摩擦が起き、摩擦によって熱が発生し、水分子が熱くなります。

電子レンジが食品を温める仕組みはそのようになっているので、電子レンジに入れた物を温めることができます。




電子レンジのホットスポットとは

電子レンジには「ホットスポット」があり、ホットスポットとは庫内の食べ物が温まりやすい場所のことを指します。

それに対して、庫内の温まりにくい場所を「コールドスポット」といいます。

電子レンジは、庫内にマイクロ波を飛ばして食品を温めますが、マイクロ波は庫内の内側の金属板に跳ね返りながら食品に当たり温めます。

そのマイクロ波の跳ね返り方によりムラが出てしまい、ホットスポットとコールドスポットができてしまいます。

ムラが出ることで、食品を均一に温めることができなくなります。

冷凍食品を電子レンジで温める時に、「冷凍食品の外袋に表示された通りに温めたけど、しっかり温まらなかった」という経験をしたことがある人はいるかと思います。

それは、ホットスポットからズレた位置に食品を置いたことが原因として考えられます。

多くの電子レンジは、食品を均一に温めるためにターンテーブルが付いており、ターンテーブルが回ることによって温めのムラがあまりできないようにしています。

食品が均一に温まらない場合は、電子レンジを加熱している途中でいったん電子レンジをストップし、庫内の食品の位置を変えることで均一に温めやすくなります。

ホットスポットの場所を確認する方法

庫内に入れた物が温まりやすいホットスポットの場所を確認する方法があります。

その方法とは、マッシュマロを使う方法です。

マシュマロとは、みなさんが知っている甘いお菓子のマシュマロのことで、まずはお皿に小さいマシュマロをたくさん並べ、それを電子レンジに入れます。

マシュマロがフワッと膨らんだり、溶けたりした場所はホットスポットになり、あまり変化がない場所はコールドスポットになります。

マシュマロがあれば簡単にできるので、ホットスポットが知りたい方は試してみると良いでしょう。

ですが、多くの電子レンジには、温めの偏りを防ぐためにターンテーブルがついているので、ホットスポットをあまり気にする必要がなく、ターンテーブルの端の方に置いてチンすることにより均一に温めやすくなります。

電子レンジの上手に使うコツ

電子レンジが食べ物を温める仕組みや、ホットスポットが分かったところで、次は「電子レンジを上手に使うコツ」について説明していきます。

電子レンジを上手に使うことにより、食品を均一に温めやすくなるので参考にしてください。

野菜などは同じ大きさに切る

野菜などを電子レンジで加熱する時に、バラバラの大きさに切って加熱している方はいませんか?

大きさがバラバラだと電子レンジで加熱した際、加熱のムラができやすくなります。

そのため、なるべく同じ大きさになるように切ることが大切で、同じ大きさに切ることにより均一に加熱されやすくなり、温めのムラを防ぎやすくなります。

また、電子レンジで食べ物を加熱する際、食べ物をたくさん庫内に入れると温めのムラができやすくなり、加熱時間もかかりやすくなります。

したがって、ある程度分けてからチンすると良いでしょう。

ラップを使用する

電子レンジを使用する際、ラップを使用すると効率的に美味しく温めることができます。

ラップをしてチンすることにより、加熱によって発生する水蒸気が逃げられなくなります。

そのことにより、食品が均一に温まりやすくなります。

また、水蒸気が逃げないことにより、パサパサになることを防ぐことができるので、ジューシーに仕上げることができます。

ですが、食品によってはラップをしない方が良いものもあり、唐揚げやコロッケなどの揚げ物はラップをすると水蒸気によってしなっとしてしまい、美味しさが半減してしまうので注意しましょう。

ターンテーブルの中心はなるべく避ける

ターンテーブルの中心に食品を置いて加熱すると、温まりにくくなったり、加熱のムラができてしまったりすることがあります。

そのため、加熱する食品が大きいものでないなら、ターンテーブルの端の方に置いた方が良いでしょう。

端に置くことで食品は加熱されやすくなり、加熱のムラを防ぐことが可能になります。

加熱の途中で混ぜると良い

カレーやシチューなどを電子レンジで温める時は、加熱の途中でいったんストップして取り出し、かき混ぜて再び加熱すると良いです。

そうすることによって、温めの偏りをカバーすることができ、温めのムラを防ぐことができます。

また、裏返せるものは、加熱途中で裏返すと加熱のムラを防ぎやすくなります。

電子レンジの温めで、温かい部分と冷たい部分が分かれてしまう場合は、加熱途中で電子レンジからいったん取り出し、かき混ぜることをおすすめします。

揚げ物はキッチンペーパーにのせて温めましょう

唐揚げやコロッケなどの揚げ物を電子レンジで温めると、しんなりしてしまい美味しく温めることができないという方はいませんか?

サクサクした唐揚げやコロッケなどの揚げ物を電子レンジで温める時は、キッチンペーパーを使うことにより美味しく温めることができます。

お皿にキッチンペーパーを敷き、その上に温めるものをのせ、ラップをしないで温めます。

そのように加熱することで、サクッとした食感に仕上げることが可能になります。

電子レンジではなく、オーブンレンジの焼く機能を使えば、更にサクッとさせることができ、美味しく頂くことができます。

サクサクした揚げ物などを上手に温めることができない方は試してみてください。

キッチンペーパーを敷いて、ラップをしないで加熱するのがポイントになります。

冷凍チャーハンや冷凍ピラフを上手に温める方法

現在、冷凍食品の種類は多く、美味しいものがたくさん販売されています。

その中でも冷凍チャーハンや冷凍ピラフは人気が高く、それらを食べたことがある方は多くいます。

ですが、それらを電子レンジで温める際、温めムラができてしまう場合があります。

それでは、冷凍チャーハンや冷凍ピラフはどのようにして温めれば良いのでしょうか?

まず、電子レンジに入れる前に、袋を開封しない状態で中身を手でほぐします。

そして、開封してお皿に入れて平らにし、中心をドーナッツのようにへこまします。

次に、ラップをして、袋に表示されている通りに温めます。

その際、「ラップをしなくても良い」と書かれているものは、ラップはしないで温めましょう。

温め終わったら庫内から取り出し、お皿の底の部分の温かさを確認します。

その部分が温かかったら食品全体が温まっているので、美味しく食べることができます。

まとめ

電子レンジを使う時は上手に使って温めましょう。

余ったご飯を冷凍保存する方は多くいますが、冷凍ごはんを食べる時は始めに解凍して、その後温めるのではなく、始めから温めると良いです。

電子レンジではなくトースターの話になりますが、トースターで冷凍食パンを食べる時も、わざわざ解凍する必要はなく、凍っている状態で焼くと美味しくトーストを食べることができます。