猫のトリミングでの怪我を防ぐには?バリカンを上手に使うための4つのポイント
家にバリカンがあると、トリミングサロンを利用しなくても、簡単に猫の毛を刈ることができます。
猫のトリミングに対応してくれるところは少なく、探すのが難しいこともあるため、バリカンはとても便利なのです。
ただし、使い方には十分注意してください。
あまり適当な使い方をしていると、猫の体に余計なダメージを与える可能性があります。
では、安全のために押さえておくべきポイントを紹介していきましょう。
必ず猫用を使う
猫のトリミングをするのであれば、普段自分が使っているものではなく、きちんと猫用の製品を選ぶことが大切です。
猫に人間用のバリカンを使うと、失敗が起きやすくなります。
これは、人間用と猫用でバリカンの特徴が異なるためです。
人間用は人間に、猫用は猫に合うようにできているので、きちんと使い分けるようにしてください。
それなら、大きな失敗は防ぐことができます。
購入するときも、適当に人間用を選ぶのではなく、猫用を探すようにしましょう。
柔らかい肌に合わない
人間の肌と比べて、猫の肌は柔らかいものです。
合わないバリカンを使ったときは、その柔らかさで怪我をしやすくなってしまいます。
人間に合わせたバリカンでは、猫の肌に負担をかけすぎてしまい、余計なダメージを与えることになるのです。
そのため、人間用で強引に刈ったりしないように、くれぐれも注意してください。
乱暴な方法では、安全に刈ることはできません。
きちんと猫用の製品を選び、肌に優しいトリミングを行いましょう。
うまくカットできない
無理に人間用のバリカンを使ったときは、作業のしやすさも違ってきます。
人間の毛は猫よりも太いので、どんどん刈り取るために、バリカンの刃が荒くなっているものです。
それを猫に使っても、あまりきれいにカットすることができません。
猫の方は細い毛が多く、かなり柔らかいため、刃との相性が悪く、どうしても刈りにくくなってしまうのです。
そうなると、無理に押し付けて傷をつける可能性も高くなります。
失敗につながる要素をなくすためにも、バリカンは必ず猫用を用意しておきましょう。
嫌がるときはやらない
猫がバリカンを嫌がっているときは、決して無理に始めたりしないでください。
そんなときに刃を当てるのは、とても危険です。
じっとしている状態なら安全にカットできますが、警戒して暴れるようでは、安全性を確保できません。
うっかり刃を強く当ててしまい、皮膚や肉を傷つけることも十分に考えられます。
自分では安全に刈るつもりでも、嫌がる猫と格闘しながらでは、何が起こるかわからないのです。
トリミングを行うときは、なるべく落ち着いているタイミングを狙いましょう。
それなら、事故を防ぐことができます。
押さえつけるのもNG
猫がバリカンを警戒しているなら、力で解決しようとするのはNGな方法です。
なかなか刈れないときは、「動かないように拘束すれば大丈夫だろう」と安易に考えてしまうこともあります。
しかし、そんな乱暴な方法では、問題を解決することはできません。
強い力で体を押さえつけられた場合、猫は強い恐怖を感じてしまいます。
そうなると、ただ暴れるだけでなく、かみついたり引っかいたり、何かしらの攻撃に移ることも多くなります。
つまり、ますます刈りにくい状態になってしまうわけです。
しっかりトリミングをするためには、力任せに押さえつけたりせず、もっと優しい対策を考えましょう。
静音タイプでストレスを軽減
猫の警戒心を解くためには、音の大きさに注目してみましょう。
極度に嫌がるようなときは、バリカンの大きな音に脅えていることが多いのです。
人間にとっては便利なトリミングのためのアイテムでも、猫からすると、「大きな音を出して迫ってくる恐ろしいなにか」ということになってしまいます。
その点を考慮するなら、静かなバリカンを使ってみましょう。
静音設計になったものを使うと、あまり大きな音は出ません。
それなら、音に慣れやすくなるため、リラックスした状態でのトリミングが可能になります。
コードレスで即座に対応
音に慣れて大人しくなったタイミングを逃さないためには、コードのないタイプを選び、すぐに作業を始められるようにしましょう。
コードのあるタイプだと、接続して準備しているうちに、猫が異変を察知し、また警戒してしまう可能性があります。
それを防ぐためには、すぐに持って動くことができるコードレスタイプがおすすめです。
いちいち接続の作業を挟む必要がないため、「ここしかない」というタイミングを見つけたとき、最短コースでとりかかることができます。
バリカンを嫌いにならないように
バリカンの音や押さえつけられる恐怖は、猫にトラウマを与えることもあります。
ひどく傷つけてしまった場合、もう二度と警戒心を解いてくれない可能性もあるので、強引なやり方は絶対に避けてください。
バリカンに対する恐怖心や嫌悪感が薄れていくと、すんなり身を任せてくれることもあります。
慣れ具合や大人しくなるタイミングをよく見て、常に優しく接するようにしましょう。
リスクの大きい部位は避ける
安全なトリミングのためには、難しい部位や危険な部位を把握しておくことも大切です。
どこでもバリカンで刈ろうとすると、失敗してしまいます。
避けるべきところはしっかり避けて、余計な負担をかけないようにしましょう。
顔
顔には、目や鼻など、とても重要なものが揃っています。
それだけに、失敗が起こると大変なことになる可能性があります。
大きな怪我をさせないためにも、顔の毛は無理にカットしないでください。
刃物を遠ざけておけば、取り返しのつかない失敗は避けることができます。
手足と尻尾
手足と尻尾は、猫の体の中でも特に敏感な部分になります。
そのため、バリカンを当てたりすると、ひどく驚いてしまうことがあります。
暴れてしまい、なかなか大人しくならないことも多いのです。
足でも肉球周辺なら問題はありませんが、それ以外の部分にはバリカンを当てないでください。
敏感すぎる部分をむやみに触らなければ、警戒されることは少なくなります。
短く刈りすぎない
バリカンで毛をカットするときは、「どれくらい残して刈るか」ということをしっかり考えるようにしてください。
何も考えずにただ刈っていると、猫の体に負担をかけることがあります。
必要以上に短くならないように、慎重に作業を進めていきましょう。
日光のダメージ
あまりに毛が短くなると、肌を守るものがなくなり、もろに直射日光が当たってしまいます。
常にそんな状態で過ごすことになれば、日焼けで肌が荒れてしまうので、十分注意してください。
ひどいときは火傷したようなダメージを負うこともあるので、油断はできません。
肌を守る分はきちんと残し、適度に刈り取るようにしましょう。
短毛種は刈らない
短毛種の猫は、もともと毛が短く、それが正常な状態です。
そのため、無理にカットする必要はありません。
短い毛をさらに刈り込んだりすると、肌がすっかり露出してしまい、日光のダメージを受けやすくなってしまいます。
毛が短い分、肌にバリカンが当たる感触を強く感じてしまい、普通の猫より敏感に反応することもあるので、必要のないカットは避けるべきです。
無駄なカットをしなければ、肌を痛めることはなくなります。
まとめ
バリカンを使い、初めて猫のトリミングをするときは、「失敗して傷をつけたりしないだろうか」という不安があるものです。
そんなときは、ここで紹介したポイントはしっかりチェックしておいてください。
怪我につながるよくない方法を知っていれば、それを確実に避けることで、初心者でも安全に作業を進められるようになります。
参考URL・参考文献・根拠など
https://my-best.com/5823
https://pepy.jp/87737
https://pettimo.com/cat-hairclipper/
https://nekochan.jp/cat/article/6891
https://howto-cat.com/clippers/
https://poppet.fun/article/9099