バリカンで犬の足裏を手入れするコツは?失敗しないためのポイント8選
バリカンには、普通の人間用だけでなく、ペット用の製品もあります。
それをうまく使えば、自宅で簡単に犬のトリミングができます。
ただし、足裏のカットには少し注意が必要です。
足裏のような細かい部分をカットするときは、気をつけて作業しないと、怪我をさせることがあります。
では、失敗を防ぐためのポイントを紹介していきましょう。
必ず犬用を使う
犬の足裏に使うバリカンなら、人間用のものではなく、きちんと犬用の製品を選ぶことが大切です。
通常のバリカンは、犬を警戒させるような大きな音を出してしまいます。
そうなると、安全にカットすることができません。
犬が怯えて暴れたりすれば、いくら気をつけていても、肉球を傷つけてしまう可能性があります。
怪我を防ぐなら、なるべく音の小さいタイプを選び、犬にストレスを与えないようにすべきです。
そのためには、犬用のバリカンを用意しておきましょう。
犬用は音が小さくなっているため、あまり怯えるようなことはなく、すんなりとカットできます。
毛が絡みにくい
人間用のバリカンを強引に使うと、なかなかうまく刈れず、困ってしまうことがあります。
犬の毛と人間用のバリカンは相性が悪いため、絡まりやすくなってしまうのです。
途中ですぐ絡まるようだと、スムーズな作業を妨げてしまいます。
そうした失敗を避けるためにも、犬のトリミングには必ず犬用を使ってください。
犬の毛を刈ることを想定して設計された製品なら、刈りにくくなるようなことはありません。
毛の絡まりが軽減され、サクサクと作業を進めることができます。
汚れに注意
犬の体は毎日洗うわけではないため、付着する汚れやゴミなども人間よりは多いものです。
特に足裏は汚れやすい部分なので、普段から使っているバリカンを兼用にするのはやめてください。
人間用と犬用でしっかり使い分けるようにすれば、衛生面で問題が発生することはありません。
音に慣れさせる
犬用のバリカンなら大きな音は出ませんが、それでも警戒してしまうようなら、無理に刈ってはいけません。
どうしても犬が怖がってしまうときは、まず慣れさせることから始めてください。
音に慣れてしまえば、怯えて暴れるようなことはなく、安全に足裏の毛をカットできます。
届かない場所で鳴らす
音に慣れさせるためには、犬が触れないような少し離れた場所を探して、しばらくスイッチを入れたままにしておきましょう。
バリカンの音が聞こえている環境に慣れてしまえば、だんだん警戒心が薄れていきます。
音を聞かせながら様子を見て、十分に落ち着いたタイミングで作業を始めてください。
この方法だと、暴れて怪我をすることはなくなります。
おやつとセットで
音に対する警戒心を和らげるためには、犬が嬉しくなる要素をプラスする方法もおすすめです。
おやつとバリカンの音をセットで聴かせるようにすると、より慣れやすくなります。
これは、「バリカンの音=よいこと」という刷り込みができるためです。
ただ音だけ聞かせるより高い効果が期待できるので、ぜひ試してみてください。
1人で無理をしない
いくら音に慣れた犬でも、全ての作業が終わるまで、まったく動かないでじっとしていられるわけではありません。
ふいに動いてしまう可能性も十分にあるので、体をしっかり支えておいてください。
きちんと足を押さえてから作業を始めれば、急な動きで手元が狂うようなことはなくなります。
そのとき、1人で押さえておくのが難しい場合は、誰かの手を借りるようにしましょう。
1人では難しいことでも、2人がかりなら難易度は低くなります。
強引な作業で怪我をさせないためにも、無理のない方法で行うことが大切です。
強く押さえすぎない
しっかり押さえることは、怪我を防ぐための重要なポイントですが、力の入れすぎはよくありません。
強い力で押さえようとすると、犬が嫌がってしまい、余計に暴れるようになります。
せっかく音に慣らしても、それでは怪我を防ぐことはできません。
押さえるなら、あくまでも優しく、力を入れすぎないように押さえてください。
それなら怯えたりしないので、大きな動きも少なくなり、すんなりカットすることができます。
高く持ち上げない
足裏をカットするときは、作業しやすくなるように、少し持ち上げておく必要があります。
ただし、そのときは高さに注意してください。
足を高く上げすぎると、関節に大きな負担がかかり、関節炎を引き起こす可能性があるのです。
それを防ぐためには、急な角度を避けるようにしましょう。
足を後ろに蹴り上げたときのような適度な角度にとどめておけば、関節へのダメージを防ぐことができます。
毛を整える
犬のトリミングをするときは、いきなり始めるのではなく、まずは毛の流れを整えましょう。
これから刈り取ってしまうものなので、流れを無視してしまうこともありますが、それは間違いです。
毛が乱れているようだと、絡まりやすくなってしまうため、なかなかスムーズに刈ることができません。
これは、足裏の毛であっても同じことです。
必要以上にこだわる必要はありませんが、あまり乱れているときは、軽く流れを整えてみてください。
そうすることで、初心者でも失敗を減らすことができます。
刃を立てない
犬の足にバリカンを当てるときは、刃の角度が重要になります。
刃が立った状態で刈ろうとすると、毛ではない部分まで切れてしまうことがあるのです。
怪我を防ぐなら、刃を立てるような当て方はしないでください。
皮膚に対して平行になるように当てると、肉球を傷つけたりせず、毛だけをカットすることができます。
強く押し当てない
バリカンの刃をきちんと立てていても、力加減によっては、皮膚や肉球にまでダメージを与えることがあります。
確実に怪我を防ぐなら、強い力でぐいぐい押しつけるようなことはしないでください。
強く押しつけても切れ味がよくなるわけではないので、乱暴な方法で刈ろうとするのはやめましょう。
優しく当てていれば、余計な部分まで切ったりせず、狙った毛の部分だけを刈り取ることができます。
ゆっくり動かす
足裏の毛をカットするときは、手を動かすスピードにも注意しておきましょう。
スピードが速すぎると、ミスが多くなります。
刃の角度や力の入れ方などに気をつけていても、そのような方法では怪我を防げなくなってしまいます。
誤って肉球を傷つけないためには、なるべくゆっくり動かすことが大切です。
スピードを抑えて慎重に進めていけば、間違いを減らすことができます。
そのため、時間がないときなどは、無理に始めたりしないでください。
短い時間で終わらせようとすると、焦って失敗することも多くなります。
余裕のあるタイミングを選び、落ち着いて慎重にカットしていきましょう。
使い終わったら洗う
犬のトリミングをするなら、最後の手入れまでしっかり行うようにしてください。
すでに説明したように、犬は毎日入浴しないので、それなりに汚れがたまっています。
足裏なら特に汚れやすいので、使い終わったらきれいに洗い、清潔な状態にしておきましょう。
これは、失敗を防ぐためにも大切なことです。
手入れをこまめに行っていれば、汚れによる刃の錆びを防ぐことができます。
すると、切れ味が落ちにくくなるため、いつでもスムーズに刈れるようになるのです。
切れ味が悪いと、強く押しつけて失敗することも多いので、洗わずに放置するのはよくありません。
必ず洗い、きれいな状態で保管しておきましょう。
まとめ
バリカンで犬の足裏をカットするなら、ここで紹介したコツをしっかり押さえておきましょう。
横着して人間用を使ったり、刃を適当に当てたりすると、失敗しやすくなります。
皮膚や肉球を傷つけないためには、注意点をしっかり守り、正しい方法で刈るようにしてください。
それができれば、トリミングサロンを利用する必要がなくなり、お金を節約することができます。