ペンタブレットの上達には準備が大切? 描く前に注意しておきたい4つのポイント

ペンタブ

ペンタブレットを使いこなして、なるべく早く上達するためには、何度も練習をすることが大切です。

デジタルの作業は、アナログとは勝手が違う部分も多く、うまく描くためには、練習して慣れていく必要があります。

ただし、やみくもに練習するだけでは、なかなか効果が出ないこともあります。

確実に上達するためには、描きやすくするための準備にも、気を配っておきましょう。

では、描く前の準備で重要となるポイントについて、詳しく説明していきます。




配置を整える

ペンタブレットで絵を描くには、作業する場所の環境を考えることが大切です。

よい環境をつくれば、絵を描きやすくなり、上達も早くなります。

しかし、描きにくい環境で練習していたのでは、なかなか思うような絵にならず、悩んでしまうことも多いのです。

そのため、ペンタブレットを使うなら、その前に描きやすい環境を整えておきましょう。

適当に配置するのではなく、自分が最も描きやすい位置にしておけば、練習の効果を上げることができます。

面倒に感じて省略してしまうこともあるポイントですが、上達するためには、しっかり準備してから始めてください。

画面とペンタブレットの距離

配置を整えるときにチェックしておきたいのは、画面とペンタブレットの距離です。

距離が適切でなく、バランスが悪い状態だと、ペンの動きとカーソルの動きにズレが生じることになります。

その状態で練習するのはよくないので、始める前に、バランスのよい距離を考えて配置しておくことが大切です。

特に、画面のサイズが大きい場合は注意しなければなりません。

大きいサイズの画面を使っていると、ペンを動かしたとき、カーソルが予想以上に大きく動いてしまうことがあります。

このようなズレがあると、思い通りに線を描くことができず、作業が捗りません。

そんなときは、画面との距離を長めに確保しておきましょう。

できるだけ離しておくと、視界に入る画面は少し小さくなるため、ペンとカーソルのズレを軽減することができます。

思ったとおりに描ける状態にしておけば、ストレスを減らし、練習に集中することができるのです。

ペンタブレットの角度

ペンタブレットを使うときは、適当に置いて描き始めてはいけません。

もし傾いていた場合は、作業を妨げてしまうことがあります。

傾いたペンタブレットを使うと、自分ではまっすぐに線を引いたつもりでも、画面には曲がって表示されてしまうのです。

これも、ペンの動きとカーソルのズレによるデメリットになります。

角度によるズレをできるだけ少なくするためには、画面に対してまっすぐに置くことが大切です。

画面とペンタブレットがきちんと平行になっていれば、ペンの動きとカーソルのズレが軽減されるので、自然に線を引くことができます。

このときは、自分自身の体の角度にも注意してください。

ペンタブレットの角度が正しくても、自分が傾いていたのでは、やはり描きにくくなってしまいます。

絵を描くときは、しっかりと画面に向き合うように座りましょう。




摩擦を大きくする

ペンタブレットを描きやすくするなら、摩擦を大きくして抵抗感を強めておくのも、おすすめの方法です。

抵抗感がある状態は、一見すると描きにくそうに思えてしまいますが、アナログからデジタルに移行してきた人にとっては、描きやすくするための重要なポイントになります。

なぜなら、紙に描くときは、適度な摩擦があるものだからです。

紙の表面は少しざらついており、ペンを動かすと、わずかな抵抗感があります。

その感触に慣れていると、ペンタブレットの方では、なかなか思うように描くことができません。

ペンタブレットの表面はツルツルしているので、ペン先が動いても摩擦がなく、抵抗感を感じるどころか、逆に滑ってしまいます。

このデメリットを解消するためには、摩擦を大きくする工夫をしておきましょう。

保護シートを貼る

ペンが滑って描きにくく感じるときは、保護シートを利用してみましょう。

保護シートといえば、傷や汚れを防ぐための商品ですが、貼ることで描き心地を変化させる商品もあります。

