オーブンレンジで生焼けになる理由とその対処法について

電子レンジ・オーブンレンジ

オーブンレンジはとても便利ですが、時には生焼けの仕上がりになってしまうこともあります。

オーブンレンジをしっかり使っているはずなのに、生焼け料理を頻発してしまうと、このオーブンレンジは使えない、レシピは信用ならない、自分は料理下手という結論になってしまいがちですが、それは早計です。

少しのポイントに注意すると生焼けを防げます。




オーブンレンジで生焼け

オーブンレンジではさまざまな料理を作ることが出来ますが、ときに生焼けの仕上がりになってしまうことがあります。

見るからに加熱不足な場合だけでなく、表面は美味しそうなのに、切ったら中は生焼けと言うこともあります。

ケーキ類の場合はうまく膨らまないこともあります。

生焼けの料理ばかりを使ってしまうと、自分の料理の腕に自信を無くしてしまったり、レシピやオーブンレンジを信用できなくなってしまったりしやすくなります。

しかし、オーブンレンジの生焼けはポイントを押さえることで予防と対処ができます。

オーブンレンジを使いこなします。




レシピはあくまで目安

オーブンレンジを購入するとき、レシピブックがついてくることが多いです。

このレシピ通りの分量、余熱、温度、加熱時間で作ればあまり失敗はしません。

しかし、オーブンレンジを購入した時に付属しているレシピ以外のレシピで料理を作る時は注意が必要です。

レシピはあくまで目安です。

オーブンレンジは機種によってパワーが違うので、レシピ通りに作ったとしても、オーブンレンジによっては生焼けになってしまうのです。

自分の家のオーブンレンジは標準よりもパワーが強いのか、弱いのか、使っているうちにだんだんと分かってきます。

レシピ通りに作っても生焼けになってしまう場合はそれが自分の家のオーブンレンジのクセなのだと認識しましょう。

加熱時間や加熱温度を工夫する

自分の家のオーブンレンジが標準的なオーブンレンジよりもパワー不足な場合、レシピよりもやや加熱時間を多くとったり、加熱温度を上げたりするのがおすすめです。

しっかりと余熱を入れる

オーブンレンジは庫内が温まるまで、時間がかかります。

200度の場合は10分くらいかかることもあります。

余熱をしっかりと入れてから食材を加熱するのと、余熱を入れずに食材を加熱するのとでは出来上がりに大きな差が出来てしまいます。

グラタンなどは余熱を入れなくても加熱時間を長くすれば仕上がりにはそれほど問題ありませんが、パンやケーキ類の場合は余熱を入れないと加熱時間が長くなってしまい、水分が飛んでパサパサになったり、硬くなったりしてしまいます。

レシピに余熱を入れるように書いてある場合は必ず入れるようにしましょう。

天板は必ず使う

オーブンレンジのレンジ機能を使う場合、天板を使わず、ラップなどにくるんだ食品ならばそのまま、庫内に入れます。

しかし、オーブンレンジのオーブン機能を使う場合は天板に食品を置いて、オーブンの中に入れなければなりません。

庫内に直接入れると充分に熱が伝わりません。

オーブンレンジが天板も熱し、天板からも食品に熱を伝えることによって中まで効率よく加熱をするのです。

天板は素早く入れる

オーブンレンジの余熱が終了したら扉を開けて素早く天板を入れ、加熱を始めましょう。

扉を開けてからもたもたとしていると、せっかく温かくなった庫内の熱が逃げてしまい、余熱をした意味が無くなってしまいます。

もし、なんらかの事情ですみやかに天板をいれるのが難しいのならば、あらかじめ庫内が冷めてしまうことを想定して、余熱の設定温度をすこし高めにしておくのがおすすめです。

加熱の途中で扉を開かない

加熱調理をしていると、しっかりと加熱ができているのか心配になる時があります。

ついついオーブンレンジの扉を開けて中を確認したくなってしまうかもしれませんが、それが生焼けの原因になりかねません。

扉を開けてしまえば、庫内の熱が逃げてしまい、温度が下がってしまいます。

そして、充分に加熱ができずに生焼けになってしまうのです。

ケーキやパウンドケーキ、シュークリームなどの場合は生自棄になるだけでなく、生地が固くなってしまったり、膨らまなくなってしまったりすることもあります。

オーブンレンジの中を綺麗にする

オーブンレンジの中が汚れていると、オーブンレンジのパワーを充分に発揮することが出来ません。

オーブンレンジの使用前と使用後は綺麗にしておくようにしましょう。

一見汚れていないように見えても食品が加熱によって沸騰したり、こぼれたりしていることがあります。

しつこい汚れには酢水やクエン酸、重曹などを使って洗うのがおすすめです。

ケーキ類は混ぜ方に注意

スポンジケーキ、パウンドケーキ、マドレーヌ、マフィン、カップケーキなどの類は小麦粉を入れた後は切るように混ぜ、混ぜ過ぎないようにすることが大切です。

練るように混ぜたり、混ぜ過ぎてしまったりすると、グルテンが形成され、粘りが出てしまいます。

生地に粘りが出ると、膨らみにくくなり、結果として熱が伝わりにくくなって生焼けの原因になってしまいます。

ケーキ類は中央を凹ませて焼く

ケーキ類は型に生地を流し込んだ後、表面をくぼませるようにへらなどで整えます。

中央部分が一番、熱が伝わりにくいので、凹ませて薄くしておき、生焼けを防ぐのです。

中央部分を凹ませてオーブンレンジにいれても加熱している間に膨らんで来るので全く問題はありません。

生焼けになってしまった場合の対処法

気を付けていたとしても、生焼けになってしまうことはあります。

しかし、料理の種類によってはリカバリーが可能なので、落ち込む必要はありません。

追加で加熱をする

一番簡単な方法です。

天板に再び食品を入れ、追加で加熱をします。

加熱をしやすくするために、ちゃんと焼けたか、生焼けではないかを確認するまでは食品を取り出した後もオーブンレンジの扉を閉めたままにしておきましょう。

そうすれば庫内が冷めず、余熱無しで加熱を再開することが出来ます。

焦げてしまいそうな時はアルミホイル

中央部分は生焼けだけれど、表面部分は十分に焼けていて、これ以上加熱をすると焦げてしまいそうだと言う時には表面にアルミホイルをかぶせるのがおすすめです。

アルミホイルをかぶせておくと焦げるのを予防することが出来ます。

少量ならばトースターの方が便利な時も

生焼けしているものが少量の場合はオーブンレンジよりもトースターの方が手早く再加熱することが出来る場合もあります。

トースターの方が庫内は狭いので、早く温まります。

揚げ物類が生焼けだった場合にもおすすめの方法です。

レンジ機能で温める

オーブンレンジの庫内が完全に冷めてしまっている場合に手早く再加熱をしたいのならばレンジ機能を使うのがおすすめです。

レンジ対応の容器に移し、少しずつ様子を見ながら加熱をします。

焦げにくいですが、パサつきやすいので、食品によってはラップで覆ったり、蓋をしたりするのがおすすめです。

ただし、オーブンレンジの内部がまだ高温の場合はレンジ機能を使うことが出来ないので注意が必要です。

まとめ

オーブンレンジで生焼け料理を頻発してしまうと、オーブンレンジに信用を置けなくなってしまいますし、自分の料理の腕にも自信をなくしてしまいがちです。

しかし、オーブンレンジにはクセがあります。

それを理解すると、生焼けは減っていくでしょう。

余熱を入れる、扉は手早く開け閉めするなども大切なポイントです。

そして、生焼けだった場合は再加熱をすればほぼ問題ありません。