毎朝、目覚まし時計の大音量で目覚めるのはストレスになっていないだろうか

目覚まし時計

仕事や学校に遅刻しないために、朝の時間帯に目覚まし時計は欠かせないアイテムとなっている人も多いかなと思います。

でも本来は睡眠中に耳に入ってくる騒音というのは、生命の危険を知らせる不穏な警告であるわけですよね。

音で目覚めるというのは、それ自体がストレスになってしまう可能性が高いんです。

何かもっと無理なく目覚める方法があれば、それに越した事はないですよね。




起きるきっかけは音だけなのか?

きちんと規則正しい生活サイクルで日常を過ごしていますという人であれば、もしかしたら目覚まし時計なんか無くても、自然と起きるべき時間に目が覚めて気持ちのいい朝を迎えられるのかもしれません。

自己管理がそこまで徹底していれば怖いもの無しですよね。

しかし、大抵の場合はスケジュールの調整が上手くいかない時があったり、夜遅くに急用が出来てしまったり、夜更かしをしてしまったり、思うようなペースで生活できている人の方が少ないのが現実なのではないでしょうか。

そうなるとやっぱり目覚まし時計というのは、手放せない必需品という事になってくるわけです。

目覚まし時計に頼らざるを得ないとはいえ、朝の時間帯に鳴るあの時計のアラームには、いい印象を持っている人は少数派であると思われるので、なかなかに悩ましいところではあるのです。

バイブレーションという選択

 何か快適に目覚める方法がないかと考えていた時にふと思い出したのが、以前に聴覚障害者の方がバイブレーション機能のある目覚まし時計を利用していた光景です。

音で起きるという選択肢が無い場合に、アラームというのはまったく意味をなさないわけですから、当然別の方法でアプローチする必要があるわけです。

バイブレーション、つまりまるで携帯電話の着信のように、音だけではなく振動で時間を知らせる方法というのがあったわけですね。

そうなんです、やり方は音を鳴らすばかりではない、そういう視点で探してみると、目覚まし時計というのは実に様々な種類が存在するんです。

光という選択

 もちろんバイブレーション機能も選択肢のひとつですが、ここでおすすめしておきたいのは「光で目覚めるタイプ」の目覚まし時計です。

従来型のアラーム音で目覚めるという手段はいわゆるトラブルやアクシデントを想起させて脳に緊急事態を認識させる力技であるのに対し、光で目覚めるという方法は夜から朝に徐々に変化していく光景を再現して体内時計に訴えかけていく形になります。

つまり平穏な日常の中で体への負担なく起床できる、理想的な目覚め方に近いスタイルと言えます。

日の出の訪れを疑似体験する事で、自然と目が開くというのが光で起きる目覚ましライトの特徴となります。




セロトニンで幸福に目覚める

人間が光を浴びたり運動したりするとセロトニンという覚醒物質が分泌されます。

このセロトニンがいわゆる睡眠からの目覚めに有効に作用します。

セロトニンというのは幸せホルモンとも呼ばれている物質で、気分をポジティブに前向きにする効果があり、うつ病等の精神病の改善にも有効であるとされています。

この効果というのはストレスとして認識しがちな目覚まし時計のアラーム音と比較すると対照的です。

イヤイヤ仕方なく起床するのではなく、一日のはじまりをロケットスタートできるヒントがこのセロトニンにあるわけですね。

光の強さ

 光で目覚めると一言で表現しても、具体的にどのくらいの光量があれば目覚められるかという目安が必要になってくるかと思います。

セロトニンの分泌を促すには、最低でも2,500ルクス(lux、照度の単位)が必要と言われているので、目覚ましライトを購入する場合にはどのくらいの光量があるのか製品のスペックを前もって確認しておく事が大切になってきます。

形やサイズは?

 光で目覚めるからには、照明自体のサイズや形も重要になってきます。

この点に関しては、音が届けば良かったアラームの目覚まし時計と比べると、若干不便な点があるかもしれません。

自分自身の寝室に置く場合を想定して目覚まし時計を選択する事が必要となります。

たとえばベッドで寝ているのか、和室に布団を敷いて寝ているのかによって、設置できる場所も異なってくるからです。

また、目覚めるのに充分な光を照射する為には、アラーム型によくある乾電池式ではなくコンセントからの給電が必要な構造のものがほとんどとなります。

部屋の構造や寝具の周辺を充分に考慮した上で導入する事になります。

もっとも電池式であった場合には、電池切れで時計が止まってしまってうっかり寝坊して遅刻なんていう悲劇が起こる可能性もあります。

コンセントからの給電式が一概にデメリットであるとは言い切れない部分もあります。

電池交換というのは定期的に必要になってきますし、なかなか忘れてしまう事も多かったりしますからね。

必要な機能を見極める

気になる目覚ましライトの購入価格帯、いわゆる相場というものですが、安いものだと2,000円前後で高いものだと30,000から40,000円のものまで存在します。

目覚ましライトと言っても、高機能なものであればFMラジオやスヌーズ機能、湿度計等の付属機能が充実しているので、シンプルなものを選択すれば購入価格は低く抑える事が可能となります。

光源がLEDのものを購入すれば、長く使えて消費電力も節約できるので、ランニングコストも経済的であるといえるでしょう。

自分に合った光を手に入れる

目覚ましライトでひとつポイントとなる話題として、調光機能というものがあります。

いわゆる光の強さを調節できる仕組みですね。

たとえば眩しすぎるなと感じたら弱くしたり、光が弱くて起きられないなと感じたら強くしたりする事が可能なわけです。

商品によっては、目覚める設定時間に向けて徐々に少しずつ照明が強くなっていくフェードイン機能が備わっているものもあります。

快適に利用するためには、自分に合った光の量をみつけるのが近道かもしれません。

他人を巻き込まない起床

目覚ましライトの利点としてもっとも素晴らしいところをあげておくと「近くにいる他人に迷惑をかけない」というところです。

アラーム音が鳴るタイプの目覚まし時計だと、どうしても起きる必要のない家族や同居人、壁一枚隔てたアパートの隣人にも聞こえてしまう場合があるんですね。

これは音が鳴る系の目覚ましを使っている場合の避けられない弱点だと言えます。

目覚まし時計がきっかけで同居人やご近所さんとの不和が生まれるなんて、もしもそんな展開になったら残念すぎます。

とくに目覚まし時計なんていう日常的に使用するアイテムとなると、ジワジワとその影響が蓄積しかねません。

ピンポイントで効果発揮

 たとえば事情があって深夜3時に起きなければならないというケースで、アラーム型の目覚ましを仕掛けたら、周囲の人も起こしてしまう可能性がかなり高くなります。

たとえ本人には必要なアラームであっても、関係無い人にとってはそんなものはただの騒音でしかないですからね。

それに対して照明型の目覚ましであれば、少なくとも別の部屋にいる人を起こしてしまうリスクというのは無くなります。

同じ部屋にいる人であっても、角度や寝る位置を工夫すれば特定の人間だけを起床させるという事は充分に可能となります。

使う時間帯を気にすることなく、自分自身だけをピンポイントで起床させる事が実現できるのは、目覚ましライト特有のメリットであると言えるでしょう。

まとめ

どんな形で一日をスタートするかは人それぞれ違ったスタイルがあるのかなと感じます。

できる事ならばより心地良い始まりを迎えて欲しいという思いがあります。

選択肢のひとつとして、光で起床する目覚ましライトというのが生活を豊かにする可能性が多いにあるのではないかなと、そのように感じます。

朝が辛い…という方はぜひこの機会に目覚まし時計を再検討してみる事をおすすめします。






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