NASは値段で選ぶべきではない?重要なのは機能やセキュリティー!

NAS

NASは、今までにないHDDで、ネットワーク上で利用できます。

ネットワーク上で利用できる事から、利便性が優れているので、多くの方たちが購入するようになりました。

そのため、今からNASを購入しようと考えている方も多いでしょう。

ところが、NASを購入する際には、値段で判断しないほうが良いので、その理由について説明しましょう。




NASを値段で選んだ場合の問題点

NASを選ぶ際に、なぜ値段で選んだら問題があるのかと言えば、機能・安全性・サービス内容などが関係しているからです。

そこで、これからNASを購入しようと考えている方のために、この3つのポイントを紹介しましょう。

そのポイントを知る事ができれば、値段だけで選ぶ事の問題点について理解できるはずです。

満足できない機能

NASは、様々な機能が搭載されているので、値段が安くなっている機種と、値段が高くなっている機種では、機能の差に大きな差が出てしまいます。

購入した後に、買い換えようとしても、NASは大型サイズになっているので、簡単に廃棄する事はできません。

大型サイズの家電製品を廃棄できたとしても、その後になって上位機種に買い換えてしまえば、無駄にお金を使ってしまう事になります。

そのような事態に陥らないようにするためには、最初から高機能になっている機種を購入したほうが良いでしょう。

データを消失

NASは、大容量を誇っているHDDなので、パソコンやスマホにあるデータをバックアップする事ができます。

多くのデータをバックアップさせる事ができるのは魅力的なポイントですが、その重要なデータが消失する可能性もあります。

データの消失を防ぐためには、データを復旧できるNASを購入したほうが良いです。

復旧方法は、機種によって様々なものがあるので、下位機種よりも上位機種のほうが、データの消失を防ぎやすくなるのでデータの復旧方法などに注目して機種を購入したほうが良いです。

サービス内容

数多くあるNASの中には、メーカーが手厚いサービスを提供している場合があります。

サービスを利用するためには、オプションを申し込むケースもありますが、サービスを利用する事によって、初心者の方でも利用しやすくなるのです。

オプションサービスの中には、NASの本体が故障した場合に、作業者が故障した部品を交換してくれるケースがあります。

さらに『デリバリ保守サービス』として、本体が故障した場合に、交換用の機器を提供してくれる場合もあるのです。




データを守る方法

NASのデータを守る事が重要でも、どのような方法で守れば良いのか分からない方は多いでしょう。

大事なデータを消失しないうちに、守る方法について紹介するので、参考にしてみて下さい。

データの復旧

多くの機種が採用しているもので『RAID 0』という機能があります。

RAID 0は、2つのHDDに1つのデータを分割した上で保存させるシステムで、仮に1つのHDDのデータが消失したとしても、もう片方のHDDからデータを復旧させる事が可能です。

『RAID 1』というシステムもあって、1つのファイルを複数のHDDに保存して、安全性を向上させる事もできます。

『RAID 5』のシステムでは、複数のHDDに保存させながら、高速化を損なっていないので、安全性と利便性を両立しているのです。

このように、データを復旧させる方法やシステムは様々なものがあるので、あなたの好みに合うものを選ぶようにして下さい。

雷の対策

データを復旧させる方法があったとしても『雷』の対策を講じなければ、全てのデータが消失する恐れもあります。

そのため、雷対策を講じる事が重要なので『UPS(無停電電源装置)』を導入して、雷によるダメージを軽減させたほうが良いです。

UPSだけでは、不安に感じる場合には、定期的に外付けHDDにバックアップしておいて、普段はコードをコンセントに接続しないようにしましょう。

電源を切るだけでは、雷の対策としては不十分なので注意して下さい。

セキュリティー対策

高機能なNASを購入しても『セキュリティー対策』を講じておかなければ、大きな問題を引き起こす可能性があります。

それでは、どのような対策を講じたら、セキュリティーを守る事ができるのか説明しましょう。

アクセス制御

セキュリティーを強化する方法で、最もスタンダードなのが『アクセス制御』になります。

このアクセス制御を活用したら、特定の方たちだけがアクセスできるようになるので、会社のオフィスで大きな効果をもたらします。

なぜなら、会社の情報を抜き取ろうとする者は、外部の人間だけではないからです。

最近になって、有名なケースとして『スノーデン事件』が挙げられます。

スノーデン氏は、米国政府が密かに行なっていた事を暴露して、世界を激震させました。

ただし、スノーデン氏は、正義感によって行なったという評価もあって、その評価は二分しています。

この事件が正しい事を行なったのかどうかはともかくとして、内部犯によって情報が漏洩される可能性がある事は覚えておいたほうが良いでしょう。

ウイルス対策機能

セキュリティーを守る上で、重要なポイントとして『ウイルス対策機能』も挙げられます。

実際に、数多くあるNASの中にはウイルス対策を講じられるものもあって、自動的にウイルスを検知して駆除する事が可能です。

もしも、ウイルスを駆除できるシステムが備わっていないNASを購入していたら、最悪のケースでは社内でウイルスが蔓延して、重要なデータが漏洩する可能性があります。

そのような事を考えたら、オフィスでNASを導入する場合には、ウイルス対策機能を搭載している機種が、おすすめです。

NASを利用する際のポイント

NASの選び方が分かったとしても、利用する際のポイントを把握しておかなければ、その機能を使いこなす事は難しいです。

そこで、どのようなポイントを抑えておけば良いのか説明しましょう。

データの容量を確保

NASに重要なデータをバックアップしても、パソコンやスマホにデータを残しておけば、空き容量が足りなくなっていきます。

日頃から利用している頻度が低いデータは、バックアップした後は、パソコンやスマホには残さないで消去したほうが良いです。

どのデータを残せば良いのか悩んでしまうかもしれませんが、空き容量を少しでも確保したい場合には、取捨選択する事は重要です。

パソコンのメモリの空き容量を確保できるようになったら、様々なソフトをインストールできるようになるので、画像や動画のデータはNASにバックアップして、パソコンにはソフトをインストールするためだけにメモリを使うという方法も可能になります。

空き容量が多くあれば、パソコンの動きもスムーズになるので、快適に利用する事が可能です。

外からデータを確認

NASは、LANによって、ネットワーク上で利用できるHDDなので、外出先からでもリモートアクセスする事が可能です。

パソコンやスマホにあるデータを消去する事に悩んでしまう方でも、リモートアクセスできると考えられたら、バックアップした後であれば気軽に元のデータを消去する事ができるでしょう。

そして、外出先からデータを確認する事ができれば、大型機器を移動させる必要がないので、重要なデータを外出先でも確認したい方には魅力的なポイントです。

まとめ

NASは、外出先でもリモートアクセスできる上に、データをバックアップする事が容易なので、利用価値の高い機種です。

しかし、値段ばかりに注目して選んでしまえば、購入した後に機能やセキュリティーに不満を抱いてしまう可能性があるので、注意しなければいけません。

そのような事態に陥らないためにも、しっかりと機能やセキュリティーなどにも注目して、購入したほうが良いでしょう。






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