液タブを設定する方法!機種の種類によって設定方法が違う?
液タブは、ペンタブに液晶画面を搭載する事によって、アナログのイラストを製作する環境に近い状態で、デジタルのイラストを製作する事ができます。
しかし液タブを購入しても、すぐにデジタルのイラストを製作できる訳ではなくて、いくつか設定する必要があるのです。
そこで液タブを設定する方法をいくつか紹介するので、参考にしてみて下さい。
液タブを設定する際のポイント
液タブは様々な機種があって、パソコンが必要な場合もあれば、専用ソフトが必要な場合もあります。
そこで機種別によって、設定する方法を紹介するので、これから液タブを購入しようと考えている方は確認してみて下さい。
パソコンが必要
液タブを購入しようとしたら、多くの機種はパソコンが必要になります。
そのため、液タブはデジタルのイラストを映し出す周辺機器と思ったほうが良いです。
そして液タブとパソコンを併用する際には、液タブに対応可能なOSをパソコンにインストールする必要があります。
その時には、OSをインストールする前に、大事なデータはバックアップを取っておいて下さい。
なぜならOSをパソコンにインストールしようとしたら、データがなくなってしまう事があるからです。
さらにパソコンのメモリの空き容量が少なかったら、パソコンがフリーズしやすいので、十分に空き容量を確保した上で、液タブに対応可能なOSをパソコンにインストールして下さい。
ソフトが必要
液タブやパソコンを用意しても、デジタルのイラストを製作できないケースがあります。
これは専用ソフトが付属品として付いてこない場合です。
実際にデジタルのイラストを製作するには、専用ソフトが必要で、この専用ソフトを利用する事によって、線を引いたり色を塗ったりできるのです。
そのため、専用ソフトが付いていない場合には、専用ソフトを購入して、パソコンにダウンロードする必要があります。
パソコンが要らないケース
パソコンが要らない液タブは、ごくわずかですがあります。
その液タブがパソコンを要らない理由は、液タブにOSがインストールされているからです。
そのため、パソコンがない方で、デジタルのイラストだけを製作したい場合には、パソコンのいらないOS付きの液タブがおすすめです。
ただしOSがインストールされている液タブの場合には、デジタルのイラストを製作するための機能があまり充実していない場合もあるので、注意して下さい。
ソフトが要らないケース
液タブの中には専用ソフトが付いている場合があって、その中でも『XP-Pen』の液タブは『openCanvas』を付属品として付けている場合があります。
このopenCanvasは、様々なブラシを搭載しているので、イメージ通りのタッチでイラストを製作する事ができるのです。
さらに『手ぶれ補正』まで搭載されているので、綺麗な線を引く事が苦手な方でも、openCanvasを利用すれば、なめらかな線を引く事は十分に可能です。
そして完成したイラストを変形させる事もできるので、ゆがみのあるイラストを簡単に完成させる事ができます。
パソコンに接続する方法
パソコンと液タブを接続するためには、いくつか覚えておかなければいけないポイントがあります。
そこで、液タブとパソコンを併用するためのポイントを2つまで紹介するので、見ていきましょう。
HDMI増設アダプター
利用するパソコンによりますが、パソコンに『HDMI出力端子』がない場合には『HDMI増設アダプター』を用意する必要があります。
実際にHDMIポートがあるのに、パソコンと液タブを接続できないケースがあって、その理由はHDMI出力端子ではなく『HDMI入力端子』しか備えられていないケースがあるからです。
そのため、液タブを購入する前に、自分のパソコンにHDMI出力端子が搭載されているのか、確認したほうが良いです。
初期設定
パソコンと液タブを接続できたら、次に『初期設定』を行なう必要があります。
まずは液タブを操作するために必要なドライバをパソコンにインストールする必要があります。
このドライバは、多くの液タブには付属品として付いてきますが、中古品でドライバが付属品でなかった場合には、メーカーのサイトからドライバをインストールしたほうが良いです。
利用しやすくするための設定
液タブはドライバのインストールや初期設定を行っていけば、デジタルのイラストを制作する事はできますが、それだけでは効率よくイラストを制作する事ができません。
そこで、イラストを効率よく製作するための設定方法を2つまで紹介するので、確認してみて下さい。
ファンクションキー
液タブの中には、数多くの『ファンクションキー』が搭載されている機種があります。
このファンクションキーでカスタマイズすれば、様々な作業をワンタッチで切り替える事ができるのです。
実際にデジタルのイラストを製作する際には『ブラシツール』や『ズームツール』などがあります。
このように様々な作業があるのですが、違う作業へ切り替えるためにマウスを利用していたら、手間暇をかけてしまうのです。
そのため、ファンクションキーでカスタマイズする事によって、ワンタッチで作業を切り替える事ができます。
角度設定
液タブは、板タブとは違って、ペンタブ本体にイラストが映し出されます。
そのため、アナログのイラストを製作する環境に近い状態ですが、パソコンよりも低い位置になるペンタブを見ながら製作する必要があるのです。
実際に低い位置にあるペンタブを見ていたら、首や肩に大きな負担をかけてしまうので、注意しなければいけません。
ところが、数多くある液タブの中には、角度を調整できる機種があるので、液タブを立ち上げておけば、首や肩にかかる負担を軽減できます。
おすすめの液タブ
液タブの設定方法を紹介してきましたが、液タブには様々な機種が販売されているので、どの機種を選んだら良いのか悩んでしまうでしょう。
そこで、数多くある液タブの中から厳選して、おすすめの機種を2つまで紹介するので、参考にしてみて下さい。
Wacom Cintiq21UX DTK-2100/K0
様々なブランドの液タブが販売されていますが、その中でも圧倒的な知名度を誇っているのが、Wacomです。
そのWacomの中でも、適度な大きさになっている機種が『Wacom Cintiq21UX DTK-2100/K0』です。
この液タブは21.3インチになっているので、大きすぎず小さすぎないサイズなので、あまりパソコンデスクが狭く感じる事がありませんし、イラストが見やすいサイズになっています。
さらに本製品の解像度は1600×1200ドットになっているので、美しいイラストを映し出す事を実現しました。
そして筆圧は2048レベルもあるので、色や線の太さをコントロールしやすくなっています。
HUION GT-220V2
液タブには、HUIONというブランドもあって、このブランドでも『HUION GT-220V2』のように適度なサイズになっている機種が販売されています。
この液タブでは、21.5インチになっているので、あまり広くないパソコデスクでも設置しやすくなっています。
さらに本製品の解像度は1920×1080ドットもあって、筆圧に関しては8192レベルもあるのです。
そのため、強弱を付けた線画を製作したい場合には、本製品はおすすめの液タブです。
まとめ
液タブはデジタルのイラストを製作しやすい周辺機器ですが、最初に設定しておかなければ、イラストを製作する事ができません。
しかしパソコンの設定方法に慣れている方でなければ、どのように設定すれば良いのか分かりづらくなっています。
さらに設定する際に、パソコンのデータをなくしてしまう場合もあるので、設定に自信のない方はパソコンのいらないOS付きの液タブを購入したほうが良いです。