オーブンレンジを使って美味しい手作りクッキーを作る方法

電子レンジ・オーブンレンジ

オーブンレンジがあれば手軽にクッキーを作ることが出来ます。

クッキーは焼き菓子の中でも比較的簡単な部類です。

しかし、とても奥の深いお菓子です。

美味しく作るためにはコツがあります。

コツを覚えたらあとはアレンジ無限大です。

オーブンレンジを使って、自分のオヤツ用にはもちろん、ギフト用にもなる素敵なクッキーを作りましょう。




クッキーは初心者向けの焼き菓子

クッキーは比較的初心者向けの焼き菓子と言えます。

オーブンレンジがあればあとは何処にでもある器具と材料で作ることが出来ます。

ある程度見栄えがして、まずまずのおいしさになります。

初めてのスイーツ作りや子どもと一緒のクッキングなどにとてもおすすめのお菓子です。

しかし、奥深いお菓子でもあります。

美味しく作るに気を付けなければならないことがあります。




キチンと計量をする

クッキーをはじめとするお菓子作りは1グラム単位での計量を正確に行わなければなりません。

料理の場合は多少の多い少ない、あるいは材料の代用なども可能ですが、お菓子作りの場合はレシピ通りに作ることがとても重要です。

ダイエット中の人だと、砂糖やバターの量を減らしたりしたくなりますが、これもおすすめできません。

砂糖やバターを減らすと味が薄くなるだけでなく、膨らまなくなったり、硬くなったりする原因になります。

カロリー控えめのクッキーやお菓子を作りたいのならばあらかじめカロリーが低めやダイエット中の人向けのレシピを探してそれ通りに作りましょう。

レシピのアレンジはお菓子作りに慣れてからです。

粉はしっかりと振るう

クッキーに使う粉はしっかりと振るうようにしましょう。

そのままでも十分にサラサラしているように見えても、そのまま使ってしまうとダマができてしまいやすいです。

ダマを無くそうとすると練りすぎてしまい、オーブンレンジで焼くと固いクッキーになってしまいやすいです。

ダマがあるままオーブンレンジで焼くと口溶けが悪くなってしまいます。

粉を振るうのが面倒だったり、ふるいが無かったりする場合はクッキーミックスを使うのがおすすめです。

クッキーミックスならばそのまま使えます。

計量の手間も省けます。

必ず薄力粉を使う

小麦粉には強力粉、中力粉、薄力粉があります。

クッキーに向いているのは薄力粉です。

見た目は似ていても強力粉では代用をすることが出来ません。

生地に粘りが出て固くなってしまいます。

しかし、打ち子にはダマになりにくい強力粉が向いています。

あまり普段薄力粉を使わないと言う人はクッキーミックスが便利です。

材料は常温に戻してから使う

クッキーに使う材料は全て常温に戻してから使うと混ざりやすいです。

とくに、卵とバターが冷たいと混ざりにくくなってしまい、分離の原因になってしまいます。

バターがなかなか常温に戻らない場合は電子レンジで少しだけ加熱するのがおすすめです。

ただし、これはやや上級者向けですが、バターを冷たいまま使い、フードプロセッサーで混ぜると、バターの風味が感じやすくなります。

薄力粉を入れたら練らない

バター、砂糖、卵を混ぜる時にはなるべくたくさん混ぜ、空気を入れることで美味しい焼き上がりになります。

しかし、薄力粉を入れたら混ぜ過ぎないようにしましょう。

薄力粉は水と反応するとグルテンが形成されます。

このグルテンはいわゆる粘りで、クッキーが膨らむのを阻害してしまい、硬くて膨らまないクッキーになってしまいます。

薄力粉を入れたら、泡だて器を使わず、ゴムベラやスケッパーで切るように混ぜましょう。

薄力粉が一度振るわれていると混ざりやすいです。

ナッツやチョコチップなどのフレーバーを加える時も薄力粉と一緒に加えましょう。

