液タブをもっと描きやすくできる?試すべき4つの方法
液タブを使っていると、「どうも描きにくいな」という不満を感じてしまうことがあります。
基本的には、液タブは使いやすい商品です。
液晶画面に直接描き込むことができるので、アナログから移行した人も、簡単に慣れることができます。
しかし、それでも描きにくさを感じるようなら、改善するための工夫をしなければなりません。
では、そのための方法を詳しく説明していきましょう。
角度を変えてみる
液タブが描きにくい原因としては、使うときの角度があります。
角度が適切でない場合、画面が見づらくなるため、うまく描くことができなくなってしまうのです。
これには、液タブの視差が関係しています。
視差とは、ペン先と表示される線の間で生じるズレのことです。
液タブの液晶パネルは、それなりに厚さがあるため、使用するときの角度によっては、ペンを当てた位置と実際に引かれる線が、正確に合わなくなってしまいます。
この違和感は、初心者が液タブの感覚に慣れるためには、なるべく少なくしておくべきです。
液タブは、画面に直接描くことで、アナログに近い感覚になっていますが、あくまでも「近い感覚」というだけで、まったく同じように描けるわけではありません。
その違いの原因のひとつが、この視差なのです。
視差が大きければ大きいほど、紙に描く感覚とは離れてしまい、なかなか慣れることができません。
最近の商品は、こうしたデメリットを解消するため、視差が発生しにくくなっているものも多いですが、角度が悪いと、やはり気になってしまうこともあります。
そのため、できるだけ描きやすくするためには、ぜひ角度を調整してみてください。
ちょうどよい角度になっていれば、視差を最小限に抑えることができるので、描きやすさがアップします。
角度の調整ならスタンド
液タブの角度を調整するなら、スタンドを使うのがおすすめです。
スタンドを使って液タブを立て、その角度を調整することで、最も描きやすい位置を探すことができます。
ただし、自由に調整するためには、それに適したスタンドを使わなければなりません。
商品によっては、あまり細かい調整ができないものもあります。
その場合、どうしても自分に合った角度が見つからないこともあるので、できれば多角度に調整できるスタンドを使ってください。
スタンドは、サイズの大きい液タブなら、大抵は付属しています。
もしなかったとしても、スタンドだけを別に購入することもできるので、角度を変えて描きやすくしたいなら、ぜひ利用してみましょう。
反射の軽減にもおすすめ
角度を変えると、光の反射を抑えることもできます。
液タブは、角度が合っていないと、室内の照明や日光などを反射してしまいますが、それも画面が見づらくなる原因のひとつなのです。
眩しいものを見つめ続けることは、目にも大きな負担をかけてしまうので、あまり反射する状態は避けなければなりません。
そんなときは、スタンドを利用して、角度を変えてみましょう。
光の反射が少なくなる角度で使っていれば、画面が見やすくなり、なおかつ目の疲労も軽減することができるのです。
それなら描きにくさを感じることもないので、適切な角度は常に意識しておいてください。
照明の位置を変える
液タブの画面に光が反射していれば、画面が見づらくなり、どうしても描きやすさは低下してしまいます。
この問題を解消する方法は、角度の調整だけではありません。
照明の位置を変えて、画面に光が当たりすぎないようにすれば、見づらくなる心配はないのです。
動かすことができない天井の照明などは無理なので、そこは角度の調整で対応するしかありませんが、机に設置したスタンド照明など、移動が可能なものであれば、位置を見直してみてください。
反射が多くなってしまうのは、やはり正面から光が当たっているときです。
画面の真正面からもろに光が当たっていれば、反射する光の量は多くなってしまい、とても快適に描くことはできません。
そんなときは、横から当たる位置に変えてみましょう。
テレビなども同じですが、真正面から光が当たるより、横から当たった方が反射は少なくなります。
後ろから照らすのもアリ
液タブの画面に光が反射しないようにするなら、後ろから当ててしまうのも、おすすめの方法です。
後ろから入る光なら画面に当たることはないので、反射しようがありません。
ただし、あまり強い光を当てるのは問題です。
その場合、逆光になってしまい、逆に見づらくなる可能性があります。
しかも、位置が液タブの後ろということは、自分にとっては正面になるため、強い光が目に入りやすくなってしまうのです。
後ろに照明を置くなら、適度な明るさのものを選びましょう。
フィルムを貼る
液タブは、描きながら別の画面を見なくてもよいため、アナログから移行した人は、すんなりと慣れることができます。
しかし、紙に描く感覚と液晶画面に描く感覚では、やはり違いがあるものです。
紙は少しざらついていますが、液晶画面にはそれがありません。
そのため、液タブではペンが滑るように動くこともあり、人によってはかなり描きにくさを感じてしまいます。
この点は、視差と同じく、液タブと紙に違いが出てしまう原因のひとつです。
もちろん、描く場所と画面が分かれている板タブよりは慣れやすい商品ですが、アナログとまったく同じわけではないので、ある程度は練習のために時間を費やす必要があります。
そこで便利なのが、液晶画面に貼るフィルムです。
保護フィルムの主な目的は、画面につく細かい傷を防ぐことですが、商品によっては、描き心地を変えることも可能になります。
表面にざらつきを
描き心地を変えるフィルムを貼ると、ツルツルの液晶画面を、紙のような少しざらついた感じにすることができます。
適度な抵抗感が、よりアナログの感覚に近づけてくれるわけです。
それなら、ペンが滑ることは少なくなり、描き心地に違和感を覚えていた人でも、サクサクと作業を進めることができます。
基本的には慣れやすいとされている液タブですが、微妙な違いが気になってしまうと、なかなか慣れないこともあるので、違和感が大きいときは、ぜひ試してみてください。
ペン先を変える
液タブの描き心地を変えるには、液晶画面に手を加えるのではなく、ペンの方を工夫する方法もあります。
それが、ペン先を変える方法です。
液タブは、ペン先を交換することができるので、いろいろと試して、自分が最も描きやすくなるものを探してみましょう。
中には、少し抵抗感が強くなるペン先もあるので、紙の感触に近づけることができます。
このときも、紙とまったく同じというわけにはいきませんが、違和感をできるだけ小さくすることで、描きやすさはだいぶ違ってくるものです。
人によっては、滑るように動く方が描きやすく感じる場合もありますが、あまり滑って気になるようなら、ぜひ試してみてください。
少し抵抗が加わるだけでも、ぐっと描きやすくなります。
自分にぴったりの描きやすいペン先を見つければ、ストレスなくどんどん描くことができるので、慣れるまでの期間も、より短くすることができるのです。
まとめ
液タブで描きにくさを感じるときは、「こういうものか」と諦めてしまうのではなく、ここで紹介したような工夫を行いましょう。
角度を少し変えたり、照明を動かしたりするような簡単な作業でも、意外と描きやすくなるものです。
さらに、フィルムや別のペン先など、描き心地を変えるためのアイテムも使えば、かなり改善することができます。
それで描きやすくなれば、絵を描くことをもっと楽しくすることができるので、ぜひ試してみてください。