猫用バリカンの選び方は?注目すべき5つのチェックポイント
バリカンは、人間だけでなく、ペットに使用できるものもあります。
猫に使えるタイプもありますが、猫用のバリカンを購入するのであれば、選び方に注意してください。
猫用の中から選んだつもりでも、適当に決めたりすると、うまく刈れないものを引き当ててしまう可能性があります。
では、選ぶときのポイントについて、詳しく説明していきましょう。
刃幅はどれくらいか
猫用のバリカンは、刃の幅によって、全身用と部分用に分けることができます。
刃幅が4~5cmのものは全身用であり、広い範囲を刈るときに役立ちます。
幅広の刃で、体の毛をどんどん刈り取ることができるのです。
一方、部分用は刃幅が3cm以下になっており、細かい部分を刈るときに活躍してくれます。
狭い範囲を幅広の刃で刈ろうとしても、うまくいかないことが多いので、なるべく小型なものを使うようにしましょう。
コンパクトなものは扱いやすいので、細かい部分のカットには最適です。
時間をかけずにカット
猫は、同じ場所で長くじっとしているのが苦手なので、あまり時間をかけるのはよくありません。
全身のカットだと、少し長くなってしまうこともありますが、なるべくスピーディに済ませることが大切です。
そのためには、刃幅に注意してください。
刃幅が狭いバリカンで広い面積をカットしようとすると、どうしても時間がかかります。
サクサクと済ませてしまうためには、刃幅の広いタイプを使うようにしましょう。
刃幅が広いと、一度に刈り取れる面積も広くなるので、手早くトリミングできます。
常に広い刃はNG
刃幅が広いタイプは、スピーディな作業には便利なものですが、どんなときでも常に全身用を使うのはよくありません。
猫はグルーミングをするので、毛を短くしすぎるのは避けるべきです。
そこで重要になるのが、全身用と部分用の使い分けです。
いつも全身用を使うのではなく、部分用も併用することをおすすめします。
普段は部分用で軽く整える程度にしておき、気温の上がる夏の時期は、全身用でさっぱりさせてください。
そのような使い分けができていれば、猫に余計な負担をかけることはありません。
初心者は狭いものから
バリカンを使うことに慣れていない場合は、なるべく扱いやすいものを選ぶべきです。
初心者は失敗しやすいので、ミスにつながる要素を少なくしておく必要があります。
そのためには、刃幅の狭い部分用が適しています。
刃幅が広いと、扱いは難しくなるものです。
慣れていないと、猫の皮膚を傷つけてしまうおそれがあります。
初めて使うときは、とりあえず部分用を選んでおき、徐々に全身用へシフトしていきましょう。
どんなアタッチメントがあるか
バリカンは、刃ミリ数の異なるアタッチメントを使うことで、刈り高を変えられるようになっています。
刈り高が変われば、残しておく髪の長さも変わることになります。
そのため、アタッチメントの種類は、仕上がりに大きく影響する重要なポイントです。
選ぶときは、どんな長さのアタッチメントが揃っているか、必ず確認するようにしてください。
種類が豊富なものを
アタッチメントの種類が少ないと、「様子を見ながら慎重に刈る」ということができなくなります。
大雑把にしか調節できないため、使いにくい状態で強引に作業を進めてしまうことがあるのです。
それでは、失敗を防ぐことができません。
うまくカットするためには、いくつかのアタッチメントを試して、最もベストな使い方を探ることが大切です。
猫の毛質によって適した刃ミリ数は変わってくるので、なるべく選択肢が多くなるように、種類が豊富なものを選んでおきましょう。
小さい刃ミリ数で慣れる
刃ミリ数は、刃幅と同じで、小さい方が扱いやすくなるものです。
そのため、慣れていない状態で、いきなり刃ミリ数の大きいアタッチメントを使うのはやめてください。
刃ミリ数が大きいということは、刃が長く出ているということです。
ある程度慣れてからでないと、そのようなアタッチメントを使いこなすことはできません。
猫に怪我をさせないためにも、まずは1~2mmくらいから始めてみましょう。
最初は使いやすいもので練習して、少しずつ難易度の高いものへステップアップしていけば、大きな失敗を防ぐことができます。
毛の長さを均一にしないために
毛の長さがどこも同じになっていると、猫の体温調節を妨げてしまうことがあります。
寒い地域で飼っていたりすると、すべて短くしたことが原因で、体調を崩してしまう可能性もあるのです。
そうした失敗をしないためにも、アタッチメントの種類は多い方が助かります。
刈る部分に合った適切なアタッチメントを選んでおけば、部分的に長さを調節することができるのです。
それなら、気になるところを長めに残す刈り方も、簡単にできるようになります。
細かく変化をつけるためにも、アタッチメントの種類はしっかりチェックしておきましょう。
コードはどうなっているか
バリカンには、コードがあるものと、ないものがあります。
猫のトリミングに使うものを選ぶなら、なるべくコードレスのタイプを選んでおいてください。
コードつきの製品でもできないわけではありませんが、デメリットが気になってしまうことも多いのです。
常にコンセントにつないでおくタイプだと、使う場所が限られてきます。
コンセントがないところでは使えないため、まず猫の誘導から始めることになってしまうのです。
作業を始めても、猫の動きに合わせるのが難しくなるため、失敗しやすくなります。
しかし、コードレスならその心配はありません。
コンセントがなくても使えるため、猫が最も落ち着く場所を選択できます。
また、コードがないことで動きの制限もなくなり、スムーズに作業を進めることができるのです。
静かに作業ができるか
猫は大きな音を嫌がるので、バリカンの音が大きすぎると、カットさせてくれないことがあります。
余計なストレスを耐えないためには、静音性の高いものを選ぶようにしましょう。
静音設計の製品なら、スイッチを入れても小さめの音しか出ないため、猫の警戒心を和らげることができます。
また、振動の大きさにも注意が必要です。
音が大きいタイプは振動も大きいことが多いので、刺激しないためには、低振動であることも確かめるようにしてください。
音と振動が少ないものなら、すんなりとカットできるようになります。
どうやってメンテナンスするか
猫の毛をカットしたあと、何もせずにそのまま放置していた場合は、雑菌が繁殖することになります。
そんな状態で使ったりすると、肌に悪い影響を与えてしまいます。
猫の肌トラブルを防ぐなら、メンテナンスは毎回きちんと行うべきです。
そのためには、方法が簡単なものを選んでおきましょう。
水洗いできるものなら、ジャブジャブと洗って簡単に汚れを落とすことができるため、手間はかかりません。
詰まった毛も容易に洗い流せるので、手入れの負担を少しでも軽減したいなら、水洗いについてよく確認しておくことをおすすめします。
なるべく簡単なものを選んで、こまめにメンテナンスを行いましょう。
まとめ
猫用のバリカンにもいろいろな種類があるため、初めて選ぶときは、なかなか決められないことがあります。
そんなときは、ここで紹介したポイントをチェックしてみましょう。
刃幅やアタッチメント、音などを細かくチェックしておけば、デメリットの少ない便利なバリカンを見つけることができます。
猫に余計な負担をかけないためにも、ポイントを押さえて慎重に選んでいきましょう。