家庭用にも使ってみたいNASだけど本当に必要?だとしたらどう選ぶ?
近頃話題のNAS、会社ではすでに導入して違和感なく使用している人も多くなりました。
あって当然、という所まで来ている感もあります。
しかし家庭用となるとまだ、敷居が高く感じたりもしますね。
そこまでする必要があるのだろうか、導入の費用や手間をかけるだけの価値があるのだろうかと、まずそこから悩んでしまうものです。
目次
会社用法人用のNASはすでにあって当然
会社の仕事で使用するNASの場合、これはもう仕事のデータの共有ということで決まりです。
仕事を手際よく効率的に進めるために、NASでのデータ共有は大きく役立ってくれます。
人から人への情報伝達も、NASの力を借りれば直接会う必要もなく、伝え間違えもなく行うことが出来るのです。
また仕事先で、いきなり必要になるデータもすぐに引き出せますし、容量が大きくても携帯端末で表示することが出来ます。
いちいち大容量のパソコンを持って歩かなくても、スマホやタブレットでデータを見ることができるのはありがたいところです。
取引先などにも、情報を伝達するのが格段に早く楽になります。
会社内の情報伝達は、勿論言うに及ばずですね。
会社という団体の、仕事という共通の課題に向かって進むという目的を果たすには、NASの存在は大きく役立ってくれるのです。
家庭用のNASで出来ること
では家庭用のNASでできることとは、一体何でしょうか。
仕事で使用するほど大きな情報の伝達は、まず必要が無かったのは以前のことです。
今では家族1人に1台のパソコンは当たり前の時代です。
となると、共有データを便利に保存、どのパソコンからも見ることが出来るようにしたいと思うのは、当たり前のことですね。
特に動画などは容量も大きく、普通のメモリには収まりません。
外付けHDDをいちいちやり取りするのも、面倒です。
家族共有のパソコンに常時入れておくには、これも容量をとってしまいます。
また写真などの画像についても、共有したいものは勿論ありますね。
これもまた、1つのパソコンに収めておくと、他の家族が見たい時に見ることが出来ません。
こういったデータの共有、会社での仕事の分量には及びませんが、家族内でも行えると便利ですね。
そんな時にNASがあれば、楽にデータの共有保存ができるというわけです。
データ保存だけでない家庭用のNAS
こういった機械製品というのは、本当に日進月歩です。
ちょっと目を離していると、あっという間に進化してしまいます。
家庭用のNASも、そのご多分に漏れません。
こういったデータの保存だけでなく、サーバー上でドキュメントを作成したりも出来るようになりました。
家庭用とは思えない性能です。
それに加えて、ワードプレスの環境の構築も、簡単にできる機種も出ています。
こうなると逆に、今までのような使用法だけで家庭用のNASを導入するのは、もったいない感じになりますね。
ただ勿論、これは機種にもよりますし、その性能にもよります。
ただ家庭用でもこういった高機能なNASが登場していることも、忘れないで下さい。
もし家庭内だけでのデータ共有なら
進化しているNASの世界です。
もし目的が、家庭内だけでのデータ共有、つまり動画を見たり録画したものを見たりするだけなら、わざわざ導入するのももったいない感じです。
家庭内のみでこうしたデータの共有をするなら、普通の外付けHDDで充分用が足ります。
外付けHDDに保存しておいて、リビングなりの決まった場所に置いておけば、家族は誰でも自分のパソコンでデータを見ることが出来るからです。
これだけのためにNASを購入、手間をかけて導入するのはいささかもったいないですね。
勿論NASのシンプルなタイプのものには、こういった単純なデータ保存だけに特化したものもあります。
その分値段も安く、購入しやすくなっていますね。
家電量販店で大量に販売されている家庭用NASには、この手のタイプのものが多いのを覚えておくのがおすすめです。
もうちょっと凝った使い方をしたい場合は、量販店でなく専門店での購入をおすすめしたいところです。
こんな家庭にはNASの導入を
ではどんな家庭に、家庭用のNASが必要になってくるのでしょうか。
自営業者の家庭
自営で仕事を営んでいる場合、NASでのデータ共有はかなり助けになります。
自営と言うと家庭内だけという感じを持たれますが、実は規模の小さな会社でもあります。
経理にしてもNASにデータ保存しておけば、誰にでもアクセスできて仕事が早く進みます。
また仕入れなどする仕事の場合、その手の記録をNASに入れて共有しておけば、次の仕入れの無駄がなくなってくれます。
こうした自営業の家庭には、会社用のNASでちょっと家庭用より高性能なものがおすすめです。
自営というのはその実態は、個人企業であることを忘れないようにして下さい。
家族が離れて住んでいる場合
昔は家族は1つの家で暮らしていたものです。
しかし今では、学校や仕事の関係で家族がばらばらに住むということ、珍しくなくなりました。
こうなると、ちょっとした情報伝達にも苦労することになります。
狭いようでも日本、やはり北から南まで移動するのは大変です。
そんなばらばらに住む家族の場合、NASでネットワークを構築しておけば、情報の共有が可能になります。
写真もビデオの動画も、手間なく誰でも見ることが可能になります。
実家が離れていても、これなら近況を写真や動画付きでサクッと送れますし、相手のスマホやパソコンの容量が小さくても問題がありません。
外部からのアクセスが頻繁な場合
これは特に一人暮らしで、外出が多くその時に多くの情報を必要とする人に関わってくることです。
持って歩ける情報端末には、さすがに容量に限界があります。
ちょっと大きなデータを引き出したりするのも、難しくなります。
外出先で、ドキュメントを作成しようにも、容量が足りなくてということも無いではありません。
そんな時にNASがあれば、ネットワーク上での作業も可能になります。
こうした、外部での仕事でメインの情報にアクセスする必要が頻繁にある人の場合、個人でもNASの使用はおすすめです。
どんなNASが家庭用におすすめなのか
ではどんな、どの程度の能力のNASが家庭用におすすめなのでしょうか。
事実家庭用というと、量販店で販売されているものには、データ共有を主目的としたシンプルなタイプのものが多いです。
実際データ共有がメインで、外部でもデータを必要とするなら、この手のタイプのものでも充分ですね。
しかしあまりにシンプルなものを導入して、苦労してセットアップして、シンプルすぎて使い勝手が悪いなどと言うこともないではありません。
なので結構使用頻度も高そうで、必要もあるという時には思い切って会社用のNASの中から選んでみて下さい。
初期費用はかかりますが、さすがに能力値は段違いです。
そして肝心のHDDですが、これも吟味して選んでいって下さい。
最初からHDDも付属でついているものもありますが、自分でお気に入りのメーカーのものに入れ替えるのもいいですね。
これが壊れると全部それこそおしゃかになってしまうので、HDD選びは慎重にしておきましょう。
そして何より、最低でも2本はHDDが搭載できるNASを選んで下さい。
バックアップ用にもなりますし、容量も大きくなります。
企業用のNASだと、8本搭載などというものもありますが、流石に家庭用はそこまでは必要ありません。
値段もかなり高いので、最高でも4本、最低2本と覚えておいて下さい。
まとめ
家庭用のNASは、実際に必要があれば大変に役立ってくれるものです。
しかしそれほど必要ない、単に家庭内だけでのデータ共有なら、普通の外付けHDDで充分なのです。
それなりに費用も手間もかかる、NASの導入です。
会社と違って専門の部署もありません。
まずは自宅に必要かどうか、必要なら最低限ではなく充分な使用に耐えるNASの導入をしていってください。