バリカンで散髪代はどれだけ節約できるのか?セルフカットで得られる3つのメリット
床屋や美容院を利用する場合の散髪代は1回当たり数千円かかるのが普通だけに、節約志向の人にとっては馬鹿にならない出費となります。
最近では1000円カットなど低料金の店も人気を集めていますが、電動バリカンを購入してセルフカットすれば散髪代をもっと節約可能です。
バリカンを利用することで散髪に関わる費用をどれだけ減らせるのか、料金節約以外に考えられる2つのメリットと合わせて解説します。
1年間にかかる散髪代
髪の毛を切るには専門的な技術を要すると見なされていることから、大半の人は理容師や美容師といったプロに散髪を依頼しています。
散髪をプロにやってもらえばヘアスタイルの完成度も高く、きっちりと仕上げてくれるので安心感が得られるものです。
そうは言っても床屋や美容院は料金が決して安くはないだけに、芸能人などと違って平均的な収入の人が頻繁に利用するというわけにはいきません。
1000円カットが人気を集めているのは、一般の美容院や理容室の料金が高すぎると考えている人が多いことを示す現象です。
カット代は全日本理容組合に加盟している床屋で1回当たりおよそ4千円にも達し、毎月散髪するとすれば年間に合計5万円近くかかります。
美容院の場合は店によってカットのみの料金に差も見られますが、3千円から6千円程度の店が多く、料金が高い店を毎月利用すれば年間7万円以上かかる計算です。
1000円カットを利用して毎月1回散髪するだけなら年間12,000円で済みますが、数年単位で見れば累積の散髪代も馬鹿になりません。
バリカンでセルフカットすれば散髪代を大幅に節約可能
最近では家庭用の電動バリカンを使って自宅で髪を切り、散髪代を節約している人が増えてきています。
日本では丸刈りを効率化する目的で明治時代から手動式のバリカンが普及し、1990年代頃には電動バリカンが登場して手動式と置き換わるようになりました。
現在では電動バリカンの機能も多様化してさまざまなヘアスタイルに対応できるようになったため、家族に協力してもらえば散髪代を節約できます。
電動バリカンは従来の手動式よりも扱いやすいだけに、操作のコツさえ覚えれば自分で自分の散髪を行うセルフカットも十分に可能です。
散髪をすべてセルフカットで済ませれば、1000円カットを毎月利用するより単純計算で年間12,000円節約できます。
散髪代がもっと高額な床屋や美容院でカットしている人であれば、1年間で5万円前後も節約できる計算となるのです。
家庭用の電動バリカンなら数千円で購入できる
実際には年間で節約できる散髪代からバリカン本体の購入費用を差し引く必要もありますが、よほど高級な業務用でもない限り電動バリカンはそれほど高額な製品でもありません。
一般的な家庭用バリカンなら、家電量販店やAmazonなどの通販でも数千円程度で売られています。
低価格帯の電動バリカンは平均的な価格のシェーバーより安く、千円台で売られている製品も少なくありません。
ランニングコストとしてはバリカンの刃の可動部に挿すオイルが必要な程度で、製品に付属していたオイルが切れて補充する場合でも金額にすれば微々たるものです。
バリカンの寿命は3年から5年と言われていることを考えると、数千円程度の初期費用で数年分の散髪代を節約できるのは極めて効果の高い節約術だと言えます。
業務用バリカンはハイパワーが特徴
電動バリカンも以前は家庭用と業務用に分かれていましたが、最近では両者の区別がなくなりつつあります。
現在売られている電動バリカンも家庭用・業務用の兼用タイプが多く、そうしたタイプの製品は床屋や美容院でも実際に使用されています。
そうした中でも敢えて業務用として売られているバリカンは価格が高めですが、ハイパワーでしっかり刈れるのが強みです。
パワーの弱い安価なバリカンだとしっかりと刈れず、時には髪の毛が巻き込まれてしまって痛い思いをすることもあります。
