Wacom Cintiq Pro 13は価格に見合うほど高機能な液タブ
液タブは、デジタルのイラストを製作している方たちの間で注目されている周辺機器ですが、値段が高額になっている事がネックでした。
所が、最近では50,000円前後で販売される機種が多くなったので、高額な機種が多いWacomの液タブを選ばない方が増えてきました。
しかしWacomの液タブ『Wacom Cintiq Pro 13』は価格に見合うほどの機能が搭載されているのです。
そこで、これから液タブを購入しようと考えている方のために、本製品について紹介するので、参考にしてみて下さい。
Wacom Cintiq Pro 13の注目点
高機能になっている本製品には、注目すべきポイントが4つあって、それが、サイズ・8192レベル・IPS方式・傾き検出レベルなどです。
液タブを利用した事がない方には、分からない名前が多いと思うので、この4つのポイントについて詳しく紹介しましょう。
コンパクトなサイズ
液タブは液晶を搭載しているペンタブなので、液晶を採用していない板タブとは違って、ペンタブ本体にイラストが映し出されます。
そのため、液タブを購入する際には、多くの方が大型サイズの液タブを購入しようと考えています。
実際にWacomの液タブには、27インチもの大型サイズの液タブがあるので、イラストが見やすくなっているのです。
しかし大型サイズの液タブを設置するには、広めのパソコンデスクを用意する必要があるので、注意しなければいけません。
所が本製品は、13インチしかないので、それほど広くないパソコンデスクでも設置しやすくなっています。
そのため、狭いパソコンデスクを持っている方でも、利用しやすくなっています。
8192レベル
液タブを選ぶ際に、重要になる機能が『筆圧レベル』です。
この筆圧レベルとは、専用ペンにかける力加減によって、線や色の太さを変える事ができる機能です。
そのため、筆圧レベルが高い液タブを利用すれば、線や色の太さの幅を広げる事ができます。
そして本製品の筆圧機能は『8192レベル』もあるので、線や色の幅が広くなっています。
そのため、キャラクターの境界線を描く際に、太くなっている線や細くなっている線を描き分ける事ができるのです。
IPS方式
家電製品の中には、多くの商品で液晶が採用されています。
この液晶には様々なタイプがあって、TN方式・VA方式・IPS方式などがあるのです。
TN方式やVA方式は低コストになっているので、品質より価格を優先している方には魅力的な液晶になります。
その代わりIPS方式は、高額になる代わりに『視野角』が広くなっているのです。
実際に視野角が広ければ、違う角度から見ても、同じ色彩に見えます。
本製品はIPS方式を採用しているので、少し違う角度から見ても、同じような色彩で見えます。
傾き検出レベル
低価格な液タブを利用している方たちの中には、専用ペンを垂直に当てなくては線がズレてしまうケースがあります。
このような液タブを利用していれば、効率良くイラストを製作できないので、注意しなければいけません。
そこで本製品には『傾き検出レベル』が高くなっていて、専用ペンを傾けた状態でも、その傾きに応じてイラストを製作できるようになっているのです。
そのため、効率よくイラストを製作したい方には、傾き検出レベルが高くなっている本製品はおすすめです。
Clip Studioを活用
Wacomは高額な機種が多くても、デジタルのイラストを製作できるソフト『Clip Studio』を利用できるというメリットがあります。
実際にClip Studioに対応できない液タブもあるので、高額になっていても、本製品を利用する価値があります。
そこでClip Studioには、どのような機能が搭載されているのか紹介するので、見ていきましょう。
着色機能
デジタルのイラストを製作した事がない方が、戸惑ってしまうポイントとして『着色』が挙げられます。
例えば、アナログのイラストの場合は着色しようとしたら、筆を置いている場所だけ着色できます。
しかしデジタルのイラストは、線の内側だけ着色できるようになっているのです(アナログと同じように着色できる方法もあります)。
そのため、線が途切れている場所があれば、色がハミ出てしまうので注意しなければいけません。
そこでClip Studioは『隙間閉じ』という機能を搭載する事によって、線が途切れていても、色がハミ出ないようになっています。
3Dデッサン人形
デジタルのイラストでキャラクターを描こうと思っても、モデルさんがいなければ上手く描けない方もいるでしょう。
そのような時にはClip Studioの『3Dデッサン人形』を活用する方法がおすすめです。
この3Dデッサン人形は、3Dになっているキャラクターに自由なポーズをつけられるので、キャラクターを描く際の見本になります。
さらに3Dデッサン人形には、光源を当てる事もできるので、キャラクターを描く際の陰影の見本にもなるのです。
注意すべきポイント
本製品は魅力的なポイントが多い液タブですが、残念ながら注意すべきポイントもあります。
そこで本製品を購入してから後悔する事がないように、どのような所を注意すればいいのか説明するので、確認してみて下さい。
作業領域の狭さ
本製品はコンパクトなサイズになっているので、パソコンデスクに設置しやすくなっていますが『作業領域』が狭くなっているので、注意しなければいけません。
この作業領域とは、専用ペンが反応できるエリアの事で、イラストを製作する際には重要なポイントです。
実際に作業領域が広くなっている液タブであれば、左から右へ勢いよく線を引けるので、力強い線を描く事ができます。
しかし本製品のように作業領域が狭くなっていたら、勢いの良い線を描く事が難しいですし、細かい所を描く際にはイラストを拡大しなければいけません。
そのため、細密描写をしたい方は注意して下さい。
高額な液タブ
本製品はWacomの液タブという事もあって、高額な値段になっていて、Amazonでは送料無料で税込価格114,616円もするのです(2018年2月3日時点)。
そのため、値段の安い液タブに比べれば、2倍以上の値段になっているのです。
そのような事を考えたら、今まで紹介した機能にあまり満足できない方は、高額になっている本製品を購入するべきか慎重に検討して下さい。
利用者たちの満足度
本製品は高機能になっていても、あなたが思っていた以上に値段が高額になっていて、購入するべきか戸惑ってしまったかもしれません。
そこで本製品を利用している方たちの満足度を紹介するので、この液タブを購入するべきか、参考にしてみて下さい。
好意的な口コミ
本製品を利用している方たちの中には、専用ペンの反応が良い所を気に入っている方がいました。
実際に専用ペンの反応が悪い液タブは多くあるので、その反応がよくなっているのは本製品の大きな魅力です。
さらに本製品の解像度は1920×1080になっている事から、美しい色彩を映し出せて満足している方もいました。
そのため、本製品を利用していたら、創作意欲をかきたてられるので、イラスト製作に集中しやすくなっています。
否定的な口コミ
本製品は13インチしかないので、作業領域が狭くなっている事について、不満を抱いている方がいました。
実際に低価格な液タブでも、13インチより大きくなっている機種は多く販売されているので、大きさにこだわる方は注意して下さい。
さらに板タブを利用している方が、本製品を利用しようとしたら、操作方法に慣れなくて不便に感じてしまうケースもありました。
実際に板タブと液タブでは環境が大きく異なっているので、気を付けたほうが良いです。
まとめ
本製品は高額な値段で販売されている液タブなので、購入するべきか悩んでしまう方は多いかもしれません。
しかし低価格な液タブを購入しても、専用ペンの反応が悪ければ、イラストを完了させるまで時間をかけてしまいます。
そのため趣味でイラストを製作する方であれば問題はないかもしれませんが、仕事でイラストを製作している方は高機能な本製品を購入する価値があります。