植木用バリカンを長く使うためのメンテナンス方法とは?
植木用バリカンは、使用時のメンテナンスが非常に重要になってきます。何もせずに放置してしまうと、簡単に刃などが劣化してしまいます。すると刃の交換が必要になり、余計な出費もしなければいけなくなります。そこで今回は、植木用バリカンのメンテナンス方法を紹介していきます。
植木用バリカンに油を差そう
植木用バリカンを使用する場合、こまめな手入れが非常に重要になってきます。髪を切るバリカンでは、使用前や使用後に油を差したりしますが、植木用バリカンの場合は使用中にも油を差す必要があります。
作業開始前
植木用バリカンを使用する前には、油を差す必要があります。この時には、ブレード部分に油を差し、余分な油をふき取ります。油を差すことにより、使用時に刃同士の滑りが良くなるので、スムーズに動くようになります。それにより葉などを切る際に摩擦などの邪魔になる力が働きにくくなるので、効率よく使うことができます。メンテナンスをしている人の中には、前回の使用後に油を差しているという人もいるでしょう。ですがより長く使用したり、効率よく使用するということを考えると、使用前にも油を差すことが重要になってきます。
作業中
植木用バリカンを使用するときには、使用中に1時間おきに油を差すことが推奨されています。使用前に油を差した場合、不要だと思う人もいることでしょう。ですが植木用バリカンは使用していく中で油の効果がなくなっていってしまいます。そのため、使用していると少しずつ切れ味が落ちて行ってしまうのです。高い切れ味を保つためにも、作業中の油の補充が重要になってくるのです。なお、使用中の油差しについては、植木用バリカンが熱を持っていたり、誤ってスイッチを入れてしまい、ケガをしてしまうという事故も起きています。必ず完全に電源を落とし、安全を確保してから行うようにしてください。
作業後
植木用バリカンの油差しでは、作業後が最も重要といっても過言ではないです。これまで紹介したような作業前や作業中は、どちらかといえば作業をしやすくするためという部分が大きいです。ですが作業後のメンテナンスに関しては、刃のサビなどを避け、その後もしっかりと使うことができるようにするためのものになります。そのため、手順もより細かいものとなっています。まずは表面の汚れを落とします。汚れを落とすのには、固めのブラシなどを使い、表面を掃くようにしましょう。それが終わったら、表面を布でよく拭き取ります。その後機械油などの粘度の低目の油をまんべんなく塗りましょう。スプレーなどの油を使っても大丈夫です。余分な油はすべて布などで拭き取ってください。それらがすべて終われば、メンテナンスは完了です。ブレードカバーを取り付け、保管してください。
植木用バリカンのヤニを取り除こう
続いて紹介するメンテナンス方法は、バリカンについてしまうヤニを取り除くことです。こちらに関しても、植木用バリカンを長く使い続けるためには非常の重要なポイントになります。植木用バリカンのメンテナンスをする場合、油だけを意識するという人もいますが、こちらもきちんと手入れしましょう。
ヤニによる悪影響
ヤニを刃に残したままにしてしまうと、さまざまな不調の原因になってしまいます。1つ目は、サビの原因になることです。ヤニを残したままにしてしまうと、刃がサビる原因になります。残したまま放置しておくと、次使用するときには刃がサビてしまい、使い物にならなくなってしまうこともあります。サビたままで使用してしまうと、事故の原因にもなるので、使用することはできません。2つ目は、ヤニがついたままで使い続けてしまうと、刃が開いてしまう可能性があることです。ハサミではないのであまり想像できないという人もいるかもしれません。ですが植木用バリカンでは、2つの刃をすり合わせることにより草木を刈っています。そのため、ヤニがついたままで使用し続けると、その間にヤニがたまってしまい、上手く刃がすり合わなくなってしまいます。そうなると切れ味が悪くなり、最終的には本来の目的で使用できなくなってしまいます。
ヤニの取り除き方
ヤニを取り除く場合は、まずはブラシなどを使って表面を磨きます。ヤニの量が少ない場合、それだけでヤニをとってしまうことも可能です。それでも取り切れな場合は、ヤニ取り専用のスプレーなどを使用しましょう。刃の表面に薬品を塗り込み、拭き取ることでヤニをとることができます。注意点としては、ヤニ取り用の薬品が植木用バリカンのプラスチック部分についてしまうと、劣化してしまう必要がある点です。そのためスプレータイプの場合は特に、刃の部分以外にはかからないようにする必要があります。心配な人はビニールなどで覆うのもおすすめです。
まとめ
植木用バリカンは、長く使用するためには細かいメンテナンスが必要です。ちょっとしたことと思う人もいるかもしれませんが、それだけで長く使うことができます。安いものでもないので、きちんと毎回メンテナンスを行うようにし、長く愛用できるようにしましょう。