薄力粉が混ざってからさらにフレーバーを加えて混ぜると混ぜる回数が多くなりすぎてしまいます。

オーブンレンジの余熱はしっかりといれる

クッキーをオーブンレンジで焼くときには必ず余熱を入れるようにしましょう。

余熱を入れないと加熱時間ばかりが長くなり、水分が飛んでカチカチのクッキーになってしまいます。

余熱が入ってオーブンレンジにクッキー生地を並べた天板を入れる時にはもたもたせずにすぐに入れるようにしましょう。

扉を開けたままの時間が長いとオーブンレンジの中の熱が逃げてしまい、せっかくの余熱が無駄になってしまいます。

どうしてもオーブンレンジの扉を開ける時間が長くなってしまう場合は実際に焼く温度よりも10度か20度ほど高く設定した余熱を入れておくのがおすすめです。

加熱中は極力オーブンレンジの扉を開けない

オーブンレンジでクッキーを焼いている時、様子が気になるかもしれませんが、不必要に扉を開けてはいけません。

オーブンレンジの中の温度が下がってしまい、生焼けになったり、膨らまなくなったりしてしまいます。

加熱時間が長くなってしまえば、水分が飛んで固いクッキーになってしまいます。

焼きムラが出来てしまう場合

オーブンレンジのクセによっては手前と奥、右と左などで焼きムラが出来てしまうものもあります。

古い機種や古いオーブンレンジで起こりやすいです。

このような場合はあらかじめ端っこにはクッキー生地を置かないようにします。

それでもムラが出来てしまう場合は、焼き色がつき始めたら途中でオーブンレンジの扉を開き、天板を回して入れ直すと均一な焼き色になりやすいです。

焦げそうな場合

焦げてしまいそうな場合はアルミホイルをクッキーの上に被せるのがおすすめです。

焼きあがった直後は柔らかい

焼きたてのクッキーは基本的に柔らかいです。

焼きたてのクッキーを持ったときに崩れやすいのを見て、生焼けだとか、失敗だとか判断をするのは勿体ないです。

網の上などに置いて、粗熱を取ると次第と固くなってきます。

クッキーは焼き立てではなく、冷めた時に出来上がりを判断するお菓子です。

粗熱を取る時に普通に机に置いておくとクッキーと机の間に水分が溜まり、びちゃびちゃになってしまうので注意が必要です。

ラッピングは完全に冷めてから

ギフト用のクッキーの場合、ラッピングをするときにはオーブンレンジから取り出した直後ではなく、完全に冷めてからにするようにしましょう。

そうでないとクッキーから出る湯気でラッピングの袋の内側に水滴がついたり、くもったり、湿気たりしてしまいます。

アイシングやチョコトーティングをしたのならば完全に乾いてから行うようにしましょう。

そうでないとせっかく綺麗にデコレーションしたものが崩れてしまいます。

焼く前に生地を休ませる

生地が混ざったのならばすぐにオーブンレンジに入れるのではなく、一旦冷蔵庫などで生地を休ませましょう。

冷蔵庫に入れることで生地が固くなり、整形がしやすくなります。

それだけでなく、冷やすことでグルテンが弱くなり、サクサク食感のクッキーになりやすいです。

時間が無い場合は冷凍庫でも構いません。

また、すぐに焼かない場合は冷凍庫で暫く保管するのもおすすめです。

棒状にておけば、食べたい時に包丁で切ってオーブンレンジで焼けば食べることが出来ます。

油分と糖分が多いので、冷凍庫でもカチカチになることはありません。

まとめ

クッキーは初心者用のお菓子です。

オーブンレンジがあって甘い物が好きならばぜひ作ってみましょう。

しかし、とても奥の深いお菓子でもあります。

美味しく作るためには小さなコツの積み重ねが必要です。

材料を混ぜてただオーブンレンジに入れればいいと言うものではありません。

オーブンレンジごとの癖もあるので何度も作って、自分にとってベストの作り方を見つけましょう。