刃の寿命が家庭用より長めで数年間使用していても切れ味がなかなか落ちない業務用バリカンは、本格的なセルフカットに挑戦してみたいという人におすすめです。
そういった高性能のプロ向けバリカンは1万円以上する製品も少なくありませんが、数年間継続的に使用していれば十分に元が取れます。
アタッチメントの種類にも注目
家庭用や兼用タイプのバリカンも含め、比較的安価な製品でもアタッチメントの種類は重要な選定ポイントです。
アタッチメントの種類が豊富なバリカンなら、カットする長さをミリ単位で微調整できます。
バリカンに付属する刈り高さアタッチメントは3mmと6mm・9mm・12mmというように、3mm刻みで用意されている例が大半です。
アタッチメントの種類が多いほど微妙なグラデーションをつけられるため、自然な仕上げが可能になってきます。
製品によってはスキ刈りまたはスキカットと呼ばれるアタッチメントが付属していますが、これはすきバサミに相当する機能をバリカンでも実現できる付属装置です。
スキ刈り用のアタッチメントを上手に活用して髪の毛の量を自然に減らせば段差が目立たなくなり、セルフカットの技術が一歩前進します。
バリカンの他に用意すべき品
電動バリカンを使ってセルフカットを行う際には、鏡を見ながら刈り具合を随時確認することが欠かせません。
正面から見えない後頭部でも大きめの鏡を2枚用意すれば、合わせ鏡の原理によって確認できるようになります。
三面鏡を用意できれば多方向の角度から刈り具合を確認しながらカットできるので、セルフカットの精度もアップします。
刈った髪が床に散乱するのを防ぐために敷く新聞紙または大きめのチラシ、100円ショップで買えるケープもセルフカットに必要な品々です。
丸刈りにするのであれば以上の道具でセルフカットが可能ですが、ツーブロックなどのヘアスタイルに刈る場合は髪を留めるためのヘアクリップやピンも欠かせません。
切りたくなったときにいつでも散髪できるメリット
バリカンを使ってセルフカットを行う最大のメリットは、何と言っても散髪代を大幅に節約できることにありました。
バリカンにはそうした金銭面のメリットだけでなく、時間の面でもメリットがあります。
自宅にバリカンを用意していれば、髪を切りたくなったときにいつでも自分で刈れるようになるのです。
月に1回程度床屋や美容室で散髪していた人の場合は、時間が経つと髪が伸びてヘアスタイルが崩れがちになってしまいます。
散髪直後はプロに刈ってもらった方がヘアスタイルも決まりますが、バランスが良いのは散髪して1~2週間程度までの話です。
バリカンを持っていれば散髪から時間が経っても都合の良いときに随時カットできるので、側頭部などの余計な髪の毛を減らすことでヘアスタイルを維持することができます。
慣れれば思い通りの髪型にすることも可能
プロに髪を切ってもらうにはその都度料金がかかるため、その日の気分でヘアスタイルを臨機応変に変えようとしても限界があります。
外出先や会う相手に合わせてヘアスタイルを変えようという場合でも、バリカンがあれば選択の幅が広がるものです。
バリカンの操作に慣れないうちは失敗も付きものですが、側頭部のカットなどはコツさえつかめばそれほど難しい作業でもありません。
何度もセルフカットを経験するうちにはバリカンの扱い方にも慣れ、イメージ通りの髪型を作れるようなります。
アタッチメントの種類が豊富でパワーと切れ味も十分なバリカンを選んでおけば、セルフカットの際の自由度も高くなってくるのです。
まとめ
バリカンを使ったセルフカットも慣れないうちは失敗のリスクもあるとは言え、散髪代を節約できる点は大きな魅力です。
長持ちするバリカンを選んで長く使い続けるほど散髪代を多く節約できるため、浮いたお金を趣味や交際費などに回せるようになります。
バリカンを使ったセルフカットのテクニックに関してはさまざまなサイトで情報が公開されていますので、そういった情報を参考にしながら自分なりのカット方法を工夫してみるといいでしょう。