加湿方式の違いを知ることで、加湿器を効果的に活用する方法

加湿器

象印 スチーム式加湿器 EE-RN50-WA ホワイト 木造8畳 プレハブ13畳

加湿器は、室内を加湿して空気を調和し、快適に過ごすための器具です。

冬場のような空気が乾燥しやすい季節に使うことでメリットを発揮します。

多くのメーカーから様々な方式の機種が販売されており、選択に迷うところがあります。

加湿器を室内に設置することで最大限の効果を得るためには、加湿器のメリットやそれぞれの機種の特徴をよく理解することが大切です。




加湿器は風邪対策にも有効

加湿器は空気中に水分を放出し、そのことによって室内の乾燥を防ぐ働きをします。

空気が乾燥して室内が湿度不足になると、様々なデメリットがあります。

特に健康面は大切なポイントです。

空気の乾燥によって身体がウィルスに感染しやすくなり、風邪などの症状を引き起こしやすくなります。

乾燥による粘膜の防御機能低下が原因です。

部屋の中を適切な湿度に保つことができれば、インフルエンザ対策としても有効です。

冬場の風邪を引きやすい時期に加湿器を効果的に使うと便利です。




適度な湿度は部屋の暖かさを保つ

適度な湿度に保つことで、より暖かさを感じることができる利点もあります。

特に冬場など、空気が乾燥していると室内の温度が実際よりも低く感じます。

せっかくエアコンをつけているのに、空気の乾燥で十分な暖房効果が得られないケースもあります。

加湿器を利用することで適切な湿度に保つことができ、暖かさをしっかり感じる快適な住空間を作ることも可能です。

加湿器を効果的に利用すれば、必要以上に暖房の温度を上げる必要もなくなるため、省エネに加えて電気代の節約にもなります。

加湿器は美容面でも効果的

美容面でも効果的なのが、加湿器のメリットです。

室内が乾燥しているということは、自分の体から水分が奪われるということでもあります。

それは、肌の乾燥などにもつながることを意味します。

肌が適度な水分量を保つためにも加湿は有効です。

特に肌が乾燥しやすい人、髪の毛がパサつきやすい人などは、室内の加湿によって潤いを保つ期待も持てるでしょう。

人間の体だけではなく、空気が乾燥することで物の劣化を招く可能性があります。

よく美術品などの芸術品が乾燥によってダメージを受けてしまうケースがありますが、適度な湿度を保つことは品質保持にもつながります。

通常の室内に置いてある物品の中にも、乾燥によって劣化が進行していくものは多くあるため、加湿をすることはその点でも有効です。

また、加湿は静電気を防ぐ効果もあります。

加湿の様々な方式

加湿器には、加湿の方式によって様々な種類があります。

主なものとして、スチーム式、気化式、超音波式、ハイブリット式に分類されます。

それぞれで加湿方法が違っており、その特徴を知った上で利用すれば、より効果的に加湿器の利点を生かすことができるでしょう。

スチーム式の特徴

象印 スチーム式加湿器 EE-RN50-WA ホワイト 木造8畳 プレハブ13畳

スチーム式は、水を加熱することによって蒸気を放出し加湿を行うものです。

ストーブの上の「やかん」をイメージするとわかりやすいでしょう。

原理はそれと同じです。

スチーム式の特徴は蒸気が熱くなるため、特に子供や高齢者のいる家庭では使用する際に配慮しておくことが大切です。

この方式は送風口も熱くなるため、使用中に触れないように注意する必要があります。

スチーム式でも熱くならない機種も存在します。

心配な人はそういったものを選択すればいいでしょう。

スチーム式は電気代がかかりますが、加湿効果は高く、湯気による殺菌効果もあります。

暖かい蒸気が出るため、冬場の冷たい部屋に効果的です。

気化式の特徴

パナソニック 加湿機 気化式 ナノイー搭載 ~19畳 ミスティホワイト FE-KXR07-W

気化式は、水分を含んだフィルターに風を当てて蒸発させ、そのことで加湿を行う方式です。

洗濯物を室内に干せば湿度を上げる効果がありますが、それと同じ原理です。

