加湿器にはどんな種類がある?選ぶときにチェックすべき4つのタイプ

加湿器

パナソニック 加湿機 気化式 ~19畳 ミルキーホワイト FE-KFR07-W

加湿器は、部屋の中の乾燥を防ぎ、静電気や風邪などを防いでくれる便利なアイテムです。

ただし、購入するときは、タイプの違いをよく考える必要があります。

自分に合わないタイプを選んでしまうと、優れた性能をもったアイテムでも、不便なものになってしまいます。

では、4つのタイプの特徴について、注意点も含めて詳しく説明していきましょう。




気化式

パナソニック 加湿機 気化式 ~19畳 ミルキーホワイト FE-KFR07-W

加湿器は、内部にためた水を水蒸気にすることで、部屋の加湿を行います。

その水蒸気に変える作業に風を利用しているのが、気化式の製品です。

気化式は、水を吸い込ませたフィルターに、ファンで風を当てています。

その風により水分が蒸発し、水蒸気となって部屋を潤してくれるのです。

このタイプは、自然な蒸発に近い状態になるため、余計な電力をほとんど使いません。

水を蒸発させるといえば、熱を加える方法を思い浮かべることも多いですが、そのためには電気を多く使うため、どうしても電気代が高くなるものです。

気化式のように熱を使わないで蒸発させるタイプなら、ファンを回す分だけあれば事足りるので、電気代を節約することができます。

そのため、加湿のために出費を増やしたくないときはおすすめです。

また、熱を使わないため、送風口が熱くならないこともメリットになります。

熱で高温の蒸気を出すものは、送風口に手を近づけると火傷をすることもありますが、気化式なら安心して使うことができます。

気化式の注意点

気化式は、風を当てて自然に蒸発するのを待つような状態になるため、他のタイプに比べると、加湿能力は少し落ちます。

そのため、「どんな部屋で使うか」ということをしっかり考えてから買うようにしましょう。

広い部屋を加湿したいときは、あまり役に立たない可能性があります。

気化式の控えめな加湿能力であれば、あまり広くない部屋がおすすめです。

ただし、室温の低下には注意してください。

熱を使わない気化式は、室温よりも低い湿った風を出すので、部屋の中が少し冷えることになります。

夏であれば涼しくなりますが、冬はより寒く感じることもあるので、冷やしすぎないように気をつけて使いましょう。

また、ファンの音にも注意が必要です。

気化式は、ファンでフィルターに風を送っていますが、その回る音が気になるようだと、快適に使えなくなってしまいます。

なるべく静かなものが欲しいときは、ファンのない別のタイプを選んでください。




スチーム式

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スチーム式は、熱を加えて水を沸騰させることで水蒸気を発生させるタイプです。

