インフルエンザ対策にも重要なアイテム、加湿器選びのポイント
寒い季節になると、乾燥で朝起きると喉がガラガラ、お肌もカサカサで化粧ノリが悪い、そんなお悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。
とくに、インフルエンザなどの感染症の対策予防には、部屋を加湿することが大切になってきます。
でも、加湿器をしっかりお手入れしないと、逆に病気を引き起こす原因にもなってしまうそうなんです。
今回は、加湿器のお手入れ方法、加湿器の種類、加湿器の選び方、おすすめの加湿器を紹介していきます。
加湿器はこまめなお手入れが大切です
加湿器にはカビが繁殖しやすい
加湿器のお手入れを怠って、久しぶりに開けてみると、黒カビや水垢が溜まっていたということありませんか?
汚れた加湿器をそのまま使い続けていると、カビの胞子を撒き散らし、アレルギーや喘息の原因となってしまうこともあるそうです。
ただでさえ、感染症がはやる時期、小さいお子さんやお年寄りがいる家庭では、とくに気をつけたいですよね。
ここでは、加湿器のお手入れのコツについて説明していきます。
加湿器のタンクの水は毎日取り替える
タンク内の水が残ったとき、そのまま使い続けると水垢がたまる原因になります。
1日1回は、タンクの水を捨てて、新しい水に入れ替えましょう。
毎日となると面倒かもしれませんが、ちょっとした一手間がカビの予防につながります。
週に1度はフィルターの清掃を
加湿器には、フィルターがついていて、そこから空気を取り込み、水蒸気と一緒に排出しています。
フィルターは、ホコリが溜まりやすい状態です。
また、加湿器周りにあるので、フィルターにカビが生えてしまうこともあります。
週に1度は、フィルターにたまったホコリを掃除機などで吸い取りましょう。
汚れがひどい場合は、フィルターを水洗いし、よく乾かして取り付け直しましょう。
月に1度はトレイの掃除を
トレイは、いつも水が溜まっている状態なので、カビが生えやすい場所です。
少なくとも月に1度はトレイをはずし、水洗いしましょう。
トレイの水垢は、クエン酸を溶かしたものをブラシでこするときれいになります。
また、カルキ汚れが白くこびりついてしまうことがあります。
その場合は、クエン酸を溶かした水につけ置きしておきましょう。
30分ほどつけ置きすると、汚れが落ちやすくなります。
掃除するときは、自然派洗剤を使おう
掃除したときに使った洗剤の成分が、加湿器を使うことで気化してそれを吸い込んでしまう危険性があります。
小さいお子さんや呼吸器系の持病がある人は、とくに注意が必要です。
加湿器の掃除をする場合は、できるだけクエン酸など体に害のないものを選ぶようにすると安心です。
加湿器の種類
加湿器にはいくつかの方式があり、お手入れのしやすさやランニングコストなどの違いがあります。
ここでは、方式によってどのような違いがあるのか、説明していきます。
スチーム式
ヒーターで水を沸騰させて上記で加湿するタイプです。
沸騰させるので、消毒されて雑菌が湧きにくくお手入れが楽なのがメリットです。
また、短時間で部屋を加湿することが可能です。
ただし、消費電力がかかり、吹き出し口が熱くなるので、小さいお子さんがいる家庭では注意が必要です。
また、結露が起こりやすいので、窓ガラスや壁紙など結露部分のカビが生えないようにこまめな拭き取りや換気が必要です。
気化式
水を含ませたフィルターに風をあてて気化させるものです。
消費電力は低い反面、吹き出し口から出る風が冷たく、フィルターの交換なども必要となります。
また、大量の風で加湿するため、本体サイズが大きく、運転音も大きくなりがちです。
超音波式
水を細かく振動させることで細かいミストにして加湿します。
デザイン性に優れたものが多く、おしゃれでインテリアに取り入れやすいのがメリットです。
ただし、雑菌が繁殖しやすいので、こまめなお手入れが必要になります。
ハイブリッド式
水を浸透させたフィルターに温風を当てて気化し加湿する方法です。
雑菌を繁殖させずにすばやく加湿することができます。
ただし、ランニングコストは高くなります。
加湿器選びのポイント
加湿器には、方式によって違いがあることがわかりました。
それでは、購入する場合、どのようなポイントに気をつけて選べばいいのでしょうか。
ここでは、加湿器選びのポイントを説明していきます。
ランニングコストから選ぶ
加湿器の種類によっては、ランニングコストが高いものもあります。
ただでさえ、暖房などで電気代がかかる季節、ランニングコストはできるだけ安く抑えたいですよね。
一般的にスチーム式・ハイブリッド式は、ヒーターを使うため、ランニングコストが高くなりがちです。
それに比べて、気化式・超音波式はランニングコストが低めに抑えられます。
在宅時間が長く長時間使用する家庭では、とくにランニングコストに注目して選ぶようにしてください。
部屋の大きさや生活スタイルで選ぶ
加湿器には、加湿能力に適した部屋の広さが制定されているので、「適用床面積」を見れば部屋の広さにあった加湿器が選べます。
ただし、地方によって乾燥の度合いが違ったり、天井の高さによって加湿能力はかわってきたりします。
そのような場合は、「適用床面積」が大きめの商品を選ぶと安心です。
また、ライフスタイルによっても加湿器の選び方は変わってきます。
たとえば、小さいお子さんやお年寄りがいる家庭では、1日中家にいる時間が増えます。
そのような家庭では、ゆっくりと加湿し、ランニングコストが低いタイプがいいでしょう。
それに対し、家にいる時間が少なく、夜間や寝るときにだけ在宅している家庭では、昼間の加湿器の使用はあまりありません。
そのような家庭は、短時間ですばやく加湿するタイプがおすすめです。
また、使用頻度が少ない家庭では、デザイン性にこだわってインテリアに合うものを選ぶのもひとつの方法です。
最近では、様々なカラーやデザインの加湿器が増えています。
睡眠時間だけ使う寝室には、アロマを入れられるものなどお気に入りの加湿器を選んで楽しむのもいいかもしれません。
おすすめ加湿器3選
加湿器には、いろいろな選び方のポイントがあるのがわかりました。
ここでは、今年売れているおすすめの加湿器を3つ紹介します。
加湿器の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
コロナ UF-H5018R
ハイブリッド式(温風気化式)で雑菌が繁殖されたり、加湿器周りの家具が白くなったりしにくい商品です。
サイズもコンパクトで、お手入れもかんたんですが、しっかり加湿してくれます。
象印 EE-RN50
スチーム式ですばやくしっかり潤うので、在宅時間が少ない家庭におすすめです。
フッ素加工容器と、フィルターなしの構造で、お手入れの手間がかかりません。
ランニングコストは高めなので、在宅時間が多い家庭にはおすすめできません。
シャープ HV-H55-W
ハイブリッド式で直接給水と、トレイ給水の2通りができるタイプです。
コンパクトでエコモードも搭載し、ランニングコストを抑えてくれています。
寝室など小さめの部屋に置くのにおすすめの商品です。
まとめ
インフルエンザなどの冬の感染症予防には、加湿が大切だということがわかってきています。
加湿器は、今や家庭に無くてはならないアイテムと言えるでしょう。
加湿器を購入するなら、価格やデザインも大切ですが、加湿器は家族の健康維持のために大切な家電です。
ぜひ性能やお手入れ方法にも注目して、あなたに合った加湿器を選んでください。