注目度の高いRPAの株は買い時?損をする可能性もあるので注意!
多くの日本企業が導入を始めている『RPA』は、システムそのものだけではなく『株』まで注目を集めるようになりました。
RPAであれば、今後も株価は上昇していくので、今こそ買い時だと思っている方が多いのです。
しかし、この世に万能な株などは存在しないので、今後もRPAの株価が上昇する保証はありません。
そこで、RPAの株は本当に買い時なのか解説するので、みていきましょう。
RPAの株価に注目が集まる理由
RPAが、システムだけではなく株価まで注目を集めるようになりましたが、その理由について不思議に思う方は多いでしょう。
その理由が分からなければ、安心してRPAの株に手を出す事はできないと思うので、その理由について説明します。
日本に必要なシステム
RPAに注目が集っているのは『人口減少時代の日本』に対応できるシステムという事が、大きく関係しています。
この言葉は多くの所で使われていますが、実は半分正解で、半分間違いです。
なぜなら、RPAが人口減少に対応できるのは、オフィスの事務作業が多い企業だけになっているからです。
どういう事かと言えば、RPAというシステムはオフィス作業を自動化できるシステムになっていて、工場などの作業まで自動化できるシステムではありません(オフィス作業でも難しい仕事内容の場合には自動化できないので注意)。
そのような注意点はありますが、一部の企業にとっては、魅力的なシステムなので、多くの企業から注目されるようになりました。
期待されている株
日本企業が注目しているRPAなので、多くの企業が導入を始めています。
つまり、RPA産業は今後も成長が見込める分野という事です。
成長していく分野の株価が上昇していくのは常識とも言えるので、投資家たちの間でも、RPAは注目されるようになりました。
RPAの株価が上昇しすぎる前に買っておけば、高止まりした時に売ってしまおうと考えてしまう方が増えるのは、当然の事でしょう。
もしも、これから上昇していく株がないか探している場合には、RPAはおすすめの株です。
株が急落
上昇を続けているRPAの株価でしたが、下落する時もありました。
どのような株であったとしても、上昇する事もあれば、下落する事もあるので、この辺りは仕方のないところです。
しかし、上昇していくものと思っていたRPAの株価が下落した事により、本当にRPAの株は買い時なのか悩み始める投資家が増えてきたのも事実です。
依然としてRPAの株は、買い時と言える時期ですが、下落する可能性もあるので注意する必要があります。
株価が上下する理由
株の取引をしている方であれば、株価が上下する理由はよく分かるかと思いますが、これから株に手を出そうとする方は、株価が下落する理由について分からないでしょう。
そこで、株価が上下する理由について説明するので、確認してみて下さい。
買い手と売り手のバランス
株価が下落してしまうのは『買い手』と『売り手』のバランスが大きく関係しています。
これは、株だけではなくて、多くの商品でも同じ事が言えるのです。
例えば、買い手が多くいて売り手が少ない場合には、値段は高くなってしまいます。
なぜなら、値段が高くなっても売ってくれる所が少ないので、買い手は不満を抱いたとしても買ってくれる可能性が高いからです。
海水浴を思い出してもらえれば分かりやすいかと思いますが、ビーチの売店や自販機で、130円で販売されているジュースが150円で販売していても、多くの方が購入するでしょう。
それは、安く売っている所が、近くにないからです。
それは株でも同じ事が言えるので、株が上昇していく時は、買い手のほうが多くなっている状態です。
それとは逆に、株を買いたい人が少なくなってしまえば、株価を下げなければ買ってもらえなくなるので、株価が下がっていきます。
企業の業績
買い手と売り手のバランスがある事から、企業の株価が上昇していく時は、企業の業績が良い場合が挙げられます。
RPAは日本にとって必要なシステムと言われているので、今後も業績がよくなるだろうと思って、買い手が多い状態なので、今後も株価は上昇していく可能性は高いです。
そのため、一時的にRPAの株が下がったとしても、今のうちに買っておいたほうが得になる可能性は十分に高いと言えるでしょう。
企業の将来性
RPAは期待されている分野なのに、なぜ株価が下がってしまうのか不思議に思う方は多いかもしれません。
それは、他の業種で考えてみたら分かりやすいでしょう。
例えば、多くの日本人が好きな回転寿司で考えてみましょう。
日本人は寿司が好きなので、多くの回転寿司は好調です。
しかし、人気の高い回転寿司の業界であっても『スシロー』のように16ヶ月連続前年度超えの業績を記録しているお店がある一方で『くら寿司』は前年同月比6.2%減となりました(2019年時2月時点)。
実は、くら寿司は『バカッター』騒ぎがあって、ブランドイメージにキズがついてしまったという側面もあったので、同じ業界であっても不調になる銘柄は出てしまうものです。
それはRPAでも同じ事が言えて、様々なツールがあるので、人気の高いツールの株価は上昇していきますし、人気が少ないツールの株価は減少していく可能性が高いので気を付けて下さい。
RPAが活用されていく可能性
RPAの株価が、今後も上昇していくかは『人口減少』と『企業の動き』が大きく関わってきます。
それでは、株価が上昇する可能性について紹介するので、みていきましょう。
人口減少の対策
日本企業の多くが、RPAを導入しているのは、日本の人口が減少していく事により、新入社員の採用人数が減ってしまう可能性があるからです。
そのため、今後も日本の人口が減少していけば、RPAが活用されていく可能性は高いでしょう。
2019年の日本経済新聞の報道によれば、2017年に日本で生まれた子供の人数は94万6060人となり、過去最少を更新しました。
依然として人口減少に歯止めはかけられていないので、今後もRPAの株価が上昇していく可能性も高いです。
企業のコストカット
日本の人口が減少していっても、企業の取り組みが進まなければ、RPAが成長していく事は難しいです。
例えば、RPAを活用したいと思っても、企業に新しいシステムを導入する余裕がなかったら、RPAを導入する事は難しいです。
そのため、今後の日本の景気も大きく関係しているので、注意しなければいけません。
RPAの株価が下がる可能性
RPAの株価が上がる可能性もありますが、下がる可能性もあるので、その理由について詳しく紹介するので確認してみて下さい。
日本の移民政策
日本の人口が減少しても、RPAを導入すれば生き延びられる企業は出てきます。
しかし、政府・自治体・国民にとっては、人口減少は死活問題となります。
なぜなら、人口が減少してしまえば、納税者が減る事を意味するので、様々な所で悪影響を及ぼすからです。
そのため、一部の有識者たちは「政府は、今後移民政策を実行するかもしれない」と予想しているので、RPAが不要になる恐れもあるので、注意したほうが良いです。
RPAの必要性
RPAが必要と分かっている方たちが多くても、新しいシステムの導入に踏み切れない方が、経営者になっている場合には、RPAを導入しないで倒産していく可能性もあります。
さらに、今後はRPAよりも優れたシステムが登場する可能性もあり得るのです。
そのような事になれば、RPAの株価は暴落する可能性さえあるので、今後も上昇を続けていくのか、見極める事が重要です。
まとめ
RPAの株価は上昇を続けていますが、一部の銘柄では株価が下がっているので、注意する必要があります。
どのような業界であっても、株価が上がる所もあれば下がる所もあるので、RPAであれば大丈夫だとは思わないほうが良いです。
そのため、RPAの株に手を出す時は、RPAという事で選ばずに、信用できる銘柄を見極めるようにしましょう。