イラストの専門学校は行くだけ無駄?2chでは辛辣な意見もある
イラストレーターになるために、専門学校へ入学しようとしていたら、2chで専門学校を批判する書き込みを見てしまって、入学するべきか悩んでいないでしょうか。
実際に、2chでは「入学するだけ無駄」というニュアンスの書き込みが多いので、多くの方たちが悩んでしまうでしょう。
そこで、2chの書き込みが本当に正しいのか解説するので、参考にしてみて下さい。
2chにある書き込み
2chで、イラストの専門学校を批判する書き込みは様々なものがありますが、その中でも心配になってしまうのが、就職率・美大との違い・コストパフォーマンスでしょう。
これらの書き込みは信憑性が高いのか、検証してみるので、確認してみて下さい。
就職率の低さ
イラストの専門学校へ入学しても、イラストレーターになる事はできないという書き込みがありますが、これは半分正解で半分間違いと言えます。
なぜなら、専門学校を卒業してイラストレーターになれる方もいれば、なれない方もいるからです。
夢を叶えた方は、仕事で忙しいので2chに書き込み暇がない可能性が高いです。
それに引き換え、専門学校に入学したのに、夢を叶える事ができなくなって、その悔しさを2chで吐き出している方がいるので、あまり気にする所ではないでしょう。
美大と専門学校の違い
就職率の低さは、自分の努力で対処する事はできますが、美大と専門学校の違いについては注意しなければいけません。
なぜなら、専門学校よりも美大のほうが、レベルの高い生徒が多いので、イラストレーターになれる可能性が高いからです。
実は、美大に入学するためには、厳しい入試に合格する必要があるので、高いデッサン力が必要になります(入試ではデッサン力が必要になるので注意)。
それに引き換え、専門学校は、厳しい入試がないので、簡単に入学する事ができるのです。
コストパフォーマンス
学校にもよりますが、専門学校の場合には、2年の学習期間で200万円の学費が必要になるという書き込みがあります。
確かに、2年で200万円も必要になる学校が多いのは事実なので、経済的に余裕がない方は注意したほうが良いです。
ただし、専門学校と言っても、平日の昼間に学ぶ『昼間部』もあれば、夕方から学ぶ『夜間部』もあります。
昼間部の場合には、学習時間が長くなるので学費が高くなりますが、夜間部は学習時間が短くなっている事から学費が安い所もあるのです。
さらに『通信講座』を用意している所であれば、学費が安くなっているだけではなく、通学費をカットする事もできます。
イラスト専門学校の就職率
イラスト専門学校に入学する際には、就職率について、いくつか抑えておくべきポイントがあります。
そのポイントさえ抑えておけば、イラストレーターになる事も夢ではないので詳しく解説しましょう。
就職率の注意点
専門学校によって『就職率100%』とPRしている所があります。
100%と聞いたら、安心して入学したくなるかもしれませんが、この言葉には少し注意しなければいけません。
なぜなら、この就職率には『イラスト関連の職業』が関係していないものまで含まれているケースもあるからです。
例えば、イラスト関連の専門学校を卒業して、全く関係のない一般企業に入社した場合でも、就職した事に変わりはないので就職率が低くなる事がありません。
さらに、2013年に就職率100%を達成したとしても、その後に就職率100%達成していない状態でも、就職率100%とPRしているかもしれないのです。
そのため、就職率100%とPRしていたとしても油断しないようにして下さい。
学校による違い
同じイラスト関連の専門学校でも、就職率が高い学校もあれば、低い学校もあります。
なぜ、このような違いが出てしまうのかと言えば、設備の充実度・講師の実力・就職サポートなどに違いがあるからです。
そのため、専門学校へ入学するためには、学校のHPを見たり、オープンキャンパスに参加したりして、就職率が高そうな学校を見つける事が重要です。
就職サポート
就職率の高い専門学校では、しっかりとした就職サポートシステムを採用している所があります。
そのシステムとは、担当者が生徒一人ひとりと面談をして、就職活動で悩んでいる事について相談にのってくれるので、初めての就職活動でもあまり不安を抱かないで済むのです。
さらに『ポートフォリオ』を作成する方法について指導している学校もあるのです。
ポートフォリオとは作品集の事で、就職活動をする際には、自分の実力をアピールする事ができます。
美大と専門学校のメリット
美大と専門学校では大きな違いがあるので、2chの書き込みが当てはまっている事もあります。
それでは、両校のメリットについて紹介するので、参考にしてみて下さい。
美大のメリット
美大を卒業した場合には、デッサン力や画力が高い人物という評価を受ける事ができるので、就職活動を有利に進める事が可能です。
在学中に講師になる資格を取得する事ができれば、絵画に関連する学校で講師を勤めながら、画家またはイラストレーターを続ける事ができるので、美大には多くのメリットがあります。
ただし、非常勤講師になった場合には、あまり収入が高くないので、生活苦に陥る可能性もあるので、注意して下さい。
専門学校のメリット
専門学校は、画力が低い方でも入学できるので、就職率は美大ほど高くない所が多いのですが、専門的なスキルを習得する事ができます。
美大の場合には、古典技法やデッサンなどを学ぶ事になるので、アナログ関連のイラストを作成する事はできますが、最新のデジタル関連についてはあまり学べないというデメリットもあるのです。
そのような事を考えたら、最新のデジタル関連のイラストを制作したい場合には、専門学校のほうがおすすめです。
専門学校のコストパフォーマンス
専門学校の学費は高くなっていますが、その学費に見合うほどの価値がある所は多いです。
それでは、学費に見合う価値とは、どのようなものか紹介するので、みていきましょう。
設備の充実度
専門学校は設備が充実している所が多くて、Macルーム・パソコン・ペンタブ・デッサン室・画材などを用意している所があります。
実際に、日本のデザイン業界では、WindowsよりもMacが使われている所が多いので、Macを多く用意しているMacルームがある所は学んでみる価値があります。
さらに、ペンタブや画材などを用意している所であれば、効率的にイラストを制作する事ができるので、学習期間が短かったとしても、学費に見合うほどの価値はあるでしょう。
高いスキルを習得
設備だけでは、200万円もの学費を払う必要があるのだろうかと思ったかもしれません。
ところが、専門学校では優秀な講師が的確な指導をしてくれるので、短期間で高いスキルを習得する事ができます。
高いスキルを習得できなければ、イラストレーターになる事は難しいですし、仮になれたとしても長い時間をかける事になってしまいます。
そのような事を考えたら、高いスキルを習得できるのは、専門学校の大きなメリットと言えるでしょう。
まとめ
2chで書かれている内容は、間違っていない事は多いのですが、それに対処する事はできます。
実際に、専門学校を卒業した事によって、イラストレーターになる方は多くいます。
ただし、入学するべき学校を誤ってしまえば、イラストに関連する職業に就けないかもしれないので、注意して下さい。
2chの書き込みが、どうしても気になってしまう方は、まずは専門学校のオープンキャンパスに参加してみて、本当に学ぶべきか価値があるのか確かめてみましょう。