故障しているとは限らない!電子レンジから異音がする原因とは?
色々な物を温めてくれる電子レンジですが、「パチパチ」・「ブオーン」・「ジージー」などの異音がする場合があります。
電子レンジを使っていて、そのような音がした経験がある方は意外と多くいるかと思います。
では、その異音の原因とは何なのでしょうか?
故障が原因の場合もありますが、故障していない場合は多くあるため、すぐに買い替えないでください。
ここでは、電子レンジの異音の原因を説明していくので、電子レンジをよく使う方はぜひご覧ください。
目次
庫内にある食べ物のカスや汚れが原因
電子レンジを定期的に掃除しないと、庫内は汚れていきます。
その汚れは、過去に温めた食べ物のカスや、飛び散った汁などによる汚れがほとんどです。
では、なぜ食べ物のカスが残っていたり、汁が飛び散った汚れが付いているのかというと、ラップをしていないことが原因として考えられます。
ラップやフタなどをしないで食べ物を温めると、食べ物のカスや汁、油などは飛び散りやすくなります。
それが電子レンジの庫内について汚れてしまうのです。
庫内が汚れている状態で電子レンジを使用すると、「ジージー」のような異音がする場合があります。
そのような音は、庫内で汚れが加熱されることによって起こる音で、汚れが焦げている可能性があります。
また、焦げるだけでなく火花が散ったり発火する恐れもあるので、電子レンジの庫内は定期的に掃除するようにしましょう。
コンセントを抜いて庫内を掃除しましょう
異音がする原因は、電子レンジの庫内に残った食べ物のカスや飛び散った汁による汚れなので、庫内を掃除することが対処法になります。
電子レンジを使うたびに庫内を軽く拭くと、清潔を維持しやすくなるので、電子レンジを使って庫内が冷めたら水拭きすると良いです。
ですが、使うたびに拭くのは面倒ですよね。
そのような場合は定期的で良いので、水拭きして汚れを落とすと良いでしょう。
しかし、水拭きしても汚れが落ちない場合もあります。
水拭きで落ちない頑固な汚れを落とす方法として、水蒸気を利用する方法があります。
水の入ったカップなどの容器を庫内に入れて加熱すると、庫内は水蒸気で満たされます。
沸騰する前に加熱をストップしてしまう電子レンジの場合は、2回程チンして沸騰させ、水蒸気を発生させると良いでしょう。
電子レンジのドアが水蒸気でくもったらOKです。
加熱した容器に直接触ったり、途中でドアを開けたりすると火傷の原因になるので注意してください。
庫内が水蒸気で満たされている状態で、ドアを開けないで閉めたまま20分~30分ほど待ちましょう。
20分~30分ほど待つと、庫内の頑固な汚れは落としやすい状態になるので、コンセントを抜いて柔らかい布で庫内の上部や下部、側面などを水拭きして完了です。
ターンテーブルがしっかりセットされていない
ターンテーブルとは、電子レンジの庫内で回っているお皿のことをいいますが、そのターンテーブルの位置がズレていると異音がしてしまいます。
基本、ターンテーブルをいじらなければズレることはありませんが、ターンテーブル洗うことによりズレてしまう可能性があります。
それは、ターンテーブルを外して洗ったら、再びターンテーブルを設置する必要があるからです。
ターンテーブルが正常に回っていなく、異音がする場合はターンテーブルがズレている可能性があるので確認しましょう。
異音の原因がターンテーブルのズレなら、ターンテーブルを正しい位置にセットすることにより異音はしなくなります。
ターンテーブルの役割
ターンテーブルはただ回っている訳ではなく、加熱のムラを軽減する役割があります。
電子レンジは電磁波を使って水分子を震わせ、摩擦熱を発生させることにより温めています。
ですが、庫内は温まりやすい場所である「ホットスポット」と、温まりにくい場所である「コールドスポット」ができてしまいます。
庫内はマイクロ波が飛んでおり、そのマイクロ波は庫内にある金属板に跳ね返りながら料理などを温めていますが、マイクロ波の跳ね返り方で加熱のムラができてしまうのです。
その加熱のムラを軽減するのがターンテーブルで、ターンテーブルが回ることにより加熱のムラを軽減することが可能になります。
これらのことから異音だけでなく、ちゃんと温めるためにもターンテーブルは正しい位置にセットしましょう。
汚れによる異物が冷却ファンの動作を妨げている
電子レンジは加熱によって熱くなるため、冷却ファンが備わっているものがあります。
加熱によって熱くなった電子レンジを冷却ファンが冷やす訳ですが、汚れによる異物が冷却ファンに巻き込まれると、「ビー」というような異音がします。
そのように、汚れが冷却ファンの動作を妨げて異音がしてしまう場合があるので、定期的に掃除をすることが大切です。
掃除をする簡単な方法としては、熱が排出される部分を掃除機で吸い込むという方法があります。
分解して掃除をした方が良いのですが、機械に詳しくない人はできないかと思うので、掃除機を使って掃除しても異音が出る場合はメーカーに修理してもらいましょう。
冷却ファンに異物が巻き込まれることによって異音が出ても、電子レンジを使っているうちにファンの回転によって異物が分解し、ファンの動作を妨げなくなり、異音がしなくなる場合もありますが、異音がする場合は何かしらの対処をすることをおすすめします。
加熱終了後の冷却ファンによる音は正常
加熱が終了しても、「ブオーン」という音がし続ける場合もあります。
「加熱が終了したのに、なんで音がし続けるの?」と思う方もいるかもしれませんが、その音は熱くなった電子レンジを冷ますために冷却ファンが動いている音になります。
したがって、電子レンジが故障している訳ではないので、安心してください。
加熱終了後の冷却ファンの作動時間は、その時によって違ってきますが、20分以上「ブオーン」という冷却ファンが動く音がしなければ問題ないでしょう。
金属類やアルミホイルを加熱しているのが原因
おにぎりやお弁当、料理や飲み物など様々なものを温めることのできる電子レンジですが、電子レンジの加熱に向いていないものもあります。
それは、金属類で、アルミホイルになります。
ラップのようにアルミホイルを使って電子レンジで加熱すると、「パチパチッ」と音がして火花が散ります。
その火花は、電子レンジが故障する原因になるので注意しましょう。
また、火事の原因になる可能性もあります。
そのため、金属類やアルミホイルなどは電子レンジで加熱しないようにしてください。
電子レンジの使用に向いていない食べ物をチンしている
卵やウィンナー、明太子などは殻や膜で覆われているので、電子レンジで加熱すると内部に水蒸気が発生し、その圧力により「パンッ」と音がして破裂します。
そのため、それらを電子レンジで温めてはいけませんが、殻をとったゆで卵やウィンナー、明太子を温める方法はあります。
殻や膜に覆われていることにより破裂するので、ゆで卵は温める前に半分に切り、ウィンナーや明太子は爪楊枝か何かで穴を適度に空けたり切り込みを入れると、破裂を防ぐことが可能になります。
そのように工夫することにより、破裂することを防ぐことが可能になるので、破裂音がすることはないでしょう。
まとめ
以上のように、電子レンジで異音がする原因は様々あります。
電子レンジの汚れ・ターンテーブルがズレている・電子レンジで温めてはいけないものを温めている、などが異音の原因になる場合があるので覚えておきましょう。
異音がしているからといって故障しているとは限らないので、まずは異音の原因を突き止めることが大切です。