液タブの候補はWacomだけじゃない!代表的な中華液タブもチェック!
お絵描き用のタブレットを手がけるメーカーといえばWacomが思い浮かぶかもしれません。
板タブから液タブまで業界の一線を走るメーカーなので、ある意味独走状態ともいえるでしょう。
ですが近年では続々と有力な候補が液タブ界隈に現れるようになりました。
今回はWacomやWacom以外の製品についてチェックしていきましょう。
業界の標準「Wacom Cintiq Pro 24」
長い間お絵描き用タブレットを手がけてきたWacomが誇る液タブが「Wacom Cintiq Pro」シリーズです。
中でも「Wacom Cintiq Pro 24」は正に世界レベルの性能を誇っており、4Kでの表示にも対応しています。
最大表示解像度は3840 x 2160、最大表示色は10億7,374万色と液タブの中でも最高レベルの機種といえるでしょう。
何よりWacomという企業がサポートにつくという点は大きく万が一の場合に頼ることができます。
特に仕事で絵を描く方の場合、液タブ由来のトラブルは避けたいところなのでこの点は頼もしいところです。
またユーザー数が多いため情報が見つかりやすいというのも大きなメリットとなります。
「Wacom Cintiq Pro 24」には2機種が存在し、1つはペンモデルの「DTK-2420/K0」で価格は257,040円。
もう1つはマルチタッチに対応した「DTH-2420/K0」で価格は311,040円。
この価格をみると「ああやっぱ高いよなぁ。手出せる価格じゃないよね液タブって」と思われるかもしれません。
安い価格といってもより小さい機種の「Cintiq 13HD」でも88,560円はしてしまいます。
価格がネックとなるWacom製品
Wacomの液タブは当然のように強気の価格で販売されています。
それを見て「液タブは高いもの」という概念が浸透するのは当たり前の事なのかもしれません。
確かに液タブには様々な技術が詰め込まれていますし繊細な機器なので高価であることも納得できるものです。
ですがもしもっと安い液タブが存在したとしたら「液タブは高いもの」という概念は崩れていくでしょう。
そして近年、次第にそんな液タブが登場するようになってきたのです。
中華製液タブの攻勢
新たな液タブの波は日本国内ではなく中国からもたらされるようになりました。
こうした液タブは「中華液タブ」と呼ばれるようになり、新たな液タブの選択肢になりつつあります。
最早Wacomだけが候補ではなくなっているのです。
中華液タブの性能はWacomのものよりは落ちますが、それでも十分に実用可能ですし人によっては遜色なく使っていけるでしょう。
そして注目すべきはその価格で、かなり安い予算で手に入れることができる形です。
これまで液タブの値段を見てはため息をついていた方こそチェックしておきたい製品群が広がっています。
保証していないメーカーもあり
中華液タブの大きな弱点としては完璧な保証を期待することができないという点です。
Wacomの場合は日本企業でかつ保証もしっかりとしてくれるものですが、中華液タブの生産国は中国ですしそもそも保証が判然としない製品も存在しています。
そのためもし不具合が起きたとき、難しい状況に追い込まれるかもしれません。
この点はよく考えるべき点といえるでしょう。
ただ単純に「保証があるからWacom」と考えるのもよいのですが、そもそもそんなに保証サービスを使う機会が今まであったのか振り返ってみるのも良いかもしれません。
保証の有無よりも価格の安さを重視するのであれば中華液タブは容易に購入候補に上がるはずです。
そんな保証に不安のある中華液タブですが、サポートに力を入れているメーカーも存在します。
これまでWacomを基準に考えていた方はまずこのメーカーに目を向けてみると良いでしょう。
10万円を切る「HUION GT-221」
中華液タブの代表的存在HUIONが手がける「GT-221」は21.5インチを誇るサイズの液タブです。
先述した「Wacom Cintiq Pro 24」はサイズが24インチで約26万円と約31万円となる製品でしたが「GT-221」は21.5インチで10万円を切る価格となっています。
Amazonの価格では99,199円が参考価格となっており、セール時にはもっと安い価格で購入することができるかもしれません。
しかもHUIONは中華液タブのメーカーには珍しく保証が整っているため、保証の有無を気にする方にとって良い選択肢となるでしょう。
性能自体も申し分なく満足して使っていけるはずです。
しかし21.5インチというサイズで10万円を切る価格を実現できるというのは驚異的としかいえません。
これまでWacomの製品しか目にしてこなかった方にとっては驚きの価格として映るはずです。
店頭で試す機会がほとんどない
中華液タブとWacomの液タブの違いとして挙げられるのがこの「試す機会の有無」です。
一般的に家電量販店ではWacom製の液タブが展示されているものですが、HUIONを始めとした中華液タブの展示はまずされていません。
もし今後日本国内でのシェアを伸ばすことができれば何か動きがあるかもしれませんが、現状ではいまだ実機に触れる機会はまずほぼ無いと考えてよいでしょう。
ありえる機会としては友人や知人に触らせてもらうぐらいですが、なかなか難しいものです。
スペックを問い合わせてみたり、実際に使用している映像をみたりして使用感を探るしかありません。
とにかく価格を抑えたいなら「XP-PEN Artist 22EPro」
この製品は22インチの中華液タブです。
22インチ液晶の液タブといったらまず10万は超えるどころか20万、30万しても何もおかしくありません。
ですが「XP-PEN Artist 22EPro」の価格は何と59,625円。
繰り返しになりますが22インチの液タブが59,625円で販売されているのです。
正直なところ、あまりにも安すぎて不安を覚えるかもしれません。
Wacom製品との価格の乖離が大きすぎます。
ではこの製品には何か欠陥があるのかというとそんなわけでもないのです。
唯一不安なところといえばサポートの有無ですがきちんとカスタマーサービスが存在していたりします。
また修理センターも存在し、宅配便で送れば修理してくれるとのこと。
とりあえずこの製品は候補に入れておいて良いでしょう。
おすすめはXP-PENの製品
これまで見てきた中で最もおすすめしたいのが最後に紹介したXP-PENの製品です。
なぜならとにかく安いからで、性能よりもとにかく安いという点に尽きます。
10.1インチの液タブも3万円を割りますし板タブも約6千円で買えてしまうほど安いのです。
これまで価格がネックになって液タブに手が出せなかった方はXP-PENを検討してみて下さい。
決して手に入れることが不可能ではない価格設定がされているので、液タブがより身近なデバイスのように思えるかもしれません。
まとめ
Wacomと中華液タブの液タブについてチェックしてきました。
Wacom製のものは価格が高いものの性能やサポートは高レベルなものとなっています。
それに比べ中華液タブは価格を押さえ、かつある程度の性能とサポートを有している形です。
そして何よりXP-PENの製品は格段に安価で十分な性能を備えています。
液タブを手に入れる際には中華液タブも候補に入れてみて下さい。