室内の湿度調整のための加湿器、それ本当に必要ですか
特に冬に言われるのが、乾燥による肌荒れや、乾燥の結果起きる静電気でのトラブルのあれこれです。
勿論美容面だけでなく、インフルエンザや風邪を予防のためとしての加湿も見逃せません。
なので寒くなってくるととたんに、加湿器の宣伝が多くなります。
つい手が出てしまったという人もいるでしょうが、その加湿器本当に必要なものかもよく考えてからにしたいものですね。
目次
日本というのはもともと湿度の高い国
日本の湿度というのは、かなり他の国に比べても高いほうだと言えます。
勿論他にも湿度の高い国というのは多くありますが、日本も低いとは言えません。
飛行機での旅行経験者には、空港に到着して飛行機を降りた時に感じる湿度、おなじみではないでしょうか。
飛行機内の乾燥はかなりのものですが、それも考慮に入れても季節によっては、本当に降りたとたんにむっとすることもあります。
筆者も海外は長かったのですが、里帰りするたびに飛行機から出るとその湿度に、ああ日本だなと感じたものです。
またアメリカでは有数の、夏場の湿気はひどいと言われるニューヨークでも、在住者に日本の梅雨と比較してどうかと聞くと、とんでもなく楽と答えが返ります。
実際、あの街の夏場の湿度は高いのですが、東京よりはぐっと低いですね。
なので暑い時でも、木陰に入るとかなり涼しく感じられたものです。
つまり日本の場合、元の湿度は高いと言って差し支えないわけです。
湿度の高い日本のお肌美人たち
日本の女性は肌が綺麗だとよく言われますが、実際白人に比べると極キメが細かくすべすべしているのは事実です。
洋画で主人公がアップになった時に、肌が綺麗とは言えないのに、ちょっと幻滅などということありませんか。
女性だけでなく日本男性も、肌はきれいなのです。
その中でも秋田美人と言われるように、東北などは美人の産地です。
日照時間が短いので、肌が白いということに加えて、湿度が高いためにキメも細かく美人の条件を満たしているわけです。
湿度と美容は本当に大きく関係してきますね。
なので乾燥している地域に住んでいる人は、加湿器で湿度を上げたくなって当然です。
実際肌のキメは湿度に左右されますので、肌専用の加湿器も販売されていますね。
でも乾燥してくれば風邪やインフルエンザの罹患率も
美容もですが、健康も乾燥が関係してきます。
風邪やインフルエンザのウィルスは、室内湿度が50%以上だと死滅すると言われています。
なので加湿することで、この冬の名物である病気たちを、ある程度防ぐこともできるのです。
また乾燥で喉の粘膜が損傷して、そこから風邪を引き起こすこともあります。
粘膜の乾燥を防ぐにも、加湿器はお役立ちです。
加えて単純な話、乾燥は肌荒れも引き起こしますので、肌荒れした部分から雑菌が入るなどということもあるのです。
それだけでなく、肌荒れは痒みも引き起こします。
ついかきむしってしまい、肌を余計に傷つけてしまうこともあります。
この肌荒れを防ぐためにも、湿度は大事ですね。
加湿器は部屋の湿度を調整してくれる
そんな乾燥期にお役立ちなのが、加湿器です。
ただでさえエアコンで乾燥しがちな冬、この加湿器があれば適度に室内を潤すことが出来ます。
特に乾燥のひどい地域の場合、これがあると無いとでは、美容面健康面問わず大きな違いが出てきます。
特に小さなお子さんのいる家庭、赤ちゃんのいる家庭では、乾燥は大敵です。
喉の乾燥で風邪にかかる確率は、子供の場合かなり高くなります。
マスクなども有用ですが、子どもはすぐ外してしまうのであまり役に立ちません。
またオフィスでも、加湿器があると無いとでは大違いになります。
エアコンが1日中可動している、しかも密封された空間です。
乾燥とウィルスから身を護るためにも、加湿器は必要ですね。