気化式は消費電力が小さいため、電気代抑えることが可能です。

加湿力は低めですが、これも機種によって違いがあり、大型で加湿力の高いものもあります。

また、送風のための動作音がすることは、音が気になる人にとってはデメリットに感じる部分です。

熱くならないため使用の際の安全面に配慮する必要はありませんが、その一方で室温も下げるため、冬場の使用に使いにくい面もあります。

超音波式の特徴

ENERG e's Cube 超音波式加湿器 アロマ対応 1.5L大容量 最大15時間連続運転 シンプル設計 手入れ簡単 掃除楽々 360度角度調整可 約10畳 T11-EN1618

超音波によって振動させることで、水を蒸気に変えるのが超音波式です。

本体は熱くならないため、間違った取り扱いをして火傷をするような心配もありません。

静音性も高く、音を気にせず利用することが可能です。

また消費電力も小さく、電気代が節約できます。

一方で、雑菌がたまりやすく、頻繁に清掃が必要です。

除菌機能のついた機種があるので、雑菌が気になる人はそれを選ぶといいでしょう。

ハイブリッド式の特徴

シャープ プラズマクラスター搭載 ハイブリッド式 加湿機 ホワイト系 HV-H55-W

ハイブリッド式は、それぞれの方式の優れている点を取り入れたものであり、人気を集めています。

スチーム式と気化式の方式を兼ね備えている点が特徴です。

ハイブリッド式には、「温風気化式」と「加熱超音波式」があります。

温風気化式は、気化式と同じようにフィルターに風を当てますが、この風が温風になっています。

気化式よりも風が暖かく、また加湿力も大きい点が特徴です。

その一方で気化式よりも電気代はかかります。

加熱超音波式は、ヒーターで加熱した水を超音波で蒸気に変えて加湿を行う形式のものです。

衛生面でも超音波式より優れているため使いやすくなっています。

また静音性も高いです。

ハイブリッド式は、それぞれの方式を進化させたものですが、高機能なため高額になる傾向があります。

部屋に合った加湿能力の機種を選ぶ

加湿器はそれぞれで本体の大きさに違いがあります。

部屋が広い場合は、加湿能力の高いものが有効です。

しかし、大きさや重量があればスペース面や掃除の際の移動に面倒な点もあるため、部屋のバランスを考えて適切なものを選ぶ必要があります。

また、加湿器は一般的な据え置きタイプに意外にも、持ち運びに便利な小さなタイプのものもあります。

卓上型もありますが、加湿能力は据え置き型に比べて低いです。

設置場所や用途に応じて、適切なタイプのものを選ぶといいでしょう。

加湿器のメンテナンスは大切

加湿器の能力を最大限に発揮するためには、日々のメンテナンスは必要不可欠です。

機械は言うまでもなく消耗品であるため、メンテナンスをしない状態で使っていれば機能面での劣化につながる可能性があります。

汚れによって雑菌繁殖につながれば、健康面にもマイナスです。

そのため、手入れのしやすさも加湿器選びで意識しておきたいポイントです。

但し、メンテナンスがどの程度の頻度で必要かは、その加湿器の機種や種類によって違いがあります。

こまめな清掃が苦手な人は、メンテナンスのしやすい機種を選ぶ方が使い勝手がいいです。

製品を選ぶ際に疑問点などがあれば、店舗の店員にしっかり確認しておくことがおすすめです。

高性能な加湿器

加湿器の中には非常に高性能なものも多くあります。

従来の加湿能力に加えて、除菌や脱臭、自動運転機能や湿度調整など、幅広く対応したものが存在します。

高機能な機種は価格的には高額になりますが、それだけ応用範囲も広がります。

加湿器に多くの機能を求める人にとっても、目的に合致したものを探すことが可能です。

まとめ

加湿器はただ使っていればいいということではなく、機種の選び方や使い方をしっかり理解しておく必要があります。

様々な方式の特徴を把握した上で、効果的な使用方法を継続し、劣化を防いで清潔に利用できるようにメンテナンスにも意識を使うことが大切です。

加湿器を上手に利用すれば、室内環境の快適性に大きくつながっていくでしょう。






加湿器