犬用のバリカンを上手に使うコツは?失敗しないためのポイント10選
犬用のバリカンは、自宅でトリミングをするときに役立つアイテムです。
バリカンを用意しておけば、サロンに行かなくても、簡単に毛を刈ってあげられます。
ただし、その方法には十分注意してください。
適当な方法で刈っていると、失敗することがあります。
犬に怪我をさせないためにも、うまく使うコツを押さえておきましょう。
目次
準備してから始める
バリカンを上手に使うなら、いきなり始めてはいけません。
まず、刈りやすくするための準備をしっかり行うことが大切です。
ブラッシングやシャンプーなどを事前に済ませておけば、スムーズに作業を進めることができるのです。
傷んで抜けそうになった毛をそのままにしておくと、作業の妨げになることがあります。
ブラッシングをきちんと行っていれば、そうしたデメリットに悩まされることはありません。
ひどい汚れなどもシャンプーで丁寧に取り除き、できるだけ刈りやすい状態にしてから始めるようにしましょう。
そもそもトリミングとは、カットだけでなく、ブラッシングなどもすべて含めた手入れの総称です。
他の必要な作業も忘れずに行い、失敗を防ぐようにしましょう。
全身用と部分用を使い分ける
犬用のバリカンは、刃の幅によって2種類に分けられます。
それが、広いところを刈る全身用と、細かいところを刈る部分用です。
全身用は刃が広く、部分用は狭くなっています。
その違いをよく見て、適切な方を使うことが大切です。
刈りたい部分とバリカンの種類がちぐはぐになっていると、失敗が起きやすくなります。
例えば、肩や背中などの広い部分に無理やり部分用を使った場合は、毛が絡まってしまい、うまく刈れないことがあります。
逆に、全身用で足裏などの細かい部分を刈ると、肉の部分まで傷つけてしまうおそれがあるのです。
そうした失敗を避けるためにも、2種類のバリカンをうまく使い分けていきましょう。
軽く持つ
バリカンを使うなら、握りしめるような持ち方はNGです。
そのような持ち方は、一見すると安定しそうですが、実際には動かしにくいことの方が多いのです。
持つときはギュッと握ったりせず、なるべく軽く持つようにしてください。
力を入れすぎない
バリカンを軽く持つことは、皮膚に刃を当てないための対策にもなります。
がっちり手を握っていると、無駄な力が入ってしまい、毛以外の部分を傷つける可能性が高いのです。
そのため、あまり強く握るのはおすすめできません。
できるだけ軽く持つようにして、怪我を防いでいきましょう。
親指位置にも注意
バリカンを持つときは、ただなんとなく持つのではなく、スイッチの位置を考慮しておくことも大切です。
指の位置が悪く、すぐにスイッチを押せないようだと、少し不便に感じることが多いのです。
スイッチ操作でもたつかないためには、あらかじめ位置を確認して、ちょうどよい位置に親指を置くようにしましょう。
平行に当てる
バリカの持ち方が適切だったとしても、当て方がよくなかった場合は、怪我を回避できないことがあります。
きちんと安全な刈り方をしたいなら、皮膚に対して平行に当てることを常に意識しておきましょう。
その点をクリアできていれば、刃が皮膚に食い込んだりはしません。
適当に当ててしまい、刃が立っていた場合は、毛と一緒に皮膚や肉まで切ることがあります。
犬に痛い思いをさせないためにも、角度には十分注意してください。
ゆっくり動かす
バリカンを安全に使い、なおかつ上手にカットしていくためには、スピードにも気を配ってみましょう。
やたらと速く動かしていても、作業が捗るわけではありません。
変に急いでいると、うまく刈ることができず、汚い仕上がりになることも多いのです。
そうなると、やり直しが必要になってくるため、結果的には長い時間をかけることになります。
また、角度の乱れも問題です。
雑に速いスピードで動かしていると、平行な状態をきちんと維持することができず、刃が立ってしまうことも多くなります。
そうした失敗を防ぐためには、落ち着いてゆっくりと進めることが大切です。
刈るべきところを見逃さず、角度もできるだけ平行に保っていれば、犬に負担をかけることはなくなります。
初めてなら足裏から挑戦
バリカンを使うときの失敗を防ぐなら、「どこから始めるか」ということも重要な要素になってきます。
いきなり難しいところから始めるより、まずは簡単なところから済ませていった方が、失敗は少なくなるものです。
特に、初めての人や、まだ慣れていない人は要注意です。
スタートする部分を適当に決めてしまい、難易度の高いところから始めたりすると、なかなかうまく刈ることができません。
ミスを連発してしまい、後悔するような結果に終わることもあります。
そんな事態を防ぐためには、足裏がおすすめです。
広い部分から大胆に刈っていく方法は、初めての人には難しいだけでなく、不安も大きいものです。
まず細かい部分を刈り、徐々に広い部分へ移るようにすると、うまく刈ることができます。
ハサミを併用する
バリカンを上手に使うためには、ハサミで刈りやすくする方法もおすすめです。
胴体のような広い部分を刈るときは、ひたすらバリカンだけに頼っていると、うまくいかないことがあります。
長い毛が絡まり、作業を妨げてしまうのです。
そんなときは、ハサミで少しカットして、短い状態で始めるようにしてください。
無駄に長くなければ、簡単に引っかかるようなことはありません。
また、バリカンで刈ったあと、残ってしまった毛をハサミで整えることも大切です。
バリカンとハサミを組み合わせて使い、よりきれいに仕上げていきましょう。
毛の流れを意識して順番に
バリカンを使うときは、バラバラに刈るべきではありません。
あちこちバラバラに進めていくと、ガタガタの虎刈り状態になってしまうことが多いのです。
そのような失敗をしないためには、毛の流れに沿って、少しずつ順番に刈るようにしてください。
途中まで刈っていきなり別の部分にとんだりせず、なるべく連続して刈るようにしましょう。
自然な毛の流れを意識しながら、バラバラな刈り方を避けていれば、おかしな仕上がりになることはありません。
2人がかりでカットに集中する
犬の体の動きが多いときは、うまく刈れずに悩むことが多くなります。
丁寧にやりたくても、体を押さえながらの作業では、どうしてもミスが多くなってしまいます。
カットに集中するためには、すべてひとりで解決しようとするのではなく、誰かの力を借りることも大切です。
家族や友人に協力してもらい、体を抑える係を担当してもらうと、自分はカットだけ進めることができます。
それなら、「押さえながら刈る」という同時進行の作業ではなくなるため、余計な失敗を回避することができるのです。
手入れを忘れずに
最後の手入れを怠り、汚れたまま放置したりすると、劣化が早まります。
そうなると、切れ味が落ちてしまい、次からスムーズに刈れなくなってしまうのです。
いつでも刈りやすい状態にしておくためには、作業が終わったあと、必ず洗うようにしてください。
防水性の高いバリカンを選んでおけば、浴室でカットしたあと、そのまま水洗いすることができます。
丁寧に汚れを洗い落とし、本来の性能を長く維持できるようにしましょう。
まとめ
自宅でトリミングをするなら、ここで紹介したコツをしっかりチェックしておいてください。
基本的には便利なバリカンも、使い方によっては、刈りにくさを感じることがあります。
それが原因で皮膚を傷をつけたり、余計なところまで刈ったりすると、犬につらい思いをさせてしまうのです。
コツを意識して上手に使い、安全なトリミングをしていきましょう。
参考URL・参考文献・根拠など
https://transworldweb.jp/articles/1472
https://petokoto.com/articles/1285
https://my-best.com/2478
https://wanpedia.com/care-self-cut/