風を当てて蒸発させる気化式と違い、とても勢いよく、パワフルに蒸気を拡散させるため、加湿能力はかなり高くなっています。

そのため、広い部屋で使うには最適です。

即効性も高いので、広い部屋をなるべく早く加湿したいときは、ぜひ使ってみてください。

また、熱による殺菌もメリットのひとつです。

スチーム式は、100℃以上の高温で水を沸騰させるため、煮沸消毒されたきれいな水蒸気が出てきます。

清潔の維持が重要となる病院などでもよく使われているので、できるだけクリーンな加湿をしたいなら、スチーム式を選んでおきましょう。

熱を利用すると、部屋の室温を少し上げることになるので、冬場に暖かさを確保したいときもおすすめです。

スチーム式の注意点

熱を使った加湿にはいろいろなメリットがありますが、そのためには電気が必要になります。

内部の電熱装置を働かせるために、どうしても消費電力が大きくなるので、出費を抑えたいときはあまり向いていません。

気化式の10倍くらいかかることもあるので、電気代が気になるときは、あまり長く使わないようにしてください。

使う時間が短ければ、少しは消費を軽減することができます。

また、熱による火傷にも気をつけてください。

熱することで発生する水蒸気は高温なので、送風口がかなり熱くなってしまいます。

そのため、不用意に手を近づけるのは危険です。

大人なら常に避けることもできますが、子供は誤って触る可能性があるので、安全性を重視するなら、他のタイプも検討してみましょう。

超音波式

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このタイプは、風も熱も使わずに水を蒸発させるものです。

超音波の振動によって水蒸気を発生させるので、気化式やスチーム式のデメリットを解消しており、便利に使うことができます。

例えば、風を送るためのファンがないことは、静音性につながるポイントです。

大きい気化式加湿器などは、ファンの音がかなり気になることも多いですが、このタイプなら常に静かな状態で加湿できます。

超音波の音が響いたりすることはないので、余計なストレスはありません。

そして、熱を使わない方法なら、電力消費を抑えることもできます。

スチーム式のように高温で水を熱し続ける必要がないため、電気代をなるべく減らしたいときは、とても助かります。

もちろん、送風口で火傷をすることもないので、安全面もばっちりです。

気化式やスチーム式が合わないようなときは、このタイプの製品をチェックしてみてください。

超音波式の注意点

気化式やスチーム式のようなデメリットがないために、つい油断してしまうこともありますが、このタイプにも注意点がないわけではありません。

超音波式の製品を購入するときは、必ず除菌機能がついたものを選ぶようにしてください。

気化でも加熱でもなく、超音波の振動を利用するものは、水の中の雑菌などをそのまま放出してしまいます。

いくら加湿のためとはいえ、菌が部屋の中に撒き散らされるのは避けたいところです。

特に、水を長くためていたときは注意しなければなりません。

長く放置し続けた水の中には、レジオネラ菌が発生している可能性があります。

その水が部屋に拡散されてしまうようでは、衛生的によくないので、除菌機能はしっかりチェックしておきましょう。

また、余計な菌を増やさないように、水の交換などの手入れも確実に行ってください。

ハイブリッド式

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これは、ふたつのタイプを合わせたものであり、両方の特徴を備えている優れものです。

ハイブリッド式は、さらに2種類に分けることができます。

それが、「温風気化式」と「加熱超音波式」です。

名前で想像できるとおり、温風気化式はスチーム式と気化式のハイブリッド、加熱超音波式はスチーム式と超音波式のハイブリッドになります。

温風気化式は、フィルターに熱で温めた風を当てるもので、通常の気化式よりも加湿能力が高くなっています。

加熱超音波式は、熱と超音波を組み合わせることで煮沸消毒を可能にしており、雑菌の拡散は起こりません。

このように、ふたつのタイプを合わせることで問題が解決され、より使いやすくなっているのです。

さらに、水がなくなってきたら自動で止まるなど、便利な機能を備えたものも多くあります。

注意点

ハイブリッド式はデメリットが少なく、とても使いやすいタイプですが、温風気化式のフィルター交換は忘れずに行ってください。

いつまでも同じフィルターを使い続けていると、嫌な臭いがしてくるので、定期的な手入れを怠るべきではありません。

きちんと清掃や交換を行い、常に清潔な状態で使うようにしましょう。

また、値段の高さにも注意が必要です。

ハイブリッド式は、ふたつタイプを合体させたことで複雑になっており、他のタイプよりも高価なものが多くなります。

予算が少ないときはかなり厳しい買い物になってしまうので、値段をよく見て選ぶようにしましょう。

まとめ

ひとくちに加湿器といっても、タイプが違えば、メリットやデメリットも違ってくるものです。

その点をきちんと理解しておかないと、自分に合わないものを買ってしまうこともあるので、選ぶときは気をつけてください。

また、ここで紹介した注意点を頭に入れて、正しい使い方をすることも大切です。

いくら適切なものを選んでも、適当に使っていると失敗してしまうので、注意点はしっかり押さえておきましょう。






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