そんな便利な加湿器だけど
乾燥期には大変に役立つ加湿器ですが、でもあまり必要ない場合も勿論あります。
木造の新築の一戸建て
コンクリートの建物もですが、木造の新築の場合屋内の湿度は結構高くなってしまいます。
建ったばかりだとどうしても、そうなりますね。
なのでそこに加湿器を入れてしまうと湿度が上がりすぎて、最悪カビのもとになってしまうこともあります。
新築に住むからと張り切ってあれこれ揃える前に、まずは室内の湿度をはかることがおすすめです。
場合によってはエアコンを入れてもまだ充分に、湿度が足りている場合もあるのです。
住んでいる地域によって
冬場乾燥のひどい太平洋側と違って、主に日本海側は積雪が湿度を呼びます。
日本海側だけでなく、雪の多い地域の場合この雪が、湿度のもとになります。
なので冬場乾燥するというのは、地域によってということも勿論あるのです。
雪の多い地域の場合、冬には逆に押入れなどに乾燥剤を使用するところもあります。
そんな地域では、まず加湿器は必要になりませんね。
エアコンでなく灯油ストーブ使用の場合
現在では冷暖房、エアコンで全てという家庭が増えました。
学校でもオフィスでも、エアコンで冷暖房が主流です。
しかしそれでもまだ灯油ストーブ使用の家庭もあるでしょう。
この灯油ストーブ、燃焼だけでもある程度湿度を出してくれます。
それに加えて上にヤカンなど置いておけば、そこからも蒸気が出ます。
こういったストーブを使用していれば、加湿器の出番はいまいちありませんね。
加湿器を使うまでもない場合の加湿
室内の湿度を50%くらいに上げておけば、風邪などのウィルスにも効果があり、静電気も起きにくくなります。
なので加湿器使用で湿度を上げるわけですが、40%くらいの湿度だった場合、これは微妙ですね。
湿度の上げ過ぎはカビのもとにも結露の元にもなります。
なのでこういった場合は、自然の湿度を利用してみましょう。
まずは室内に観葉植物を置くことです。
植物自体の呼吸でも湿度は上がりますし、水やりのおかげでの湿気も効果的です。
普通の花をいけても、同じ効果が得られますね。
また洗濯物をわざと室内干しにするのも、これも有効な手段です。
自然に湿度が、結露するところまで行かずに上がりますので、しかも洗濯物が乾くという実用性も期待できます。
二重の意味で、効果的だということです。
常に使用するものでないのでレンタルも
こう考えてくると、加湿器の購入にちょっと歯止めがかかってきます。
そんな場合は、様子見も兼ねてレンタルの使用も考えてみるのがおすすめです。
なんと言っても、もともとが湿度の高い日本です。
冬場の乾燥がひどい地域でも、梅雨や夏場は逆に湿気に悩まされます。
そういった意味でも加湿器は、季節家電に分類がされますね。
つまり1年通して使用する家電ではないということです。
使わない時に場所をとるという事を考えた場合、使用する時期だけレンタルというのも実はおすすめなのです。
そうすれば使わない時期の収納場所にも困りませんし、使用するときだけのレンタル料だと、結果安いという計算にもなります。
購入するかどうかで悩んでいるなら、1回レンタルで試してみるのはどうでしょう。
使ってみさえすれば、本当に必要かどうかがわかりますね。
まとめ
非常に便利な加湿器ですが、本当に必要になるかどうかを考えてからの使用がおすすめです。
使ってみたらあまり効果が感じられない、何となく家中湿っぽくなってしまったでは、本当に逆効果としか言いようがありません。
本当に家の中の、オフィスの中の乾燥をはかって、それがひどい場合だけ使用したいものですね。
また今ではエアコン自体に加湿機能がついているものもあります。
そこも計算に入れて、使っていってください。