シートの表面がざらざらしており、紙のように適度な抵抗感を与えてくれるのです。

それなら、ペン先が滑りすぎて失敗することはありません。

アナログから移行したばかりで、なかなかペンタブレットに慣れない人は、このような準備をしてから描いてみましょう。

紙の感覚に近くなることで、よりスムーズに作業を進めることができます。

ペン先を変える

摩擦を大きくして描きやすくするためには、保護シートの他に、ペン先を交換する方法もあります。

ペン先にはさまざまな種類があり、紙のようなざらざらした感触になるものもあるのです。

保護シートを貼ってから描いても、まだ滑りやすく感じるようなときは、ペン先の方も変えてみることをおすすめします。

替え芯をハードフェルトにすると、摩擦による抵抗感を強めることができるので、ペンが滑りすぎる心配はありません。

また、エラストマーはゴム素材になっているので、ゴムが擦れる強い抵抗感を得ることができます。

紙のざらつきとは異なりますが、できるだけ強い抵抗感が欲しい人は、試してみてください。

設定を変える

ペンタブレットの準備をするなら、設定をチェックすることを忘れてはいけません。

適切な設定になっていないと、描きにくさを感じることが多く、いくら練習しても、上達は難しくなってしまいます。

自分に合わせた描きやすい設定にしておけば、それだけ練習も捗るので、始める前に必ずチェックしておきましょう。

その際に注目したいのは、ペン先の感触です。

ペン先の感触は、硬くしたり柔らかくしたりできますが、自分に合っていないと、思いどおりに作業できなくなってしまいます。

硬すぎると、かなり力を入れないと描くことができず、逆に柔らかすぎると、ほんの少しペン先が触れただけで線が引かれてしまうのです。

設定するときは、何度か試して、自分が最も描きやすく感じる設定を探してください。

ちょうどよい感触にしてから始めれば、快適に描くことができます。

また、筆圧レベルにも注意してください。

筆圧レベルは、高ければ高いほどスムーズに描くことができますが、きちんと設定しないと、そのメリットを十分に得られないことがあります。

たとえ筆圧レベルの高い商品を選んでも、初期設定では低めになっていることがあるので、描き始める前によく確認しておきましょう。

ペイントソフトの方も設定しよう

なるべく描きやすくなるように調整を行うなら、ペンタブレットだけでなく、ペイントソフトの方もチェックしてください。

ペイントソフトの方でも、筆圧の調整をすることができます。

設定を変えるときは、どちらか一方だけに注目してしまうことも多いですが、両方をうまく調整することで、より描きやすくすることができるのです。

まずはペンタブレットの方を調整して、様子を見ながら、ペイントソフトの方でさらに細かく調整していくのが、ベストな方法になります。

片方だけでうまくいかなくても、両方を変えれば解決できることもあるので、ぜひ試してみてください。

ショートカットを登録する

ペンタブレットは、サイドボタンとファンクションキーをうまく活用することで、より作業しやすくなります。

それらのボタンには、「やり直し」「貼り付け」「消しゴム」などのショートカットを登録できるのです。

よく使うものを登録しておけば、ボタンひとつで簡単に操作することができるので、事前に準備しておくようにしましょう。

ただし、簡単に操作できる反面、描いているときに間違って押してしまうことも多くなります。

あまり誤作動が多いと、逆に作業を妨げてしまうので、もし気になるようなら、すべて無効にしてください。

描きやすくするためには、自分に合った使い方をすることが大切なのです。

まとめ

ペンタブレットは、いきなり使い始めても、配置や設定などが合っていなければ、快適に描くことはできません。

それでは練習も捗らず、上達を妨げることになってしまいます。

少しでも早く上達するためには、ここで紹介したポイントを参考にして、描きやすくなるように準備しておきましょう。

常にベストな状態で使っていれば、余計なストレスがなくなり、効率よく練習をすることができるのです。






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