ダイエットや健康管理に体重計、でも正しく使わないと効果は半減
ダイエットにしても、日々の健康管理にしても、体重はその指標になるものです。
なので、一家に一台と言う感じで、体重計は各家庭に置かれている健康器具でもあります。
ジムに行った後、運動した後、入浴の後など、体重計に乗って一喜一憂しているダイエッターは、決して少なくないはずです。
この体重計、それでも正しい使い方をしなければ、実は役に立たないことが多いのです。
体重計と言われたらこれ
単に体重計と言われたら、これは体重を計測するためのものです。
非常に単純に、現在の身体の重さをはかってくれる機械です。
かなり古くから、その計測の正確さはともかく、健康管理に使われてきました.。
今では家電の1つになっていますが、昔は電化製品ではなくそれこそ秤の一種でしたから、100グラム単位どころか1キロ単位くらいの測定になっていましたね。
学校の定期検診などで、下の台に乗ると上の丸い時計のようにも見える表示部分の針が、動いていくタイプのものを憶えている人もいるでしょう。
本当に、ちょっと脚元を動かしてしまうと、針の位置がフラフラしたものです。
正確な計測は、まあ無理でしたね。
大体の、いわゆるアバウトな感覚で、とりあえず体重と言った感じでした。
余談ですが、アメリカなどでこのタイプの体重計、かなり昔になりますがあちこちに置いてあったと言います。
それこそ街中にです。
筆者も見たことはないのですが、コインを入れて体重を測ると、ついでにその日の運勢も出てきたそうです。
いま体重計というとこっちを期待するかも
しかし今の世の中、体重計というとちょっと違ったニュアンスが出てきました。
単に体重を測るだけでなく、体内の組織まで測ってくれる機械が出てきたからです。
これらは正確には、体組織計と呼ばれます。
電極から微弱な電流を流して、体内の組織まで計測してくれるのです。
同じような原理で、体内の脂肪まで計測してくれる機械もあります。
これが、体脂肪計です。
今体重計というと、これらの機能もあって当然と思う人が多くなりましたが、正確には違いがあるということを心に留めておいてください。
一家に一台置くなら
ではこれらの機械、一家に一台置いておくとしたら、どんなものを選べば良いのでしょうか。
勿論と言ってはなんですが、体組織計や体脂肪計には体重の計測機能もついています。
なので相対的にきちんと自分の身体を把握したい人の場合、単なる体重計でなく体組織計などのちょっと専門的な機械がおすすめです。
そこまで神経質にならなくても、と言う人の場合は、昔からある体重計で充分ですね。
実際、機械全てに言えることですが、機能の多さはそのまま値段に上下につながってきます。
単純な体重計に比べると、体組織計や体脂肪計のほうが高価なのは、言うまでもありません。
そこまで専門的に神経質にならなくても、と言う人は、普通の体重計で充分だということですね。
せっかくの高価な機械、充分に利用できないのは残念です。
購入前によく吟味しておいてください。
体重把握や体内の組織把握をできるだけ正確にするには
機械の機能の違いはありますが、どれも身体を計測するものであることに変わりはありません。
また昔の体重計と違って、今の体重計は50グラム単位くらいで計測可能なので、その分取り扱いにも注意が必要です。
置く場所に気をつけて
これらの機械を置く場所ですが、フローリングなどの硬い床の上がおすすめです。
カーペットや畳の上だと、微妙に機械が傾いたり揺らいだりします。
凸凹のない、傾いていない、そして硬い床の上に置いて測るようにしないと、正確に測れないということです。
特に体組織計などの機器の場合、この床の水平さは非常に重要です。
精密機器になりますので、置く場所の条件もきちんとしておかないと、持ち腐れになってしまうこともあります。
正確さを何より重視したい機器ですので、それなりに置き場所にも注意してください。
体重計に乗る時間やタイミングにも気をつけて
体重というのは、朝と夜だけでも違ってきます。
また運動の後と前とでも、当然違ってきます。
食前食後も同じことです。
そういった点も踏まえて、計測のタイミングにも注意してください。
できるだけ同じ状態での計測で、身体の調子を見ていきたいものですね。
例えば、毎日お風呂タイムの後に乗るように決めておけば、同じ身体の状態で計測できますから、比較も正確にできます。
ある日は運動後、次の日は寝る前、その次の日は朝食の後、など計測タイムがまちまちでは、正確な体重も把握できません。
頻繁に測ればいいというものでは
ダイエッターの場合、どうしても体重が気になるものです。
なのでちょっとおやつを多めに食べてしまった、昨晩つい飲みに行ってしまった、などという場合心配になった挙げ句に体重計にちょこちょこ乗ってしまったりしますね。
これはあまり効果がないばかりでなく、自分を必要以上に追い詰めてしまいますので、止めておいたほうが無難です。
いつもの時間、いつものタイミングで測ってください。
そこで何時もと違う数字が出たらば、それなりに注意をするのがおすすめです。
体重計に何度も乗っても、ダイエットになるわけではありません。
神経質になるだけですので、数字だけに惑わされないようにしましょう。
目的に応じての使用をしたい
体重計に乗るというのは、人それぞれ理由があります。
その理由に応じた体重計を選びたいですね。
ダイエットのための体重計
ダイエットの指標として、体重計を使う人は多いはずです。
この場合、体重の把握は勿論ですが、体内の脂肪などの数値も把握したほうがいですね。
体脂肪計の機能がついたものがおすすめです。
体重というのは、一体何が原因で何が多くなりすぎて増えているのか、そこが重要です。
ダイエットの場合、どこか偏って増えすぎているものを減らせば良いわけですから、そこを掴んでおきたいですね。
単に体重だけ減らしていては、体力まで落ちてしまうこともあります。
体内脂肪が原因でのことが多いので、これを計測できる体重計はもってこいなのです。
アスリートやそのトレーニングのための使用
アスリートやダンサーなど、身体を使う仕事をしている人の場合、身体の管理は一般人よりも神経質になってきます。
というのも、単に体重の増減だけでなく、筋肉の増減や偏りも整えていかなくてはいけないからです。
こういった人の場合体重だけ見てみると、同じような体型の一般の人よりも重いのですね。
なぜなら筋肉は脂肪よりも重いからです。
ダイエッターの場合、運動で痩せようと思ったら体重が増えたと言うのは、この脂肪よりも重い筋肉がついた結果のこともあります。
アスリートなどの場合、この筋肉量の問題は試合などの結果を左右しますので、しっかりと把握が必要です。
なのでやはり、体組織も測れる体重計がおすすめになります。
体内の筋肉組織まで測ってくれますので、自己管理のためにも最適になります。
普通の人の場合はまだしも、プロの場合はこれらを把握しておきたいと思って当然です。
ちょっといい機能の体組織計を1台、手に入れておきたいものですね。
まとめ
昔のように単純に体重計に乗って、体重が増えた減ったと言うだけの時代は、過ぎ去ってしまいました。
できるだけ正確に、自分の今の健康状態や、筋肉の増減も掴んでおきたいという人は、プロのアスリートだけでなく一般人にも増加の傾向にあります。
とは言っても、これらの機械はきちんと使わなければ正確な測定はできません。
また目的に応じたものを使用しないと、結果ホコリを被ってしまうこともあります。
その点にも注意して、選択していってください。