意味ある?卓上の加湿器でも湿度を上げることはできる?
加湿器といえば、地面に置いて利用するタイプの大きなものと、机の上に置いて、パソコンにUSBで接続して稼働するようなタイプの卓上加湿器の二つがありますよね。
地面に置いて利用するタイプの加湿器が効果的なのはわかりますが、USBタイプの加湿器にも効果はあるのでしょうか?
ここではそんな卓上加湿器の効果についてみていきます。
卓上加湿器では湿度を上げることは期待できない
もちろん絶対に少しの意味もないということはありません。
でもやはり、地面において利用するタイプの加湿器を比べてしまうと、卓上加湿器の加湿力は大きく下がります。
ただでさえ加湿力が下がるのに、卓上加湿器を使うような部屋はまずまず広いことが多いのではないでしょうか?
たとえば仕事のオフィスであれば、少なくとも10人以上は入れる広さであることが多いです。
となれば当然加湿するにはパワーが必要。
卓上加湿器ではパワー不足なのです。
自宅であったとしても、パソコンを置いた机があるような部屋は、小さくても8畳くらいはあることが多いのではないでしょうか?
だから、卓上加湿器で湿度を上げるというのは期待しないほうが良いです。
卓上加湿器は何のために使うのか
でも、加湿器なのに湿度を上げることが出来ないというのであれば、卓上加湿器は何のための利用するのでしょうか?
卓上加湿器は利用する意味がないから利用しないほうが良いということなのでしょうか?
もちろん卓上加湿器は買わないほうが良い、利用しないほうが良いということはありません。
どうせ買うならば大きな加湿器を買うのが一番ですが、中には予算の都合上卓上加湿器しか用意できないということもあるでしょう。
そんな時には卓上加湿器でも良いのです。
卓上加湿器でも、多少の効果をもたらす方法があります。
自分に向けて加湿する
卓上加湿器の使い方としてまず挙げられるのは、自分に向けて加湿するという方法です。
卓上加湿器には、スチームが出る角度や方向を変えられるものがありますよね。
まず卓上加湿器を買う際に、そういうものを買うのです。
いざそれを利用する際に、スチームの出る方向を自分の方に向ける。
そうすることによって、自分に向かって湿度の高いスチームが飛んでくることになります。
そうすることによって、たとえば肌を加湿したり、あるいはのどに入ってくる空気を加湿したりは出来るようになります。
もちろんその効果は決してすごく高いわけではないですが、何もしないよりはましです。
卓上加湿器には、こういう使い方が適しているのです。
強すぎないのが逆に良い
自分に向けて加湿器のスチームをあてていく場合、そのスチームのパワーが強すぎないのが逆にちょうど良くなります。
スチームが強すぎると、それをずっとあてられている肌は負担を受けるようになってしまいますし、蒸れて集中しづらくなることも出てくるものです。
自分に向けて加湿するのであれば、パワー不足と嘆かれる卓上加湿器くらいのスチームがちょうど良かったりするんです。
ただもちろん置く場所によっては、スチームが強くあたりすぎてしまうこともあるので、自分なりに適度な位置を見つけようと調節してみてください。
気分的な効果を求めて利用する
卓上加湿器では、確かに部屋全体を加湿することはできません。
でも、卓上加湿器を利用すれば、少なくともスチームは出ますよね。
そしてそれは目に見える。
だから、何も利用していない時と比べると、視覚的に加湿されている感じは受けるのです。
人間には思い込みの力があります。
加湿されていると思い込めば、しっかりと自分が潤ってきたりもするものなのです。
もちろん思い込みでウイルスが死んだりすることはありません。
でも、入ってきているのに入ってきていないようにすることはできる可能性はあります。
だから、そのスチームによって気分的に加湿されているようになるというのは、実はすごく大きいのです。
リラックス効果も得られる
また、そうしたスチームには、湿度が高まっているように思いこませる効果のほかに、リラックス効果を高める効果もあります。
スチームが出ている様子は、人に安らぎを与えてくれるもの。
だから、疲れた時にそれによってふとリラックスすることが出来るようになるのです。
特に仕事中は、交感神経が活発になっているので、すごく疲れやすいです。
そんな時にふと副交感神経を刺激してリラックスする瞬間があれば、溜まりかけた疲れもいったん解放できます。
その結果、より効率的に仕事ができるようになったりもするのです。
もちろん加湿器ですから加湿する効果が一番大切ですが、より仕事を効率的に出来るようにしてくれるという効果があるのであれば、それは嬉しい限りですね。
卓上加湿器は手を潤すという使い方も出来る
卓上加湿器では、たとえば手を潤したいときに、スチームに手をあてて手を潤すなど、部分的に身体を潤すことが出来ます。
それもまた、卓上加湿器の使い方の一つです。
特に手などは、年を重ねるにつれて乾燥が酷くなっていくものです。
人によっては、何らかの書類をとる際にいつも滑ってうまく取れなくてイライラしているという方もいるのではないでしょうか?
書類やスーパーのビニール袋などは、手にしっかりと湿度がないとスムーズに扱うことはできません。
しかしそれらは日々触れるものですから、それをうまく扱えないと日々イライラすることになります。
そこで役立つのが卓上加湿器なのです。
そこで手に湿度を加えてあげれば、書類もスムーズに扱えるようになります。
それでいて、濡れたものを直接触って無理やり扱いやすくしているわけではないので、書類を汚してしまうというリスクもありません。
濡れたものを直接触れば、それによって手は当然しっとりするので、その分書類を扱いやすくはなりますが、それによって書類の文字がにじんだりするリスクが生じてきますよね。
それでは台無しです。
何らかの伝達事項の書類であればそれでもいいかもしれませんが、大事な書類の場合はそうするわけにもいきません。
卓上加湿器があればそうなることもないし、ストレスなく書類を扱えるので、一石二鳥です。
ある程度の年齢になって手がカサカサしていると自負している人には、卓上加湿器もおすすめできます。
ハンドクリームと違い手間もかからない
手を加湿して書類を扱いやすくするという方法には、ハンドクリームを利用するという方法もありますよね。
確かにハンドクリームでも同様に書類は扱いやすくなります。
でもハンドクリームの場合には二つ難点があります。
一つは、においがするということ。
中には無臭のものもありますが、だいたいのものはにおいがつけられています。
そしてそのにおいは、ひとによっては苦手な人もいるもの。
それを室内で堂々とつけるのは、気まずいこともあるものです。
また、ハンドクリームの場合には、いちいちそれを取り出して刷り込まないといけないという手間がかかります。
頻繁にそれをしていては、人によってはさぼっていると見られてしまうこともある。
それは避けたいところですよね。
卓上加湿器であればそうなることはありません。
まとめ
卓上加湿器は、部屋を加湿する効果はないと言っていいです。
でも、それを活用することに意味がないのかと言われれば、全くそんなことはありません。
直接自分を加湿したり、部分的な加湿に使ったり、さらには気分的に加湿されている気分にしてくれたり、リラックス効果をもたらしたりと、意味はあるんです。
だからこれしか使えない、買えないという場合には、卓上加湿器を買うのも全然ありです。