猫にバリカンを使うときの注意点は?失敗を防ぐポイント7選
バリカンは、人の髪の毛だけでなく、ペットの毛を刈るときにも役立つアイテムです。
猫のトリミングもしっかりできますが、上手に刈るためには、注意点を押さえておきましょう。
適当に刈っていると、いくら便利なアイテムを使っていても、思わぬ失敗をすることがあるのです。
ここでは、それを防ぐためのポイントについて、詳しく説明していきます。
落ち着いているときに行う
猫のトリミングは、タイミングが重要になります。
なるべくリラックスしているときを狙うようにしないと、失敗することが多いのです。
猫が緊張しているときに強引に刈ろうとすると、暴れて体を動かします。
そうなれば、気をつけているつもりでも、怪我の防止はかなり難しくなります。
大きく動いたことで、皮膚に傷をつける可能性が高いのです。
そのような失敗をしないためにも、構えてピリピリしているときは、無理に刈らないでください。
なるべく落ち着ているときに始めるようにすれば、猫を傷つけることはありません。
力任せはよくない
猫が嫌がっているとき、無理やり押さえつけて刈ろうとするのはよくありません。
力でねじ伏せるような乱暴な方法では、余計に反発してしまいます。
ただ暴れるだけでなく、噛んだり引っかいたりするようになるのです。
また、恐怖心を植え付けてしまうのも問題です。
強い力で押さえるようなひどいやり方だと、猫を怯えさせてしまい、それ以降もまったく受けつけない状態になることがあります。
そうなれば、自宅でのトリミングはほぼ不可能です。
嫌がっているときは、強引に行ったりせず、別の機会に挑戦してみましょう。
音が小さく振動が弱いものを
猫のトリミングで失敗しないためには、リラックスしている状態を見逃さないだけでなく、興奮させないための対策も重要になります。
そこで注目したいのが、バリカンの選び方です。
音や振動が大きいものは、猫を警戒させてしまいます。
余計な刺激を与えないように、静音設計のものを選んでおきましょう。
静かに作業ができるものなら、興奮して暴れたりしないため、安全なトリミングができます。
人間用はNG
猫のトリミングを行うときは、必ず猫用のバリカンを使うべきです。
人間と猫では毛の質が異なるため、うまく刈ることができません。
また、怪我をしやすくなることも問題です。
猫の皮膚は人間よりも柔らかいので、無理に人間用を使うと、皮膚を傷つけてしまいます。
したがって、猫に使うなら、兼用にしたりせず、きちんと猫用のものを購入してください。
初心者は難易度を低くする
バリカンは、刃幅や刃ミリ数によって、扱いやすさが変わってきます。
刃幅が広いものや刃ミリ数が大きいと、初心者には少しハードルが高くなってしまうのです。
バリカンを使うことに慣れていない人は失敗しやすいので、そのようなものを使うのはよくありません。
初心者が失敗を避けるなら、まず簡単なものから始めるようにしましょう。
刃幅が3cm以下の小さいもので気になる部分をカットするくらいなら、難易度は低くなります。
また、刃ミリ数が1~2mm程度なら、あまり刃が出ていないため、慣れていなくてもそれほど危険はありません。
どんなものでも、いきなり使いこなすのは難しいので、最初はなるべく簡単なものを選び、安全第一で刈っていきましょう。
バリカンが合わない部分を避ける
バリカンは便利ですが、どんなところでも刈れるわけではありません。
細かい部分などは、バリカンだと難しいところもあるので、無理に刈るようなことはしないでください。
注意しておきたいのは、顔と手足、そして尻尾です。
顔は重要な部分が多い
顔には目や鼻があるので、強引に刈るようなことは絶対にやめてください。
バリカンで刈ろうとした場合、そうした重要な部分を傷つける可能性が高いのです。
特に、使い始めたばかりで慣れていない人は要注意です。
目に入ったりすると大変なので、顔だけは確実に避けておきましょう。
手足と尻尾は暴れやすい
手足と尻尾は、猫の体の中でも、かなり敏感な部分になります。
そのため、安易にバリカンを当てると、びっくりして暴れることが多いのです。
突然動きが大きくなれば、慎重に刈るつもりでも、どこかを傷つけてしまう可能性があります。
そうした失敗を避けるためにも、手足や尻尾のカットは控えてください。
人間も、敏感な部分を触られると、じっとしていられないことがあるものです。
それは猫も同じなので、無理に触らないようにしましょう。
皮膚疾患の部分は軽く刈る
もし湿疹などの皮膚疾患がある場合は、むやみに短く刈らないようにしてください。
ダメージを受けている部分の毛が極端に短くなると、日の光がもろに当たるようになり、悪化するおそれがあります。
直射日光が当たりすぎると、水泡ができてしまうこともあるのです。
猫の体に負担をかけないためには、あまり刈りすぎず、通気性をよくするくらいの軽い刈り方にしておきましょう。
通気性をよくして蒸れを防いでおけば、治りやすくなります。
短くしすぎない
皮膚疾患などが特にない健康な猫だったとしても、あまり短く刈り込むのはやめてください。
正常な皮膚であっても、日光が当たりすぎると、日焼けしたような状態になることがあります。
猫はよく日向ぼっこをするので、直射日光をガードできるくらいには、毛を残しておきましょう。
体温調節がしやすいように
必要以上に短くした場合、正常な体温調節ができなくなり、体調を崩すことがあります。
特に、お腹の部分は要注意です。
毛を刈りすぎると、お腹が冷えやすくなってしまい、下痢になることがあります。
夏ならともかく、そんな状態で冬を過ごすのは厳しいものです。
寒い地域でも、体調不良のリスクを高めることになってしまいます。
そうしたデメリットを回避するためにも、アタッチメントをうまく使い、ちょうどよい長さにカットしておきましょう。
短毛ならバリカンは使わない
短毛の猫に無理にバリカンを使うと、どうしても刈りすぎになってしまいます。
ただでさえ短い毛が、さらに短くなってしまうため、日光の影響を受けやすくなります。
そのため、短毛ならバリカンは避けるようにしてください。
猫の体を守るためには、無理なカットをしないことが大切なのです。
これは、怪我をさせないためにも重要なことです。
毛が短いと、バリカンの感触に敏感に反応してしまうため、急に動いたことで、皮膚を傷つける可能性があります。
安全のためにも、毛の短い猫には十分注意してください。
最後は必ず手入れをする
トリミングのあとは、必ずメンテナンスを行うべきです。
放っておくと雑菌が繁殖してしまうため、皮膚疾患の原因になります。
また、刃の劣化も気になるところです。
不潔な状態のまま放置していると劣化が進むため、切れ味が落ちやすくなります。
よく切れないものを使うと、うまく刈れないだけでなく、皮膚を傷つけることも多くなるのです。
それを防ぐためにも、使い終わったら洗う癖をつけておきましょう。
水洗いできるタイプだと簡単に掃除できるので、楽にメンテナンスをしたいならおすすめです。
まとめ
猫のトリミングでは、適当な方法で刈ったりせず、必ず正しい方法で行うようにしてください。
そのためには、ここで紹介した注意点をしっかり押さえておきましょう。
注意点が守れていないと、怪我や体調不良などのトラブルが起こってしまいます。
猫にストレスを与えたり、負担をかけたりしないためにも、バリカンを上手に使っていきましょう。