つけすぎるとだめ?液タブの角度はどのくらいにするのが正解?
液タブは、それ自体に角度をつけて描くこともできるものです。
だから、液タブを使用する時には角度をつけている方も多くいます。
でも、いざ自分が角度をつけて描いてみようと思った時、実際どのくらいの角度にするのが正解なのか、わからなくなってしまうこともあります。
では実際、液タブの角度はどのくらいにするのが正解なのでしょうか?
液タブの角度はあまりつけないほうが描きやすいことが多い
液タブの角度は、だいたい50度60度くらいまではつけられるものが多いです。
でも実際にそれだけ角度をつけて描くと、描きづらく感じてしまうでしょう。
もちろんそれは人それぞれです。
逆のそのくらいの角度のほうが描きやすいと感じる方もいるかもしれません。
でも基本的には、あまり角度をつけないで描いたほうが描きやすいのです。
より手が安定する
あまり角度をつけないで描いたほうが、手がぶれません。
あまり角度をつけないでいれば、机と手の接地面が広くなるのです。
ということは、手がより安定しやすくなるということです。
それに対して角度をつけすぎていると、手はほとんど机と接地しなくなります。
なのでそれは自分の力やバランスによって支えないとならないということになるのです。
イラストを描くときには、手のコントロールはすごく繊細になります。
だから、少しでも安定させやすいほうが描きやすいことは間違いないのです。
角度をつけすぎると見づらくもなる
また角度をつけすぎると、だいたいの場合で見づらくなります。
あまり角度をつけてしまうと、やはり目がディスプレイに入る角度がおかしくなります。
せっかく液タブがあるのですから、モニターではなく、液タブのディスプレイを見て描きたいものです。
でも、角度がおかしいせいで画面が見づらくなることがあるのです。
もちろん光の当たり具合によっては、逆に角度をつけないと見えないこともあります。
でももしそうなのであれば、液タブに角度をつけるよりも、机などの全体的な作業環境自体を変えたほうがやりやすいことは間違いありません。
なので基本的には角度をつけすぎてしまってもよいことはあまりありません。
あまり角度はつけすぎないようにするのがおすすめです。
つけても30度くらいがおすすめ
では角度は実際どのくらいにするのが良いのでしょうか?
液タブの角度は、だいたい30度くらいにしておくのがおすすめです。
あまり角度をつけてしまうと上記のような問題が生じてきますが、30度くらいであればその辺りの問題もあまり感じません。
だから、ただただちょっと角度がついているだけになるのです。
角度をつけることの利点だけをうまくさらうことができるということです。
なので、つけてもそれくらいにしておくのが吉です。
そもそもなぜ角度をつけるのか
つけても30度くらいにするのが良いのであれば、そもそもなぜ角度をつけるのでしょうか?
角度をつけることのメリットにはどんなことがあるでしょう。
首が疲れなくなる
角度をつけることの一番のメリットは、首が疲れなくなることです。
液タブで作業をしているときというのは、どうしても下をのぞき込むような姿勢になってしまいます。
でも、下をのぞき込むような姿勢で長時間作業をしていると、首の筋肉にすごく負担がかかります。
そうして次第に肩こりのようになってしまうことはすごく多いです。
肩こりは、次第に慢性化していきます。
だんだんとひどくなっていき、いつしか生活に支障をきたすことだって出てくるのです。
だから、なるべくそうならないようにするに越したことはありません。
そのための方法は二つ。
そもそもの作業時間をすごく短くするか、あるいはなるべく首に負担がかからないような姿勢で作業をするかです。
作業時間を短くするのは、ペンタブで作業をしている時点でかなり難しいです。
無理やり短くすることはできますが、そうしたらクオリティが下がることは間違いありません。
わざわざ液タブを買ってまでしていることなのに、クオリティが高くないのであればそれはすごく残念です。
お金が勿体ありません、だから、それはおすすめできません。
ということは、やはり首に負担がかからないようにするしかない。
それができるのが、液タブに角度をつけることなのです。
液タブは特にのぞき込みがち
板タブであれば、目の前にあるモニターを見ないと自分が描いている線がどうなのか把握できません。
だから、下をのぞき込むということは実際にはあまりありません。
しかし液タブの場合はそうではありません。
液タブの場合には、モニターを見なくても作業ができます。
そのためのものが液タブなのですから、モニターを見て作業をするのであれば液タブを買う必要などなくなってしまうのです。
せっかく買った液タブを生かすためにも、液タブのディスプレイを見ないとなりません。
でもそうすると、下をのぞき込むような姿勢になってしまう。
それを作業がしづらくならない程度に軽減するために、適切な角度をつけていくというわけです。
なので角度をつけること自体には、すごく意味があります。
姿勢が悪くなくなることも
液タブにそうして角度をつけて作業をしていれば、姿勢が悪くなくなることもあります。
液タブをのぞき込むようにして作業をする時間が長くなると、次第にその姿勢が癖になっていってしまいます。
だから、知らないうちにどんどん猫背のようになっていくことが多いです。
日本人にはそもそも猫背の方が多いので、別に猫背でもあまり気にはならないかもしれません。
でもやはり、きれいな姿勢で凛としているに越したことはないのです。
それをするにはやはり日常生活から、少しでも姿勢を正していかないとなりません。
液タブに角度をつけることで、自然とそうなることもあるのです。
角度をつけないメリットは何か
逆に、液タブに角度をつけないことにはメリットはあるのでしょうか?
角度をつけたほうがメリットは大きいですが、角度をつけることにもメリットがないわけではありません。
より安定している
液タブを机にペタッとつけていれば、より液タブは安定していきます。
だから、たとえば力強くペンを動かす際などにも、思い切って動かせるようになるのです。
つまり端的に言えば、描きやすいと感じることが多くなるということです。
もちろん描く場所や描き方によっては、逆に軽く角度をつけていたほうが描きやすくなることはあります。
でも、角度をつけないほうが描きやすいと感じる箇所も確かにあるのです。
液タブを動かしやすい
また角度をつけないでいれば、液タブを動かしやすくなることも確かです。
角度をつけてしまうと、たとえば回転させて使用することはできません。
できなくはないですが、回転させたところでものすごく描きづらくなるだけです。
しかし角度をつけないでいれば、180度回転させて作業をすることもあるのです。
そういう風に全力で回転させて描く機会はあまりないかもしれませんが、多少回転させて描くことくらいはあるものです。
それができるのが角度をつけない描き方なのです。
まとめ
液タブの角度は、つけても30度くらいにしておくのがおすすめです。
また角度をつけないことにもメリットはあるので、それらの双方のメリットを生かして、角度をつけて描いたりつけないで描いたり、臨機応変に対応していくことが一番おすすめです。
別に描き方に正解はありません。
自分の描きやすい描き方で描くのが一番です。
でもそれはやはり、臨機応変な角度設定から生まれるでしょう。